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2014年07月08日

バカロードその69 右の道と左の道。この道をゆかば、どうにでもなるさ!
文=坂東良晃(タウトク編集人、1967年生まれ。1987年アフリカ大陸を徒歩で横断、2011年北米大陸をマラソンで横断。世界6大陸横断をめざしてバカ道をゆく)

 さあさ皆さんジャーニーランの季節到来ですよ。春の日ざしは荷物を軽くし、凍える野宿の夜からぼくたちを解き放ってくれます。冬枯れの森を季節の花々が週替わりで彩色しはじめます。
 側道わきの山肌では、誰かが据えつけた建材用パイプ口に雪溶け水が噴き出しています。「あてどなき旅」という言葉が頭から離れません。バックパックに最少限の荷物を詰めこんで、名も知らぬ街や野まで走っていくのです。
 最近は、よほどの山奥に入らない限りコンビニやスーパーがありますから、野宿さえ回避するなら、ほぼ空身で走り旅に出られます。思い立ったらすぐ出発できるよう、バックパックを装備完了状態にしておきたいものです。
 ゆく先定めぬフーテンラン用にぼくが準備している用具はこんなとこです。

【照明具】
ハンドランプ(ロードバイクのハンドルバーに取り付けるもの。指にはめて指輪みたいに使うと握力不要で楽ちんなのだ)
ホタル(背後から迫るクルマ警戒用。大会の参加記念品でもらった派手めのLED点滅の)
ヘッドランプ(薄暗いのしか持ってないので、夜釣り用のルーメン最強なのに買い換えたい)
【充電ケーブル】
ガーミン用、スマホ用
【薬品】
鎮痛剤(ロキソニンの大量投下は内科的に危険なので、イヴクイックがほど良い)
絆創膏(おっぱい用が外れたときの予備として)
胃腸薬(ガスター10ことH2ブロッカー。市販薬では横綱クラス)
ワセリン(股間に優しいヴァセリンペトロリュームジェリー100g。持続効果あり)
【その他】
ガーミン910XTJ(説明書どおり本当に20時間持つ。重宝してます)
小さいビニル袋(小銭入れとして、また豪雨時のスマホ防水など用途幅広し)
安全ピン(1個あれば十分。足のマメをザクザク裂くために)
現金(最後は金が物を言う。金さえあれば世の中どうにかなる。金がなければ世の中どうにもならない)
スマホ(特に誰からも連絡ないけどね)
カード類(健康保険証、電子マネーカード、クレジットカード。カードさえあれば世の中どうにかなる)
【ふつう持ってそうなのに、持たないもの】
ハイドレーションパックとか水筒とか(山水か自販機があるってことで)
雨具(濡れたら濡れたであきらめる)
着替え(シャツやソックスの替えは、オシャレさを問わなければ山村の古い雑貨店で売ってるので十分)
地図(適当に走るので)
コンパス(昼間は太陽の方向、夜は星座の動きで代用する)
食べ物(最悪お店がずーっと現れなくても、山には果実や木の実がありんす)

 着の身着のままとまではいかないけど、バックパックの総重量は1kg程度に収まります。1kgなら空身とほとんど変わらない。
 荷物にも、行き先にも束縛されない。職場や親戚や檀家やPTAや、あらゆる人間関係から解き放たれて、名刺を持たない無名のフーテンとなる。目的もなく地上を徘徊する、おかしな人物になれる。バス停のベンチで仮眠してたら、お巡りさんの職質も受けることもあるけど、日本人です!と堂々と答えればよい。戸籍票と住民票は間違いなくこの国にある。ぼくたちの自由を抑圧する法はない。
     □
 春うらら。中年徘徊ランナーが眠りから覚める季節は、同時に主要な長距離レースの参加日程を組む時でもある。今年はこんな大会にエントリーした。
□4月、さくら道国際ネイチャーラン/250km・36時間
 名古屋城から金沢兼六園までの250キロという距離もさることながら、36時間という制限時間の厳しさ、累積標高差4500m、参加選手のレベルの高さと、いずれをとっても国内最高峰の超長距離ロードレースと言える。平凡ランナーにとっては出場すること自体がほとんど無理なハイクオリティー大会だが、今年は参加枠を120人→140人と20人増やしてくれたおかげか、マグレで出られることになった。ありがたやー。
□5月 川の道フットレース/520km・132時間
 東京葛西臨海公園から長野善光寺を経由し、新潟市へと至る遙かなる道。1740mの三国峠越えはひとつのハイライト。ワンステージレースであるが仮眠所が3カ所設けられているランナー想いの優しい大会。幻覚、幻聴、象足、生爪はがれと、フットレースの醍醐味をフルラインナップで満喫できる。
□6月 つるぎのめぐみワイルドウォークハードシップ/115km・2日間
 徳島県南部を流れる那賀川河口、海抜ゼロmから西日本第二の高峰・標高1955mの剣山頂上へと向かう。初日はロード、2日目は登山というユニークな趣向。今年初開催。
□6月 土佐乃国横断遠足/242km・60時間
 高知県の室戸岬から足摺岬まで土佐湾をぐるっと廻る。中岡慎太郎像をスタートし、桂浜の坂本龍馬像を経由して、ジョン万次郎像にてゴールという維新好きにはたまらないコース設定となっている。これまた今年初開催。
□7月 鳴門海峡・愛媛県佐田岬横断(練習会)/294km
 スパルタスロンの模擬試験として行う。スタート時刻、関門設定を本番同様にする。気温急上昇するスパルタスロンの予行演習は、日本ではクソ暑い夏にしか行えない。練習の総仕上げ。ここでヘバるなら本番は赤信号。
□8月 トランスエゾフットレース/1100km・14日間
 1日平均78km走るステージレース。真夏の北海道、地平線までつづく1本道をゆるりゆるりと前進する。長期間のステージレースとして、不定期・単発ではなく毎年開催される大会は、国内では稀有な存在。2週間もの間、走ることしか考えなくていいランナーにとっては夢のようなひととき。
□9月 スパルタスロン/247km・36時間
 ギリシャ・アテネのパルテノン神殿前からスパルタ・レオニダス像まで、2500年前に戦士が駆けた道をたどる。80キロ関門までのスピード、直射日光に焼かれる高温かつ乾燥した気候、1200メートルの岩山越え、徹夜からレース後半の耐久マッチ・・・と超長距離ランナーが持ち合わせるべき全ての要素を高次元で求められる大会。

 これら大会の合間に100kmレースを数本入れ、スピードを養おうって魂胆。
 なーんてね、計画立ててるときだけだよね楽しいのは。頭の中で予定を組み立てたり、飛行機や宿の予約サイトを眺めて、あれやこれやと悩んでいる時間はこよなく愉快。これって鉄ヲタで言うところの「時刻表ヲタ」なんかもね。お楽しみは机上で終わり。
 いざレースに出て走りだすと後悔の荒海。こんな苦しくてつらい事の積み重ね、自分に向いてるわけないし〜。温風乾燥機をほどこした羽毛布団にくるまりたいとか、源泉かけ流しの湯に首まで浸かりたいとか、現世利益の強慾に捕らわれるばかり。
 元々、スピード出して走るのが苦手なうえに、耐久フェーズにも弱い。徹夜ランニング中の走りながらうたた寝は茶飯。明け方まで仮眠処を求めて工事現場のプレハブ小屋や神社の引き戸をガタガタまさぐり、不法侵入を試みる悪だくみに終始。
 こんな自分が名だたる長距離レースに参戦して、人並みに完走を目指すというのは、根本的に方向性を間違っているのかも。
 100kmを7時間や8時間台で走り、24時間走で200kmを軽くクリアするようなランナーたちは、ぼくにとっては皆スーパースターである。ウルトラマラソンをはじめた頃は、彼ら業界のスターたちと肩を並べてスタートラインに立てることが快感だったけど、レースのたびに絶望的リタイアを繰り返してると、「こりゃぼくの居場所じゃないのかも」と切なさに包まれる。
 今年ダメなら競技的なレースからは足を洗おうと毎年のように決意しながらズルズル。チンピラ男に惚れてしまい、殴られ蹴られ金ヅルにされながらも、時折見せる優しさにほだされて、縁を切れない女のサガみたいなもの。もう終わりにしたい、でも愛されたいし、愛してるの私。
 自分の能力、走力はわかっている。場にふさわしくないのも理解しているのだが、もう1年だけやらせてください。「完全にやり切った」と納得できるだけの練習と準備をして、ダメなんだからダメなんだもんと100%自覚したいのです。これ以上のことはできません、細胞の残りひと粒まで絞りきったのです、と確信して終わりたいのです。
 ってことで、シャニムニ練習している。この道をゆくには、熱血スポ根マンガに登場する魔球・必殺技系に類する奇策はないのである。ふり返れば過去5年、奇策奇行に頼りすぎた。20kgの米を背負って崖を登ったり、インターバル走のつなぎにカルピスソーダ一気飲みを入れたり(胃を鍛えようとしたのです)。スピード強化策は箱根ランナーの模写。宇賀地強の空中滑空ラン、大迫傑の異次元の走り、服部翔太のターミネーター顔。中央大学・塩谷潤一のガムシャラ走にはハマりました。もちろん走力の向上には無関係ですけど。
 奇策に頼り失敗すると、また別の奇策があるのではないかと、逃げ道の存在を認めてしまう。だから今シーズンは、よく鍛えられた総務部の経理マンのように、突飛なことをせず、目的を達成するために地道な積み重ねをします。
 あまたのアスリートと同じ土俵に立とうとするなら、練習量を増やすしかない。少なくとも1日20km、レースを含めて1カ月700km以上は走る。これでも甘いと言えば甘いけど、まともな社会生活を送るにはほぼ限界数値。
 よく走り、たくさん食べる。ボウル一杯の野菜をバリバリ食らう。今まであまり摂取しなかった肉もむしゃむしゃ食らう。イミダペプチド鶏ムネ肉ね! アイスクリームとチョコレートのみの偏食生活を悔い改め、よく走れる身体にプラスとなる食材はガンガン胃に放り込む。
 よく走り、よく食べたら、たくさん寝る。時間があればあるだけ眠る。睡眠が深いほど翌日の練習をちゃんとこなせる。天賦の才なき人間が、日々20km、30kmの練習を積み重ねずして、100kmや200kmがこなせるだろうか。無理に決まっておる!
 よく走り、よく食べて、よく寝る。半年間これを繰り返して、それでも結果(スパルタスロン完走)を出せなければ、元のBMI30超級なメタボ中年に戻ろう。なにごとも中途半端はつまらない。絞りきって死ぬか、肥え太って死ぬか。中肉中背はイヤだ〜!
バカロードその70 午前零時の堂々めぐり 〜さくら道国際ネイチャーラン〜
文=坂東良晃(タウトク編集人、1967年生まれ。1987年アフリカ大陸を徒歩で横断、2011年北米大陸をマラソンで横断。世界6大陸横断をめざしてバカ道をゆく)

 真夜中11時。
 岐阜県郡上市にあるひるがの高原へのゆるい登り坂を、ぼくは歩いている。街灯はほとんどなく、ヘッドライトとハンドライトの放つ薄い光の輪だけが、2メートル先の行く手をしめす。
 「ぐえぇぇぇ」と弱々しくえずく。年老いた山羊の断末魔のような喉声。
 胃にエネルギーが満ちているのなら「ギョーッ」っと勢いよくゲロも噴き出そうってもんだが、わが胃をとりまく筋層にもはや収縮する力は残っていない。
 片岡鶴太郎氏の「IEKI吐くまで」のサビ部分が頭の中でオートリバースする。登り坂に入ってから二百リピートはしたか。胃液吐くまで、といっても実際は吐く胃液も残ってないから、酸っぱい気体だけがグエッグエッと込み上げてくるだけ。
 吐く息がかすかな白い蒸気となって立ちのぼる。道路に設置された気温計は1℃と表示されている。寒いのだろうか。寒くないわけないんだろうけど、暑いくらいである。手袋を脱ぎ、オーバージャケットの前ジッパーをはだけている。体感センサーが故障してるのかな。
 口の中がガサガサに乾いている。唾液はひと粒も出てこない。エイドでもらったコーラや水は5分もしないうちに上に戻してしまうから、腸壁から水分を吸収できていない。渓谷の水音が森にこだまする水の惑星のような場所にいて、ぼくの身体はカサカサに乾ききっている。
 午前0時になったから、ピチカートファイブの「きみみたいにきれいな女の子」を口ずさんでみる。少しは思いつめた感が薄れてゆくような・・・だめか。1人ぼっちの女の子の歌だったな。よけい寂しくなってきた。
 乾いた唇の脇がくっついていて、口が開かない。花粉症で鼻が通ってないから、呼吸困難である。口腔内だけじゃなくて喉の奥まで水分が枯れているから、イガイガして気持ち悪い。飲み込むツバがないってのは、けっこう苦痛なのだよ。長距離レースは、「ふだん当然のように存在していて、何のありがたみも感じてないもの」への畏怖を取り戻す場所なんだな。
     □
 「さくら道国際ネイチャーラン」は、超長距離を走る人たちにとって、最も権威がある、晴れの舞台だ。参加するには主催者による書類審査をパスしなくてはならず、外国人ランナーを含めわずか140人しか枠がないため、出場するだけでも大きな価値がある。
 そして、起伏の激しい250kmの難コースを36時間以内に完走できるのは、本当に強いランナーだけだ。
 速く走れるから完走できるわけではなく、長く走れるから完走できるのでもない。痛くても、気持ち悪くても前進を止めない、強いランナーだけが完走できるんだな。
 こんなに大変なコースなのに、毎年の完走率は70%前後をキープしている。審査基準が高いので、そもそも完走できなさそうな人にはお呼びがかからないから、完走率の高さが維持されてる。
 ぼくなんて過去3べんも応募して毎年、落選通知を受け取りつづけ。参加枠が20人増えた今年、ようやく滑り込みで合格したクチ。参加枠が去年までの120人なら、出ることなんて適わなかったんだろうね。
      □
 午前1時。
 スタートから19時間が経った。ゴールの制限時間まで17時間を残している。
 進んだ距離は140km。ゴールまで残り110km。
 数字だけ並べてみるといかにもゴールできそうなんだけど、それほど単純な仕組みで成り立っていないのが250kmレースの奥深さであり、いやらしい所だ。
 110kmを17時間なんてさ、五体満足な状態なら花見でもしながら、時おりスキップをまじえて、恋のおまじないソングでも口ずさみながら、楽勝で走れますよね。
 ところが今、ぼくの両脚は濡れ雑巾のように重く、差し出す1歩のストライドは30cmに満たない。気持ち的には慌ててるのに、1時間に5kmしか進んでいない状況。この鈍牛ペースなら、途中の関門にひっかかるのは時間の問題、ということになる。
 どこに問題があったのだろうか。反省会を開こうヤァヤァヤァ。革命の時代なら自己批判あるいは総括ってとこか。
 大会前、ぼくは5つの戦略を練ったのだった。
□スタートから106kmの第2チェックポイント(白川エイド)までは寝ながら走る。
□エイドでは座らない。
□登り坂では、遅くてもいいから走り続ける。
□睡魔は走ってぶっ飛ばす。
□本気を出すのは150kmから。
 さて実際はどうだったか。
□「さくら道」を走れる歓びに浮かれ、あらんことかスタートから30kmあたりまで暴走した。
□エイドでは、いきつけの小料理屋におじゃました体で、ゆっくり座して時を過ごした。
□登り坂では、「後半に向けての筋肉温存」という逃げ口上を思いつき、ほぼ歩いている。
□波状的にやってくる睡魔に抗う気合いなく、暖かなエイドで5分、10分と過ごしている。
□いよいよ本気を出すはずの150km手前で、すでに絶望に打ちひしがれている。

 客観分析をすればするほど自分が嫌になってきた。向いてないんだよね、こんなこと。お風呂に首まで浸かりたいよう。布団にくるまってゴロゴロしたいよう。そんなことばかり考えているランナーが、完走なんてできるか? 無理に決まってるじゃない。
 さっきから何人ものランナーに追い越されているんだが、みんな元気そうだ。140km地点で同じ場所にいるってことは、走力としては大差はないのかもしれないのに、彼らはあきらめる気配なんて微塵も感じさせなくて、夜の行軍を楽しんでいるんだもの。
 ぼくに必要なのは精神修行なのかな。写経とか座禅の教室に通ってみようか。滝に打たれて般若心経を唱えたりすると効き目がありそうに思える。すぐあきらめてしまう弱い自分を体外に追い払ってくれる祈祷師とかいないかな。恐山あたりの有名イタコさんに頼めばいくら料金取られるんだろう。
       □
 午前2時。
 標高875mのひるがの分水嶺を越すと下り坂基調になる。本来、下り坂にさしかかればキロ6分台で走って時間を稼ぐべき場面なのだが、さっきから気持ちスパートしてるのに、GPSの表示はキロ9分台しかスピードが出ていない。エッサエッサと早歩きのランナーに追い越されていく。
 長距離に強いってことは、具体的には「暑さなど気温変化に強い」「登り坂・下り坂に強い」「徹夜走に強い」という3大要素があると思うんだけど、ぼくは見事に3つとも弱い。ストレートもフックもアッパーも、決め技を何ひとつ持たずリングにのこのこ上がってしまったボクサーだ。袋叩きにあって当然つったら当然かもしれん。
 長距離走者を襲う代表的なトラブルは、「脚の故障」と「胃をはじめ内臓の不調」が双璧を成しているが、これはほとんど全員のランナーが見舞われる現象であって、あくまで織り込み済みの困難である。痛い・苦しいをリタイアの原因としてるようなら、ハナからこんな場所に来なさんな、と怒られそうなもんである。    
  
 午前4時。
 「スミマセーン、スミマセーン」という声で目が覚める。
 150kmあたりからはじまる平瀬温泉の温泉街を抜ける頃には、歩きながら完全に眠っていた。
 前方のT字路で、韓国人ランナーがこっちに向かって両手をふりながら大声を張り上げている。
 「スミマセーン、道はどっちですかー」
 右方向を指さして「そっちそっちー」と叫んで返す。「ありがとう、あなたガンバッテー」と韓国人は走りだす。レース中、何人かの韓国人ランナーと軽く挨拶をしたけど、皆この大会に向けて簡単な日本語をマスターしてきている。すごいな。
 走り去る彼の背があっという間に小さくなる。次の関門まであまり時間ないものな。君こそガンバッテ、その調子なら間に合うよ。
 知らぬ間に夜が明けている。眼前に白山山系のヒマラヤひだを思わせる急峻な壁が、圧倒的なスケールで迫っている。わぁすごいな。4月も後半だというのに、残雪は汚れもせず白く美しい。
 見はらしのいい庄川沿いの一本道。前にも後ろにも誰一人の存在も確認できなくなる。桜色のフラッグを掲げた大会車両がひんぱんに横を通り過ぎる。ぼくが最終ランナーってことか。遅すぎて迷惑かけてるのかな。
 谷あいのテント1つ造りの小ぶりなエイドステーションにたどりつく。
 関門のある白川郷エイドまで距離は9.5km。残された時間は70分。1km7分で走る脚と気持ちは・・・もう残っていない。
 「ここでリタイアします」と告げる。
 今まで一度も感じなかった空気の冷たさが体の芯まで届き、ガタカダ震えがくる。スタッフの方が、石油ストーブを足下まで寄せ、毛布で身体を覆ってくれる。(ああ、情けないなあ)という後悔の念が押し寄せる。
 「せっかくこんなに世話してもらってるのに、不甲斐ないです」と言う。
 「163kmも走ってきたんでしょ。大したもんだよ」と慰めてくれる。「また来ればいいよ」「ここでエイドやってあげるから」。ううう、すみません。
 ぼくが最終ランナーだと思いこんでいたのに、エイドには続々と後続ランナーが入ってくる。
 顔見知りのランナーに「あれ、やめちゃうんですか。やめなくていいのに」と言われる。
 「はい、もうキロ7分で走れる脚なんてありません」と答える。「それより、今からでも白川郷の関門に間に合うんですか」と聞き返す。
 「わからないけど、きっと大丈夫なんじゃない」とケロッとしている。
 何人かのランナーと、同じような会話をする。誰もが自分のゴールを、完走を信じて疑っていないことに驚く。制限時間ギリギリなのに。今から標高1000m近い山越えが待っているのに。ここからペースアップできる脚を残したこの強い人たちと、弱々しく毛布にくるまるぼくの間には、乗り越えられない川がある。
 今シーズンは月間600〜700kmを走り、苦手なスピード練習もやったのにさ。「身体にいい」とテレビや雑誌やネットで耳にしたサプリメント、飲みに飲んで10種類も常用してるのにさ。玄米に鶏ムネ肉に不飽和脂肪酸オイルにと、一流アスリートみたいな食事してきたのにさ。走れば走るほど弱くなってる気がするさ。
 「僕には明るい未来が見えません!」がリフレインする。誰のセリフだったっけ。ああ、アレだ。新日本プロレスの混乱期に、札幌大会のリング上で若手のリーダー格だったプロレスラー鈴木健三が叫んだ言葉だな。あのとき師であるアントニオ猪木は何と答えたっけ。「テメェで見つけろ」だっけ。そりゃそうだよね。猪木は言葉の天才だね。
 これからどこに走っていくべきか、テメェで見つけるしかねーな。
バカロードその66 生きるための不必要について
文=坂東良晃(タウトク編集人、1967年生まれ。1987年アフリカ大陸を徒歩で横断、2011年北米大陸をマラソンで横断。世界6大陸横断をめざしてバカ道をゆく)

 そこそこの歳になれば多くの人が経験することだけど、癌告知を受けた。腸壁にできた悪性腫瘍は5段階あるステージの2段階め。切り取る範囲はギリ20mmに収まるから、開腹手術はしなくてもいいという。
 内視鏡手術で取ってみて、組織をタテヨコに細かく刻んで、腸壁の外とかリンパ節まで潜り込んでないか浸潤の深さを確かめるとか・・・というレベルなので余命×年なんて大それた話でもないんだが、癌ホルダーになって気づいたことがある。意外にも自分は死への恐怖心がないってこと。歯医者さんに「今日は歯のお掃除をしましょう」と言われただけで動悸が激しくなり、血圧が上がりすぎて意識が遠のくほどビビリ症な割に、今や死を恐れるどころか興味しんしんでワクワクが止まらないから得体が知れない。
 片道分の燃料だけ積んだプロペラ機のコクピットで敬礼し、青空へと旅立つ青年兵の最期ならば、生命の持つ価値も最大限に高まっているだろうが、こちとら平和日本の凡百たる人生の途上にあるオジサン。よどみに浮かぶうたかたのような無情な存在である。死なんてどのみち万人に訪れるし、1人だけ逃げ切れるはずもないから抵抗する気は起こらない。仮に死期というものがあるのなら、予定された期日をただ淡々と受け入れ、日数を逆算してやるべきことをやればよい、との安らいだ気持ちにすらなる。
 ステージ3以降ともなれば大手術も必要だろうし、抗癌剤治療によって嘔吐したり脱毛したり、全身のあちこちに転移して痛かったり苦しかったりと、今置かれた状況とは一変してしまうだろうから、あくまで死神の姿が見え隠れしてない現段階での心情にすぎないんだけど。
 昔から他人より人生が短く終わる心配よりも、長く生きてしまったときの心配ばかりしている。性格的に他人の温情に触れるのが嫌いで、何か施しを受けてもありがとうのひと言も素直に返せないひねくれた性格だから、余計に老後と呼ばれる年齢まで生存していることを恐れる。ヘルパーさんにおっぱいのひと揉みもサービスせいよとセクハラ戯言の速射砲を浴びせまくり、デイサービスセンターで問題ジジイ扱いされる余生しか想像できない。
 長く生きてこんなことやりたい、あんなことも経験したいという欲がない。商売の都合もあって、半年くらい先までの予定は考える習慣はあるけど、そこから先はいつも空白だ。スティーブ・ジョブスの述べるハングリー精神は野犬並みにあり、愚直さは社会適合できないほど備えているのだが、未来への展望と意欲が決定的にない。
 このような人間が、日本人の平均寿命まで80年生きてしまったなら、時間をもてあましすぎる。あと40年近くものあいだ暇をつぶす方法が見あたらない。
             □
 西洋医学が普及する前、統計の残る明治後期から1925年あたりまで、日本人の平均寿命は42〜44歳であった。ずいぶん若くして天寿が訪れるものだと平成人なら思うだろうが、これとて人類が共助社会を作り上げた後の話であり、縄文人の遺骨を解析すると10代後半〜30歳で死を迎えた事例が多数を占める。
 哺乳類の寿命は体重の1/4乗に比例する、と生物学者の本川達雄は述べている。成体となった動物は、その体重と心拍数に反比例の関係があり、体重が重いほど脈を打つペースはゆっくりしている。そして、哺乳類は成体の大小にかかわらず、心臓がおよそ15億回脈動すると自然寿命に達するとしている。その論で算すると人間の自然寿命は26歳だという。
 互助システムも医療もない時代には、自然界の他の動物と等しく、病に罹れば死に、怪我をすれば死んだ。それが生物としての自然の姿なのだ。あらゆる動物は天寿の時期を与えられるのに、人間だけが特異ケースとして意図的に寿命を長くすることに成功してきた。その結果が平均寿命80年である。
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 人間の生命の維持は、たくさんの殺生のうえに成り立つ。厳格なベジタリアンでない限り、動物や魚の肉、卵を日々摂取する。1日3食、そのうち2食で捕食をすれば、単純に1日2個体と換算しても80年間で6万匹の動物の生命の犠牲を強いている。つまり1人の人間を生かすためには6万匹の生命を奪わねばならない。しらす丼やいくら丼を食えば1食につき1000倍増に換算すべきだけどね。
 それは食物連鎖の普遍的な姿であり、地球上のあらゆる動物が行っている営みであって、特別に人間だけが虐殺王だと卑下する必要はない。アリクイは1日に3万匹の蟻を食わないと生きてられないし、シロナガスクジラは1日に400万匹のオキアミを口ひげで濾し取って養分にしながら、あの図体に成長する。
 しかし一個人に戻り、わが生命に他の動物6万余匹分の生命と釣り合いの取れるほどの価値があるのかと自問すれば、とてもなさそうだとの結論に至る。だから積極的には肉を食べない。動物愛護の信念から生じた考えではないから、ダブルクオーターパウンターも食うし、ミミガーもかじるのだが、肉食は週に1回くらいにしておく。生態系になんの影響も及ばさないけどね。
            □
 荷物は軽量、身軽がいい。
 外を出歩くときはクレジットカード1枚ポケットに忍ばせてたら万事こと足りる。電子マネー決済と交通系の機能がついてればよい。日常生活でもジャーニーランの最中でも、こいつと保険証があれば、生命維持に必要な物資とサービスの98%は調達できる。他人と四六時中つながっている必要については、いくら頭をひねっても思いつかないのでスマホも持たない。Nシステムやら顔認識システムとやらで自分がどこにいるのかを赤の他人に把握されるだけでも嫌なのに、さらに携帯基地局から発信追跡されたりWi-Fi使って位置特定されるのは更にウザい。
 わが国の男性は、若い頃はデイパック、おじさんになるとセカンドバックを携えるのが多数派だが、ぼくはふだんカバンに入れて持ち歩くべきモノが一個も思いつかないのでいつも空身の手ぶらである。
生きていくのに必要な道具って、広告チラシの裏にリスト書きできる程度のものしかない。ホームレスのおじさんがブルーシートでこさえた住居内に揃えてる生活用具一式があれば、不自由はない。
 何かを収集する癖は子どもの頃からなく、過去の思い出をファイルして時おり回想する感傷的な心も持ち合わせない。流行に無頓着でいられたら20年前の服でも平気で着られるし、いつ大地震が来るかと日々案じなければ食料を備蓄する必要もない。他人によく見られることを願わず、未来の安定を担保しようとしなければ、必要なモノはほぼなくなる。
 今はまだ世捨て人ではないので、バイクやスマホ(固定電話として)を所有しているが、生存に必需なアイテムではない。「職業」から離れた段階で手放すだろう。
死を迎える頃には、段ボール箱1個分に所有物がまとまっていて、気がついた人に燃えるゴミに出してもらっておしまい、くらいが清々しい。
           □
 春にある「さくら道国際ネイチャーラン」事務局から合格通知が届いた。4度目の応募で初の合格だ。名古屋城から金沢市兼六園までの250kmを36時間制限で走るこの大会は、超長距離ランナーあこがれの大会だ。あこがれるのには理由があって、めったに出場権を手にできないのからである。
 国内選手100人と少々の出場枠は常時有力選手で占められていて、前年にリタイアした人の枠数しか「新人」は参加できない。名うての猛者はめったにリタイアしない。1年にわずか10人出るか出ないかの狭い枠に新参者の実力者が殺到し、過去の実績と持ちタイム上位者から埋まっていく。平凡な過去実績しかないランナーは出る幕がないのである。
 毎年ハードルは上がり続け、今や100kmで8時間台以内、なおかつ萩往還250kmや川の道520kmレベルの大会で上位入賞、あるいはスパルタスロンを33時間台以内で完走、などの実績が必要とも噂される。だから、まずぼくには縁のない大会だと九割五分あきらめつつも、しつこく応募だけはしていた。
 去年、同大会は深夜の山越えエリアにドカ雪が降り、くるぶしまで雪で埋まるほどだった。そのためリタイア数が例年になく増えたという。そんな特殊事情でもなければ、ぼくレベルのランナーには席は回ってこなかっただろう。さくら道国際ネイチャーランの出場権は、250kmを主戦場とするランナーにはまさにプラチナチケットである。1度リタイアすれば翌年と翌々年の出場権がなくなる、とも言われている(主催者の公式見解じゃないですが)。
 3年先に250kmも走れる身体をキープできているかは相当怪しい。だから今回に賭けよう。 半年分の視野しかないぼくにはうってつけの獲物が鼻先にぶら下がったのである。ショートスパンで人生を生きよう。

2014年07月03日

天の川見れるかな?さらら7/3号 tokushima-salala0703■教えてもろた、実践中のワザ
0円で家事が変わる、こんなアイデア!
■食べたらとまらん!
冷たい大学イモ「芋棒」
■ええわ〜!
足のむくみに「脚だけ逆立ち」
■知らんかった!あれこれ使えるキッチンばさみ
■お片付けをやる気になる本
■ビールが進んでしゃあない一品はこれじゃ!
■話題沸騰!珪藻土のバスマット

2014年06月28日

花火まつり×夏めし×高校総体。タウトク7月号 tautoku1407■徳島・四国・淡路島の花火まつり60
花火には人の心を動かす美しさと切なさが詰まっている
■旬を味わう 夏めし
ひやこいパスタ、冷麺、ヒリリ南国料理、パワフルにんにく、進化系かき氷、海鮮メニュー、ビアガーデン
■高校総体
この一瞬が一生の思い出

2014年06月25日

結婚しちゃお!春号 実売部数報告14春号_結婚しちゃお!部数報告書.pdf

結婚しちゃお!春号 実売部数報告です。
結婚しちゃお!春号の売部数は、513部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。

長らく雑誌の実売部数はシークレットとされてきました。雑誌は、その収益の多くを広告料収入に頼っているためです。実際の販売部数と大きくかけ離れ、数倍にも水増しされた「発行部数」を元に、広告料収入を得てきた経緯があります。メディコムでは、その悪習を否定し、「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を創刊号以来、発表しつづけています。

2014年06月19日

おいしい玄米、どこで買えるん?さらら6/19号 tokushima-salala0619■とにかくおいしいんが食べたいんよ!
おいしい玄米、どこで買えるん?
玄米を楽しむ人に聞く炊くコツ&多彩な食べかた
■すごいんじょ!珪藻土のバスマット
新感覚の乗り心地、水分が一瞬で吸い込まれる
■もっとお酢と仲良くなってみる
■徳島にこんなスペースが増えとう!


2014年06月13日

かわいい雑貨屋さんめぐり×パフェに夢中!。CU7月号 tokushima-cu1407■今週も来週もお気に入り探しの週末
特集 かわいい雑貨屋さんめぐり
■自然素材や手作り感にこだわる
創作スイーツたち
特集 パフェに夢中!
■徳島の夏、キレイのすすめ ミガク
夏支度ビューティケア
エステ、ヘアサロン、ボディケア、ネイル etc...


遍路みちウォーキング。徳島人7月号 1407tokushimajin■イラストマップ片手に里山を散歩しよう
週末日帰り遍路みちウォーキング
■行きつけにしたい小料理屋物語
■パチンコ&スロット
徳島の人気店データファイル
■つるぎのめぐみWILD WALK体験ルポ
■TOP GRAPHIC
トライアスリート堀川光裕(徳島市)、TEA ROOM チャイム(鳴門市)、昭和湯(徳島市)…

2014年06月10日

タウトク・CU・徳島人5月号 実売部数報告月刊タウン情報トクシマ5月号、月刊タウン情報CU5月号、
徳島人5月号の実売部数報告です。

タウトク5月号の売部数は、5,861部
1405_タウトク部数報告.pdf

CU5月号の売部数は、4,576部
1405_CU部数報告.pdf

徳島人5月号の売部数は、4,323部
1405_徳島人部数報告.pdf
でした。

詳しくは、リンクファイルをクリックしてください。
メディコムは、「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を創刊号から発表しつづけています。

雑誌の実売部数を発行号ごとに速報として発表している出版社は、当社以外では日本には一社もありません。実売部数は、シェア占有率を算出し、媒体影響力をはかるうえで最も重要な数値です。他の一般的な業界と同様に、出版をなりわいとする業界でも正確な情報開示がなされるような動きがあるべきだと考えています。わたしたちの取り組みは小さな一歩ですが、いつかスタンダードなものになると信じています。

2014年06月09日

夢の設計図を描こう。徳島の家 新築本

1406IE■地元工務店123社、建築士40人の
最新施工事例1800件
■驚きのアイデアやこだわりが詰まった実例
趣味を楽しむ家
■理想の土地を手に入れたい!
土地購入のいろは
■家づくりのスペシャルストーリー

2014年06月05日

手作り料理とは何か?さらら6/5号 00.jpg■徳島の20代女性50人に聞いた
これは「手作り料理」?「手作り料理ではない」?
■みんなはいとう?
シースルーソックス
■ちょっと食べにくいアレを素敵に食べる
■冷めてもおいしい豚のしょうが焼きのコツ



2014年05月28日

BBQ×地元発フード×新店満載。タウトク6月号 tautoku1406■徳島BBQ計画
徳島・四国・淡路島のBBQスポット、コテージ&バンガロー、BBQセットの出張サービスなどBBQがもっと楽しくなる情報がてんこ盛り!
■地元発フード
地元民が太鼓判を押す超地域密着型が大集合。たこ焼き、ポテト、クレープなど。
■新店満載
バリスタが淹れる本格珈琲の店、ハワイアン料理に出会えるカフェなど今、街は空前の新店ラッシュ。

2014年05月15日

豆の緑が鮮やか!さらら5/15号 tokushima-salala1405■家族でのんびり渓谷歩き
水の流れ、濃い緑を眺めるんてええわ〜
■知っとる?鳴門の“昆布”
わかめもいいけど、昆布もある
薄いのにお出汁がようでるんよ!
■ブロッコリースプラウト、育ててます
アイチエイジングも期待できるとウワサの食材を、育てて食べてみたんよ
■ごっつい好きじゃ、雑穀おにぎり

2014年05月14日

新、大人の骨休め。徳島人6月号 1406tokushimajin■休日にとっておきのリラックス
新、大人の骨休め
■都心から徳島へ。ITベンチャー企業の職場
変わる会社の姿
■知っておきたい高齢者介護
在宅生活を支える福祉用具
■早期発見、早期治療へとつながる
検診・検査・人間ドック最前線
■TOP GRAPHIC
鴨の湯 善根宿(吉野川市)、EMILE(徳島市)…
TOKUSHIMA SWEETS×かわいい食堂(レストラン)。CU6月号 tokushima-cu1406■そこで過ごす時間がとっておきのごほうび
特集 かわいい食堂(レストラン)
■和と洋のお流行りスイーツが大集合
特集 TOKUSHIMA SWEETS
■トクシマあげまん最旬ニュース
AGEMAN'S
今すぐ取り入れたい白コーデ、
美郷温泉がリニューアルオープンetc...

2014年05月12日

月刊タウン情報CU4月号 実売部数報告1404_CU部数報告.pdf

月刊タウン情報CU4月号 実売部数報告です。
CU4月号の売部数は、4,045部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。

長らく雑誌の実売部数はシークレットとされてきました。雑誌は、その収益の多くを広告料収入に頼っているためです。実際の販売部数と大きくかけ離れ、数倍にも水増しされた「発行部数」を元に、広告料収入を得てきた経緯があります。
メディコムでは、その悪習を否定し、「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を創刊号以来、発表しつづけています。
月刊タウン情報トクシマ3月号 実売部数報告1403_タウトク部数報告.pdf

月刊タウン情報トクシマ3月号 実売部数報告です。
タウトク3月号の売部数は、7,008部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。
メディコムは、「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を創刊号から発表しつづけています。

雑誌の実売部数を発行号ごとに速報として発表している出版社は、当社以外では日本には一社もありません。実売部数は、シェア占有率を算出し、媒体影響力をはかるうえで最も重要な数値です。他の一般的な業界と同様に、出版をなりわいとする業界でも正確な情報開示がなされるような動きがあるべきだと考えています。わたしたちの取り組みは小さな一歩ですが、いつかスタンダードなものになると信じています。
徳島人4月号 実売部数報告1404_徳島人部数報告.pdf

徳島人4月号 実売部数報告です。
徳島人4月号の売部数は、4,129部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。

メディコムでは、自社制作している
「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を発表しております。
月刊タウン情報トクシマ4月号 実売部数報告1404_タウトク部数報告.pdf

月刊タウン情報トクシマ4月号 実売部数報告です。
タウトク4月号の売部数は、6,504部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。
メディコムは、「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を創刊号から発表しつづけています。

雑誌の実売部数を発行号ごとに速報として発表している出版社は、当社以外では日本には一社もありません。実売部数は、シェア占有率を算出し、媒体影響力をはかるうえで最も重要な数値です。他の一般的な業界と同様に、出版をなりわいとする業界でも正確な情報開示がなされるような動きがあるべきだと考えています。わたしたちの取り組みは小さな一歩ですが、いつかスタンダードなものになると信じています。