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2012年09月28日

子ども連れ大歓迎のお店へGO! タウトク10月号 tokushima-tautoku1210★家族で外食スタイル最前線
家族にとっての特別な時間をもっと楽しくしてくれる、最新ファミリー外食事情を大紹介!
★とくしま丸ごと体験記
動物たちと触れ合い、伝統を知り、その道の達人に学んで食べ物作り。とりあえず、やってみんで?
★熱気あふれる秋祭り
秋の珍祭りからオシャレな祭りまで。こんな秋祭り知らなかった! 行ってみなきゃ始まらない!

2012年09月22日

バカロードその50 スパルタスロン直前 攻略(予定)ノート
文=坂東良晃(タウトク編集人、1967年生まれ。1987年アフリカ大陸を徒歩で横断、2011年北米大陸をマラソンで横断。世界6大陸横断をめざしてバカ道をゆく)

 スパルタスロンが目前に迫ってきた。半年間、日々変態的なトレーニングを課し、この身と心をサディスティックに痛めつけた。スピードを出さず、ひたすらゆっくり走り続ける練習も積んだ。100キロレースは8本こなした。今年こそは、何としても、何があろうとも完走するのだ。
 過去2年間はカン違いだらけの準備と行き当たりバッタリのレース展開で、ぼろぼろになってリタイアを重ねた。今年こそは準備周到に、より知性をみなぎらせ、アリの穴すらない完ぺきなる計画を立て、無敵のスパルタ王に挑戦状を叩きつける。その計画の書をまとめる。来年、参加予定の徳島のランナーもいらっしゃると小耳にはさんだ。参考もしくは反面教師になれば幸いです。

■スケジュール
9月25日(火) 関空→ドーハ(カタール)→アテネ
9月26日(水) アテネ市グリファダ地区・選手指定宿舎「ホテル・コンゴ」宿泊
9月27日(木) 選手登録受付、17時より大会説明会
9月28日(金) 7時よりレーススタート(アテネ・アクロポリスの丘)
9月29日(土) 19時レース終了(スパルタ・レオニダス像)
         20時頃スパルタ市中心部で表彰セレモニー 「ラコニア・イン」宿泊
9月30日(日) スパルタ市長との昼食会、アテネへバス移動
10月1日(月) 20時頃、アテネ市内で完走者表彰パーティ
10月2日(火) アテネ→ドーハ→関空(10月3日着)

 7泊8日、参加ランナーの標準的な日程である。もしこんなに長期で有給休暇を取れない場合は、日本出発日を1日遅らせ、ゴール後のセレモニーをすべてパスして2日早く帰国する手もある。身体が動くかどうかは別問題として。

■総費用
 スパルタスロン参加費は400ユーロ=約4万円。ランナーには、レース前後5泊分のホテル代金(朝・夜の食事込み)、バス移動、各種パーティでの飲食などが無償で提供される。これほどランナーを優遇してくれる大会があるだろうか。ギリシャ滞在時、ぜいたくをしなければ空港からの交通費以外はいっさい費用がかからない。日本からの航空運賃とあわせても約15万円だ。
 ギリシャ市内でのランナー指定の宿泊先は、グリファダ地区という海沿いのリゾート地に建つ「コンゴ・パレス」。立派なプールを備えた豪華リゾートホテルである。ランナーは1部屋に3名ずつ割り振られる。主催者経由で延泊申込すると9000円かかるが、ネットの宿泊予約サイトからだとシングルルームなら6000円前後で泊まれる。前入りしたい人は自分でネット予約すればいい。

■レース参加者
 今年は34カ国から351人がエントリーしている。
 最も多いのは日本人で70人、地元ギリシャから50人。以下ドイツ41人、イタリア23人、イギリス20人、ハンガリー18人、フランス13人、オランダ12人、台湾11人、フィンランド10人、アメリカ8人、ブラジル8人、ベルギー7人。5人以下の国は、スペイン、デンマーク、ポーランド、スウェーデン、オーストリア、スイス、スロベニア、ノルウェー、中国、アルゼンチン、カナダ、イスラエル、韓国、メキシコ、エストニア、キプロス、アイルランド、ポルトガル、南アフリカ、香港、シンガポール、グアテマラ。

■日本からの航空便
 日本からギリシャ・アテネまでの直行便はないため、中東経由か欧州経由便を利用する。成田空港からは欧州経由が多く、関空発着は中東経由便が中心だ。関空からだとエミレーツ航空ならドバイ経由、カタール航空はドーハ経由、トルコ航空はインタンブールを経由する。運賃は、どの便も似たり寄ったりで燃油サーチャージ込みで往復で10〜11万円台だが、毎年1〜2万円くらい料金が変わる。
 エミレーツにしろカタールにしろ関空発はほぼ満席になるため、機内で横になれる期待はしない方がよい。カタール航空はエコノミークラスでも日本映画の本数が多く、邦画を3〜4本観て、うたた寝しているうちにドーハ空港に着く。イスラム圏の空港内はヒマをつぶせるような設備はなく(日本の空港よりは遙かにマシだが)、ちょっと散歩すればやることがなくなる。大会当日までは眠れるだけ眠って体力温存したいのでトランジット時間は仮眠室で寝る。仮眠室はエアコンが効きすぎており、軽量タイプの寝袋を用意しておけば快適だ。寝過ごしには注意したい。

■ギリシャの交通機関ストライキ対策
 政情不安定なギリシャではストライキは日常的。日本のように会社単位で行われるのではなく、公務員と民間労働者が連携し、全交通機関がストップする。タクシーすら動かないのである。空港に到着したのち敷地外に出たくとも何ひとつ乗り物はない、というおよそ先進国では考えられない、いや世界中のどの国でもありそうにない事態に直面する。さすがのインドだってリクシャーのオッチャンくらいは客待ちしてるだろう。
 この事態に移動手段として思いつくのは徒歩。だがアテネ市内まではおよそ25キロ。大会前にそんな距離を、重い荷物を持って歩きたくないという気持ちは誰しもが抱く。かといって空港からのヒッチハイクは望めない。スト破りの白タクシーも少しはいるが、競争率が高すぎて捕まえられない。
 残された手としては、困っている到着客を集めて大型バスをチャーターするか、あるいはレンタカーを借りるか。旅行会社所有のバス駐車場が空港右手にあるので、バスの運ちゃんと直接交渉して借り、割り勘する。レンタカーは1日6000円程度。左ハンドルでミッションが基本、道路は右側通行なので慣れてない人は事故に注意したい。車はたいていボロである。空港レンタカー窓口では国際運転免許証ではなく日本の免許証の提示を求められる。
 ギリシャでは「公共サービス」が機能しているという前提を捨てておく。最初から動いていないと考えておけば、不測の事態にも対応できる。たとえば、手荷物はスーツケースよりもバックパックの方がよい。移動距離が数キロなら、動かない乗り物を探すより、歩いて行動した方が結果的には速かったりする。コロコロ付きのスーツケースだとガタガタ道路は移動しにくい。

■レース当日までの過ごし方
 大会前日に選手受付が行われる「ホテルロンドン」へは、日本人選手指定のホテルから「トラム」と呼ばれる路面電車と徒歩で20分でいける。
 受付会場では医師の健康診断書の提出を求められる。一応ちゃんとした診断書を提出するのが筋だが、書面内容はほとんどチェックされてない感じである。
 エイドに預ける荷物の手続きもここで済ませる。ホテル内のプールサイドに全75CP(チェックポイント)のナンバーが書かれた大きな段ボール箱が置かれている。選手は、あらかじめ用意した補給物や照明具をビニル袋などに入れ、ゼッケンナンバーとCPナンバーをマジックで大書きし、自分が受け取りたいエイドの箱に放り込んでいく。しごく簡単で便利なシステムである。
 受付後、大会主催者からの説明会がある。いくつかの母国語ごとに説明テーブルが分かれ、日本語での説明もある。
 スタートまでに最低限しなければいけないのは以上。あとはホテルでゴロゴロしているか、ビーチで昼寝でもするか。路面電車を使えば、アテネ中心部の観光エリアまで乗り換えなしの1本でいけるので便利である。

■エイドに置くもの
・エイド11(42キロ) 薬品セット
・エイド22(80キロ) 交換シューズ?、靴下、薬品セット、着替えシャツ
・エイド28(100キロ) ヘッドランプ、ハンドランプ、薬品セット
・エイド35(123キロ) 防寒ウエア、雨具、薬品セット
・エイド43(148キロ) 薬品セット
・エイド52(171キロ) 交換シューズ?、靴下、薬品セット、着替えシャツ
・エイド60A(197キロ) 薬品セット
・エイド68(223キロ) 薬品セット
 薬品セット=鎮痛剤(イブクイック、ロキソニン)、胃腸薬(ガスター10)、ワセリン(ヴァセリン・ペトロリュームジェリー)、絆創膏。
 交換シューズを2足としたのは、前半は暑さ対策の水かぶりによってシューズが濡れた場合の交換、中盤は山岳地帯通過時の天候崩れ対策。いずれにせよ、シューズが水浸しになると、皮膚表面がふやけて肉とずれ、ひどいマメの原因となる。念のための予備である。
 ヘッドランプは「ペツル・ティカプラス2」、最大光量70ルーメン。足元を照らすハンドランプはロードバイクのヘッドランプを利用。ハンドルレバーに固定する輪っか部分を指輪のように指にはめて使う。一般的な手で握るタイプのハンドライプでは、後半握力がなくなったときに辛い。夜を越すのは1晩だけだから新品電池なら電池交換は必要ない。
 鎮痛剤はひどい故障に見舞われたときに備えて。関節痛だけじゃなく、爪がはがれたり裂傷を負ったときにも数時間は効く。身体が乾ききっているので吸収が早く、効果てきめんだ。
 胃腸薬は、前半のゲロ吐き対策。後半は胃腸が機能しなくなるので、エイドの食料を飲み込むのと同時に服用する。
 マタずれ火祭り対策のワセリンは「ヴァセリン・ペトロリュームジェリー」。米国製で熱に強く粘度が高い。ワセリンにもいろんな種類あるけど、摂氏40度程度で水状になるものは役に立たない。
 各補給物は、百円均一ショップで入手したジッパー付きのB4版ナイロン袋に入れる。ジッパーなら受け取った荷物を返却する際に手間取らない。

■エイドで使いたい超初歩級ギリシャ語
 こんにちは=カリメーラ
 これください=フェルテムー
 おいしい=オレオ
 ごちそうさまでした=カリホネプシ
 ありがとう=エフハリスト
 さようなら=アディーオ
 海外選手の多くは地元ギリシャ人と英語で会話しているが、少しでもギリシャ語を覚えていけばエイドのおばちゃんたちにウケると思う。

■持って走るもの
 ウエストベルト(ゼッケンはこれにつける)、霧吹きスプレー、関門タイム表、薬品セット、お金(2ユーロ硬貨×5)。
 各エイドに用意された飲み物は、日本のようには冷えてない。ほぼ常温である。2ユーロ硬貨は、緊急事態的に体温を下げるため冷たい飲料を胃に入れる場合に備えて。コース沿道に自販機はないが、キヨスク的な商店はある。小銭を持って商店に飛び込み、冷蔵庫からペットボトルをサッと選んで代金をパチンと置く。「お釣りは取っといて」で店を去る。きっと世間話がはじまると10分くらい店主に捕まる。
 また、エイドごとに霧吹きスプレーのボトルに水を補給し、身体に吹きかけながら気化熱で体温を下げる。

■シューズ
・スタート用=アシックス・ターサー
・交換用=ミズノ・ウェーブアミュレット
・交換用=ミズノ・ウェーブエアロ10
 ギリシャの道路には小石やアスファルトのカケラが散在している。また材質はコンクリートのように堅い。本来はソールのブ厚いシューズを選択すべきなのかもしれないが、過去2度とも慣れていないシューズを履き、カカトから出血するなど故障の原因になった。今年は、ふだん履いているシューズを持っていく。ソールがすり減ってペラペラになった靴だけど、キック力でパンパン走るわけでもなく問題ないだろう。履きつぶし寸前の相棒シューズがいちばん信頼できる。

■レースの組み立て方
【0〜80キロ】
 スタート直後から絶対に飛ばさない。大レースになればなるほどボクは舞い上がり、狂ったようにオーバーペースで入る失態を何度も演じてきた。絶対にキロ6分よりペースを上げない。6分〜6分30秒を徹底厳守。ランナーズハイになったら中島みゆきの「ファイト!」を歌い暗い気分に引き戻す。
 今年の8月下旬、アテネでは気温40度を記録している。レース日も30〜35度は必至。気温以上に直射日光ビームが肌を焼く。白シャツ、白アームカバー、白キャップで肌を覆い光をはね返す。
【80〜123キロ】
 80キロ地点にある街、コリントス。毎年20〜30%のランナーがわずか80キロでレースを終える。暑さとダラダラ坂道が制限9時間30分クリアを困難なものにする。
 コリントスに達した段階でダメージを負っていたら10分程度の休憩をとる。無理やり突き進んでもダメージは更に深刻化し、後で動けなくなるだけだ。10分の休憩を取って体調を元に戻すバカ練習はたっぷりやってきた。10分のタイムロスをおそれない。
【123〜171キロ】
 123キロのネメアの大エイドには、パスタ、ピラフなど食料が山積みされている。胃腸障害がなければ無理にでも喉に押し込む。ここで長そで長ズボンのジャージを着る。山岳地帯に入るので天候が崩れる可能性があるので雨ガッパも準備しておく。街灯のない暗くて長いサンガス山麓へのアプローチ坂を登り、荒涼としたガレ場のつづら折れ登山道に入る。1200メートルの登りはとにかく歩く。睡魔や衰弱との戦いはここら辺がピークか。つらいかつらくないかって、もうとうに限界は超えているだろう。それでも前に進める人だけに栄光の光が射すのだ。
【171〜246キロ】
 ここまで来れたら、あとは耐えるしかない。どんな体調不良、故障に見舞われているかによって展開は違うものになるが、どっちにしろ走力もクソもない根性の世界だ。走れなくても歩く。必死に前をめざす。脚を前に繰り出している限り1キロ8〜9分ペースは保てる。関門時間どうこうというより、今その瞬間の自分のベストを出す。自分の弱さに引っ張られず、ちょっとずつ、より困難な選択をする。「歩きたい」という誘惑に負けずに走り、「休みたい」という願望に打ち勝ち、歩く。246キロの距離や36時間のタイムリミットと戦っているのではなく、今自分がいる場所から100メートル先までをちゃんと走れるかの勝負。今までもそうだった。
【ゴール】
 ゴールのことは、現時点では想像を絶しているのでイメージはまったく湧かない。完走者は英雄レオニダス王の巨大な像の足下に手を添える。月桂樹の冠を頂き、陶器で水を飲む。係員に足の裏を洗ってもらい、衰弱しておれば点滴を受ける。回復を待って選手専用タクシーで宿舎まで送り届けられる。今年こそそんな立場になれるだろうか。いや、絶対なるのだ!

■レース後
 レース全日程終了後の夜にスパルタ市の中心部にある広場で大々的な優勝者表彰セレモニーがある。広場には観客があふれ、表彰式というよりは街のお祭りといった雰囲気。ステージ上では地元の中高生らによる演奏会や、子どもたちの格闘技演舞などのお披露目がある。全ランナーの顔写真が巨大スクリーンに映し出され、優勝者インタビューが行われる。テレビで生中継され、打ち上げ花火で祝福される。スパルタランナーであることを誇りに思えるはずだ(完走できた場合・・・ですが)。

   □

 さて、完走もしたことないのに、けっこう語ってしまいました。完走もしたことないのに、ノウハウだけ積み上がりました。この情けない存在に今宵、終止符を打ってきます。何年かに1度しか出てこないクソパワー、いま覚醒させます。

2012年09月20日

さらら9月20日号で、獲れたて海の幸をいただきます! tokushima-salala0920.jpg 待ちに待った食欲の秋に「何食べようかな〜」と考えている方必見。今、徳島ではいたるところで旬の魚介類が収穫されている。そこでは、自分で水揚げしたクルマエビをそのまま食べたり、クルーズを楽しんだあとに新鮮グルメに舌鼓を打ったり…北は鳴門から南は海陽町まで極上ネタをずらりと紹介。今しか味わえないとっておきの海の幸を食べに行こう!

2012年09月14日

徳島のおしゃれカフェをゆく。「徳島カフェマップ」発売! tokushima-cafemap ふかふかのソファにキュートなラテアート、気持ちの良い風を感じられるテラス席。カフェで過ごす時間はいろんな「好き」に出会える貴重なひと時。そんな幸せ探しのヒントがつまったのが「徳島カフェマップ」。徳島駅前や鳴門マチなかなどエリアごとの可愛い地図が付いているので、「今いる場所から近いカフェは…」と簡単にお店探しができちゃいます。老舗カフェからニューフェイスまで100店以上のお店を掲載しているから、休日のカフェめぐり計画にもお役立ち。お気に入りのカフェを見つけてね。「徳島カフェマップ」は、徳島県内の書店・コンビニ・スーパー・キヨスクで発売中です。1冊1000円。

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隠れた名店から、地元密着のアノ店まで徳島で絶対にはずさない焼肉店30軒はここ!おとくで豪華!各店考案したスペシャルな「CU読者限定セット」は見逃せない!


■シャル・ユー・ダンス?大人LADYのダンス道
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■キレイメソッド
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徳島人10月号、発売中!! 1210tokushimajin■スマホ、ソーラーシステム、オンラインゲーム・・・ヤツらはIT武装してるぞ!
悪党どもはハヤリモノが大好き!コロッと騙される徳島県民よ詐欺師の楽園でいいのか!
■お水荘はウン千万円で売却、スワン号は引き取り手を探し中…閉まったままの大型施設、どうなるの?
■びっくりするぐらい山の上にある村を訪ねてみよう!
標高750mのくらしはどうなっている?
郵便配達や救急車は家まで来る? 何で生計立ててる? 水道はやっぱり谷水?

2012年09月06日

月刊タウン情報トクシマ8月号 実売部数報告1208_タウトク部数報告.pdf

月刊タウン情報トクシマ8月号 実売部数報告です。
タウトク8月号の売部数は、9,585部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。
メディコムは、「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を創刊号から発表しつづけています。

雑誌の実売部数を発行号ごとに速報として発表している出版社は、当社以外では日本には一社もありません。実売部数は、シェア占有率を算出し、媒体影響力をはかるうえで最も重要な数値です。他の一般的な業界と同様に、出版をなりわいとする業界でも正確な情報開示がなされるような動きがあるべきだと考えています。わたしたちの取り組みは小さな一歩ですが、いつかスタンダードなものになると信じています。
月刊タウン情報CU8月号 実売部数報告1208_CU部数報告.pdf

月刊タウン情報CU8月号 実売部数報告です。
CU8月号の売部数は、5,524部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。

長らく雑誌の実売部数はシークレットとされてきました。雑誌は、その収益の多くを広告料収入に頼っているためです。実際の販売部数と大きくかけ離れ、数倍にも水増しされた「発行部数」を元に、広告料収入を得てきた経緯があります。
メディコムでは、その悪習を否定し、「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を創刊号以来、発表しつづけています。
徳島人8月号 実売部数報告1208_徳島人部数報告.pdf

徳島人8月号 実売部数報告です。
徳島人8月号の売部数は、4,646部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。

メディコムでは、自社制作している
「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を発表しております。
結婚しちゃお!夏号 実売部数報告12夏号_結婚しちゃお!部数報告書.pdf

結婚しちゃお!夏号 実売部数報告です。
結婚しちゃお!夏号の売部数は、750部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。

メディコムでは、自社制作している
「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を発表しております。

2012年08月31日

バカロードその49 スパルタスロントレーニング30日前「潰れ」と「復活」
文=坂東良晃(タウトク編集人、1967年生まれ。1987年アフリカ大陸を徒歩で横断、2011年北米大陸をマラソンで横断。世界6大陸横断をめざしてバカ道をゆく)

 変化はぬき足さし足、地味にやってくる。
 シャツのボタンをなかなか穴に通せないので、最近はボタンしたままで洗濯機に放り込んでいる。これだと改めてボタンをする手間がかからない。効率的だ。しかし形態安定シャツはすごいね。たいして型くずれしない。
 あるいは、過去数分間の記憶を喪失している。さっき履いたはずのパンツをいつの間にか口に咥えていたりする。いつ脱いで、いつ口に咥えたというのだ。野犬かよオレ。
 はたまた、得意満面で誰かにしゃべりかけてると「何をしゃべっているのかわかりません」と眉間に皺を寄せられる。ロレツがまわってないのか。いや、それ以前にぼくは何をしゃべってたっけ?
 これはどこかで見た風景。「あしたのジョー」に登場するカーロス・リベラじゃないか。重度のパンチドランカーになりすべてを失った伊達男のあわれな姿。
 「潰れ」練習のせいだろうか。きっとやりすぎなのだろう。でもしょうがないね、だって完走したいんだもの。
 脳細胞がじわじわと死滅していっているとしても、練習だけはやめられない。

   □

 スパルタスロンを完走するには主に2つの能力が必要だ。

 ・潰れないよう、ゆっくり走り続ける。
 ・潰れたあと、ゆっくり走り続ける。

 「潰れないよう、ゆっくり走り続ける」のはキロ6分の巡航スピードをどこまで保てるかの意。こっちは本番を想定した練習がある程度できる。キロ6分で距離を伸ばしていけばいいわけだし、100キロの大会を利用してなるたけ6分をキープして走ればいい。時間はかかるけどね。
 問題は「潰れたあと、ゆっくり走り続ける」練習である。過去の経験則からして246キロを健康体のまま走りきる才はない。100キロか、120キロか、150キロか、どこかの時点で潰れる。本当の勝負はそこからだ。高らかなるファンファーレとともにレースの緞帳が上がるのは潰れた瞬間からなのだ。
 いっかい完全に潰れた状況に陥りながらも、5分〜30分程度の休憩後に劇的に元の体調レベルに戻ることを、スパルタランナーたちは「復活」と呼んでいる。瞳の焦点合わず口の横から白い泡を吹き、一刻も早く救急車を呼んだ方がいいという状態のランナーが、しばらく寝ころんだ後にむくっと蘇る様子を何度か目の当たりにした。これこそがスパルタ伝統芸「復活」なのである。
 スパルタスロンを攻め落とすには、この「復活」を会得しなければならない。
 しかし!潰れたあと走りだす練習をするためには、いったん潰れないといけないわけだが、これが難しい。
 たとえば150キロ走って生じる実際の身体変化は、150キロ走らないと再現できない。では150キロ走ればいいかというと、事はそう簡単ではない。
 超長距離走をやった場合、元どおりに走れるようになるまで相当な時間を要する。ぼくの場合、300キロ走の痛みが取れるまで1ヵ月、500キロ走なら足指のマヒが消えるまで3ヵ月、5000キロ走ってしまえば疲労骨折の修復も含めて1年かかった。
 練習できないと身体機能はたちまち衰える。心肺能力は落ち、脚の筋肉、特に速筋が消滅し、体重はメタボ増加する。100キロ以上の超長距離追い込み練習は、諸刃の剣なのだ。やれば経験は積めるが、身体が壊れてしまう。
 だけど「潰れ→復活」練習なしでスパルタスロンに出るなんて、鏡の前でシャドーボクシングやっただけでプロボクシングのリングに立つようなもんだ。無防備すぎる。
 悩ましい。ジャッキー・チェンの映画ならここいらで赤っ鼻の老師が登場し、人智を超越したトレーニングを課してくれる場面だけど、現実世界に虫のいいストーリー展開はない。自分でやり方を見つけるしかない。実際の「潰れ」は再現できないが、それに似かよった感じまで追い込むことによって「潰れ」に慣れていくのだ。

   □

 さて、改めて「潰れ」を解析しよう。
 過去レースを振り返ると、こんな感じでぼくは潰れてきた。

 「枯渇」 脱水およびエネルギー消費過多によるバーンアウト。
   ↓
 「補給」 熱量補充のための水分・食料投入。
   ↓
 「ゲロ」 胃腸衰弱により補給物を吸収できず、ゲロ吐きが止まらない。
   ↓
 「潰れ」 運動量にふさわしいエネルギーを取り込めないため徐々に衰弱する。
      目まい、虚脱、そして活動停止。

 このような状況に陥らないことはあり得ない。どんなに準備しても、必ずこうなってきた。ならば「潰れ」まで達した後に復活を遂げられることを身体に覚えさせる必要がある。「潰れ→復活」を何度か繰り返し、いろんなシチュエーションの経験を積み上げることで、潰れることはたいした問題ではない、と自分の脳に認知させる。何としても脳みそをだまさなくてはならない。

  □

 ムオンと熱い空気、気温33度、いい感じだ。追い込むには最適な日和である。暑いと追い込むのに時間がかからないから嬉しい。涼しいといくら走っても潰し切れないのだ。
 10キロを5分ペース走。自分としてはけっこう速いペース。キロ6分だと潰れるまで50キロ以上かかる。キロ4分30秒だと心肺だけが早々に限界に達してしまうが、それは今欲している「潰れ」ではない。時間効率と成果を考えればキロ5分が最適だ。
 10キロ走るごとに休憩を15分入れながら3本目。給水ゼロで脱水症状に追い込む。残り1.5キロってとこで片耳が聴こえなくなる。景色も薄ぼんやりとしてきた。
「きたきたきた!限界きたー!」
 初期の潰れ状態に突入。すかさず堤防のコンクリート上で横になる。腕時計のラップボタンを押し、目を閉じる。そのまま5分間、身体の活動を停止する。この間、できるだけ身体を動かさない。目も閉じたままにする。動かすのは心臓と血液だけ。宇宙船で遠くまで旅するとき、液体窒素に満たされ冷凍睡眠に入るイメージ。生命活動の準停止だ。
 5分経過後に立ち上がろうとするが、ふらつきが収まらない。もう一度横になる。活動停止時間を5分上積みしたのちランニングを再開する。足がよたつくけど走れなくはない。キロ7分30秒、潰れ後としては上出来のペース。身体回復まで10分かかった。悪くない、だけど少し時間かかりすぎかもしれない。スパルタスロン本番では少なくとも5回は潰れる。復活に時間がかかりすぎれば関門ギリギリ通過の地獄絵図にはまる。
 翌日。
 水分補給なしで25キロをキロ5分20秒ペース走。内臓がカラカラに乾いた時点で、自販機で炭酸飲料を買い1000mlを一気に飲む。数分の間もなく、胃壁に嫌な感じの鈍痛が走り、胃腸全体に重い不快感が起こる。両腕に激しい脱力感、脚部から力が失われスローダウン。間断なく吐き気がに襲われる。脱水状態をカバーするために水分を大量摂取すると起こる症状。疑似的だけど胃腸障害の再現だ。道ばたに横たわり、再び5分刻みで回復を図る、5月頃は30分かけても具合が良くならなかったが、今は5〜10分で復活できる。
 いろんな実験をし、いろんな「潰し」をやってみる。
 水やスポーツドリンクに比べ、生乳・脱脂粉乳が入っていたり果汁100%の飲料はダメージを深める。少量の炭酸は問題ないが大量摂取するとキツい。乳性の炭酸飲料は最強クラスに胃にくる。パスタやパン、ポテチなど、エイドに置いてありそうなものを一気食いして走る実験もした。ぼくは固形物には強く、液体に弱いことが判明している。
 いろんな休憩の仕方を試し、「復活」を遂げるまで何分かかるか計測する。歩きながら回復を計るべきか完全停止した方がいいのか。完全停止の場合は、座った姿勢がいいのか、寝転がった方がよいのか。どうすれば復活に要する時間を短縮できるのか。
 そんなこんなの試行錯誤と人体実験によって、脳みそがジワジワ壊死し、いまやパンツをはいたまま洋式便座に腰掛けウンコを発射してパニックに陥るという極限に突入。天井の青白いLED照明を見つめながら、トイレで呆然と立ち尽くすもののあはれよ。

2012年08月22日

なまはんかな遊びではつまらん人へ タウトク9月号 tautoku1209★超絶おもしろ観光ガイド
イルカと泳いで、雑巾かけて、明石海峡大橋の頂上登って…。とにかく超絶おもしろい観光ガイドが登場! まだまだ遊び足りないあなたに捧ぐ。
★はるばる! おでかけうまメシ
どんなに遠く離れていても、食べたい一品があるんです。徳島各地にちらばったうまめしを大紹介!
★マラソン大特集
徳島のマラソンシーンを熱く語ったコラムを始め、マラソン大会スケジュール、気になるランニングクラブを紹介。

2012年08月16日

バカロードその48 愛と絆ジャパン
文=坂東良晃(タウトク編集人、1967年生まれ。1987年アフリカ大陸を徒歩で横断、2011年北米大陸をマラソンで横断。世界6大陸横断をめざしてバカ道をゆく)

 職業柄だろうか。「私は徳島が大好きです」と目を輝かせた人が、ときどきやってくる。肩書きはいろいろだ。経営者、学者、政治家志望、アーチスト、大学生、社会起業家・・・。
 「私は、徳島を愛しています」と言う。
 ふむ、たしかに愛は自由である。徳島を愛し、ラーメンを愛し、海を愛する。人によってはコウロギや渋柿や長州力を愛する。人それぞれである。ぼくは「節足動物を愛する人たち」や「女子高生のお古の制服を愛する人たち」の会にも顔を出したことがある。何を愛そうと、法に抵触しない限りにおいて、愛の対象に限界はない。愛とは人間にとって最も重要な感情の一つであり、愛なくしては人生は乾いた砂のようなものになるだろう。
 「で、ご用件は?」とたずねる。
 「私の愛する徳島にいま元気が足りない。だから徳島を元気にするために、共に頑張っていきませんか」と身を乗り出す。
 (この人、猪木なのかな?)と思う。(このまま1.2.3.ダーッ!って盛り上がったまま帰ってくれたらいいのに)とも思う。
 浮かない表情をしているぼくを見て、訪問者は問う。
 「あなたも徳島を愛してらっしゃるんですよね?」
( さて、ぼくは徳島を愛しているのだろうか)と0.2秒考える。そして答える。
 「あんまし愛してないですね。嫌いかというとそうでもないし、好きでも嫌いでもない感じです」と素直に胸の内を吐露する。
 すると、さっきまで愛の語り部としてマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師のような尊い瞳を潤ませていた表情が一天にわかにかき曇り、巨大疑獄の容疑者を責め立てる検察庁のキャリア検事みたいな容赦ない目つきになる。
 「それじゃどうして徳島でタウン情報誌なんか作ってるんですか?」
 さらに「徳島が好きだから、徳島を元気づけるために雑誌を出してるんじゃないんですか?」と畳みかけられる。
 うー、そんな目標掲げたことあったっけ。今まで一回も表明したことないけどな。
 「ネットで見たけど、あなたの会社は(徳島をおもしろくする会社)が社訓でしょう?」
 (あ、それ「おもしろい本をつくる会社」の間違いですけど・・・)と心でつぶやく。
 ぼくは答える。「徳島を愛してはないけど徳島で本を作ってるのは、エロ本を作ってる人が必ずしもエロい人でないのと同じ理屈です」とわかりやすく説明するが、とうてい通じる比喩ではない。
 話し合いは暗礁に乗り上げ、来客は(なんだこのバカは)とケイベツのまなざしを向ける。
その雰囲気に耐えかねて、「で、ご用件は?」と再度たずねる。
 「徳島を元気づけるために、おたくら地元の情報誌とコラボレートしたいんです。だからうちの会社の宣伝を(タダで)してみたらどうか」とか、「徳島を変えようと立ちあがった自分をインタビューしたらどうか」とか実務的な提案を受ける。
 (あ、なるほどね)と目的に気づき、適宜対処をほどこす。

 このような野心家たちとは違い、心から純真に「徳島を変えたい」「徳島を元気づけたい」と訴える人もやってくる。
 社会起業家タイプの人は、「ある日帰省したら、中心市街地にあまりにも人が歩いてないので寂しかった。どうにか活性化させたい。街を賑やかにしたい」と着火した人が多い。
 県外の大学に進学した学生さんは、「東京や関西では徳島のことを知らない人が多くてショックを受けた。もっと徳島のことを全国、全世界に知ってもらいたい」と思いたった人が多い。「徳島を元気にするイベントをやりたい」と企画書を書いてくる若者もいる。
 真剣な相手には、こちらも正面から向いあわねば失礼だ。だからマジメに答える。
 徳島で生活してる人はすでに毎日、頑張って生きている。自分の仕事や商売に対してけっこう真剣に取り組み汗を流している。だから、ある日突然現れた人から「皆さんは元気がない、もっと元気を出そうよ」と励まされても困惑するかな。中心市街地に人が少ないといっても、終戦後から昭和中期のようにすべての目新しい商業施設や遊びが新町周辺に集中していた時代と違って、あちこちの商店街や郊外の街にカルチャーが拡散した。人が移動し、消費する場所が分散しただけで、徳島全体が冷え込んでるわけではない。地域経済の弱体化の大きな原因である人口減少と高齢化は全国の都市部と農山村部で起こっている。これは徳島という限定的な地域の「活性化」とは別次元の問題。しかし「活性化」といっても、街や地域経済に溢れる活力ってのは、日々商売や仕事に精を出している人たちの営みの総量であって、特別な奇策を用いて街が活発化するもんではない。たまーにイベント催して人が少々集まっても、その地域に住む人たちから自発的に生まれた取り組みじゃないと、すぐ立ち消えになってお仕舞い。だから、あなたの問題意識と解決策は本質からズレている・・・。
 あ、言い過ぎてしもた・・・と思った頃にはもう遅い。若者は(こういう情熱に欠けた大人が日本を悪くしてんだ。話になんねーや)と負のオーラを発しながら帰っていく。
 このような若者は毎年現れるのだけど、その後、頑張っているのだろうか。地球のどこかで徳島を有名にするための活動をしているのだろうか。ボサノヴァのかかったオシャレなカフェで、カプチーノでもすすりながらサンクチュアリ出版の本をペラペラめくって見果てぬ夢を追いかけてるんだろうか。

 どうもぼくは土地への愛着がない。
 地図に引かれた境界線で、愛したり、愛さなかったりという感情を持ったことがない。
 ぼくは阿南市で生まれたけど、それほど阿南市に思い入れがない。図々しいオバチャンたちの相手をして育ち、汽車の中でヤンキーに殴られて青春を過ごした阿南は、まあ空気はあってるけど愛してるってほどではない。愛憎折半ってところ。
 徳島県という土地全体を愛してるかと問われると、広すぎて途方もなく全体を捉え切れない。藍商が盛んな時代から商才のある人材をたくさん輩出した北方(きたがた・徳島市以北)の人は、今でも抜け目なく、交渉事に強くて根回しに長けている。親戚・近所づきあいの縁が濃く、情を露わにし、計算高くない南方(みなみがた)の人とは、別の人種に思える。だからこの人たちを総まとめにして好きなのかどうか自問しても、答えは出ない。嫌いな人も好きな人もいろいろいる。
 「阿南市」とか「徳島県」は行政区割の単位だけど、これを島嶼単位の「四国」とか、統治システム単位の「日本国」とか、文化の出流入と人種の近似でまとめた「東アジア」とか。自分の属する地理的境界は、範囲を拡大すれば太陽系から銀河系までいっちゃうけど、各単位を郷土として愛してるかと問われると、いずれも首をひねる。
 故郷の山河や民俗に触れれば心やすらぐが、国家のために命を賭すなんて愛国心は1ミリもない。高校時代には式典で日の丸に対して起立せず、君が代を歌わなかった。流行のプチ右な評論家や政治家だちは「世界中のどこの国に行っても、国旗には敬意を払い、国家は斉唱するもの。だから子供たちにはそう教えなくてはならない」と言ってはばからないが、ぼくがアジアやアフリカの旧植民地国で目にしてきた現実はそうではない。弾圧する国家には命がけで敬意を払わない、そんな勇気ある市民はいる。いきすぎた愛の強制は、いずれ破壊的な闘争心に変わるのだ。

 このごろ日本では、「愛」をうわまわる勢いで「キズナ」って言葉が勢力を拡大している。チャリティー番組はメインテーマで、J・POPミュージシャンは歌詞で、キズナを大量生産し、受け手は大量消費してきた。大震災以降はオールジャパンでキズナを賞賛する空気ができあがった。
 毎年楽しみに観戦している年末年始の駅伝中継もすっかりキズナに占拠された。アナウンサーたちは「選手たちはタスキというキズナをつないでいます!今、先輩から後輩へとキズナがつながれます。タスキという名のキズナが、いやキズナという名のタスキがわたったー!」なんて、むりやりキズナって言葉をさしこみたがるから、聞いてる方はややこしくてしょうがない。なるべく静かに選手の走りだけ見せてはもらえぬものか。
 ほぼ週イチで参加している市民マラソン大会でも「キズナ」が猛威を振るっている。スタート前の恒例行事である来賓やゲストランナーの挨拶では「ランナーと被災者のキズナ」についてしばし語られ、「私たちにできることは走ること。走って東北を元気づけましょー!」「オーッ」なんて盛り上がった状態で号砲がパンッ鳴る。家族を亡くし、帰る家を失って、今この瞬間にも困っている人たちが、よその土地できらびやかなスポーツウエアを着て走っている人を見て(見る機会もないだろけど)元気になるなんて考えられる思考の組み立て方が理解できん・・・と不可解な気持ちでスタートを切らされる。日曜日にわいわい楽しく走ってる群衆を見て、勇気がわく被災者って?
 震災以降、チャリティーゼッケンってのが流行して、あちこちの大会で採用されてる。ランナーはゼッケンに「東北に元気を、勇気を」とか「がんばれ東北」とかメッセージを書いて走るんだけど、むろん被災した人たちの目には触れない。どうしても思いを届けたいと、段ボール箱に寄せ書きやらメッセージを詰め込んで送りつける人もいる。それもまた扱いに困る。  「東北に笑顔を」「前を向こう」的なフレーズって、葬儀会場で家族を亡くした遺族の前に突然現れた見ず知らずの人が「悲しんでいるあなたたちに元気と勇気を与えたい。私の頑張る姿を見て、あなたも前を向いてください」と言い放つ不遜さとどう違うのだろう。
 FMラジオの音楽番組ではゲストのミュージシャンが「自分の歌で被災者に勇気を与えたい」と語り、試合後インタビューを受けるスポーツ選手は「自分のプレーで被災者に元気を与えたい」と言い放つ。繰り返し流されるこの類のメッセージに、耐えがたい嫌悪を感じる。
愛とかキズナとか勇気とか、言葉はどうしてこんなに軽く、薄っぺらになってしまったのだろう。愛なんて、キズナなんて、本来は言葉に出さず、心の内にそっと秘めておくものだ。いつかその存在に気づいたときに、静かに心ふるえるものだ。何年も経ったあとでその大きさに気づかされるものだ。
 愛とキズナの大量生産工場と化したこの国の片隅で、秘かにノーのタテカンバンを掲げよう。
涼しいスポットで残暑を乗り切る! さらら8月16日号 tokushima-salala0816 大盛り上がりのお盆が終わると、徳島ではなんとなーく夏が終わったような気分になるけれど、実際はまだまだ暑い! 今回のさららでは、そんな暑い日に行きたいひんやりスポットをご紹介。木陰が涼しい寺社、マイナスイオン漂う滝、水遊びができる川などを各地域の方に教えてもらいました。なかには怖さでヒヤッとする場所も!? 夏後半のレジャーはこれで決まりだ。
 現代の徳島県民の傾向や習慣を分析する、表紙で連載中の「トクシマ調査団」では、「徳島県民の台所はインスタント食品で溢れている」を検証。料理を作るのが面倒なときや、もしものときの非常食として広く活躍するインスタント食品は「食べすぎるとカロリーオーバー」だとわかっていながらも、ついつい手がのびちゃう。気づけば台所の棚にはコレクションのようにズラリ…なんてことも!? 果たして結果は?

2012年08月10日

徳島人9月号、発売中!! 1209tokushimajin■徳島、夏のボーナス大調査
出るだけマシというけれど、実際ナンボもらったん?
昨年の支給額と比較してどう? 業界の景気動向は?
■シリーズ・徳島の消費動向を徹底研究
化粧品、服、下着、アクセサリー、雑貨、家具、家電はどこで買う?ひと昔前と比較!徳島女性が買い物する商圏はこう変わった
■スナックを愛する紳士たちが「ええ店じゃ」と教えてくれた行きつけにしたいスナックはココ!
■田舎ぐらしのここがイヤだ!
勝手に上がり込んでくる近所のオバハン、カナブンが顔面に激突して痛い、年金狙ってネズミ講セミナー、あーもうこんな生活いやなんよ〜
CU9月号 徳島の日帰り温泉44湯と蕎麦食べあるき25店 tokushima-cu1209■夏の湯めぐり小旅行
美人の湯からロケーション最高の露天風呂まで、県内44の湯処が大集合!心をまっさらにしてくれる夏湯を満喫する日帰り旅へ。


■徳島 粋な蕎麦処25
職人のこだわりによって生み出されていく上質で繊細な蕎麦。無性に食べたくなる日が大人にはあるんです。そんな大人女子のための素敵蕎麦を集めました。

2012年08月07日

月刊タウン情報トクシマ7月号 実売部数報告1207_タウトク部数報告.pdf

月刊タウン情報トクシマ7月号 実売部数報告です。
タウトク7月号の売部数は、8,090部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。
メディコムは、「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を創刊号から発表しつづけています。

雑誌の実売部数を発行号ごとに速報として発表している出版社は、当社以外では日本には一社もありません。実売部数は、シェア占有率を算出し、媒体影響力をはかるうえで最も重要な数値です。他の一般的な業界と同様に、出版をなりわいとする業界でも正確な情報開示がなされるような動きがあるべきだと考えています。わたしたちの取り組みは小さな一歩ですが、いつかスタンダードなものになると信じています。
徳島人7月号 実売部数報告1207_徳島人部数報告.pdf

徳島人7月号 実売部数報告です。
徳島人7月号の売部数は、4,532部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。

メディコムでは、自社制作している
「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を発表しております。
月刊タウン情報CU7月号 実売部数報告1207_CU部数報告.pdf

月刊タウン情報CU7月号 実売部数報告です。
CU7月号の売部数は、4,115部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。

長らく雑誌の実売部数はシークレットとされてきました。雑誌は、その収益の多くを広告料収入に頼っているためです。実際の販売部数と大きくかけ離れ、数倍にも水増しされた「発行部数」を元に、広告料収入を得てきた経緯があります。
メディコムでは、その悪習を否定し、「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を創刊号以来、発表しつづけています。

2012年08月02日

さらら8月2日号 「徳島の夏、こうやって過ごしてみては?」 tokushima-salala0802.jpg 「暑さ対策」「節電」「ゲリラ豪雨」etc…。そんな今気になるキーワードをもとに、この夏の快適な過ごし方を考えてみよう。プロに聞いた話はもちろん、読者の方から寄せられた夏の過ごし方エピソードの中にも目からウロコなアイデアが!
 また、表紙で好評連載中の「トクシマ調査団」では、徳島県民は和食を食べたあとにコーヒーを飲むのかどうか?をずばり検証。自称コーヒー好きが多いわが徳島の、新しい素顔がまたしても明らかになる。