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2008年05月29日

雑誌をつくろう その10「こんなヤツがいて、タウトクができて」
派手に立ち回るわけでもなく、真面目で、不器用で。
仕事への情熱に溢れ、自分を守ることにハナから興味がない。
そんな本当に強い人が、きっと君の周囲にもいる。

文=坂東良晃(タウトク編集人)

 その男は、前ぶれもなくフラリとやってきた。アルバイトさせてもらえないか?と言う。今、何をしているのかと問うと、「Tシャツを作っています。明治維新の志士をテーマに」と、サンプルを見せる。「ハァ・・・・・」ぼくには意味がわからない。年齢は25歳だという。25にもなる男がアルバイト希望? しかもいい歳をしてTシャツ作り? それをホームページで販売? ぼくは、その呑気な男をぼうぜんと見つめた。
 どうせ、そこいらへんにいるフリーター崩れなのだろう。責任を嫌い、下積みから逃れ、自分の好きなことを好きなようにやって、それを「自由だ」「権利だ」とはき違えている人。出版をしている会社にはそんな人間ばかり面接にやってくる。気楽な商売だと勘違いしているのだ。この男も、そういう連中の一人なのだろう。
 男は少し変わった経歴を持っていた。国立大学の法学部を出、当時としては大手にあたるゲームメーカーの社員となった。国内勤務もそこそこに中国・上海の支社に配属され、上海の街を歩きながらアーケードゲームの基盤やプリクラマシンを納入するためにゲームセンターへ営業をした。そのため北京語をそこそこ使えるようになった。ところが入社2年目には会社の経営が傾きパチンコメーカーに買収された。彼は混乱する会社に嫌気がさし退職した。
 仕事など簡単に見つかると甘く見ていたのだろう。転職を試みたが、うまくいかなかった。うまくいくはずもない。ゲーム会社に在籍はしたが、食いつぶしの効くゲーム開発者でもプログラマでもない文系の大学出。営業経験があるといっても日本国内でのキャリアはゼロ。つまり日本人相手にモノを売ったことがない。企業に対して中途採用を決断させる材料が何もない25歳である。行くあてを失った彼がやってきたのが、このメディコムという会社だ。
 男はやはり気まぐれであった。いったん入社したものの、数カ月後にはクリエイターを養成するスクールに入学したいと言いだした。ぼくは少々ウンザリした。社会の最前線にいったん立ち、いくらでも自分の能力を使える場はあるというのに、「資格取得」やら「勉強のやり直し」という名目で、あっという間に非労働の環境にピットインしてしまう。「逃げる」という行為から目を逸らし、人生に正当性を与えるために東京や大阪に行きたがるヤツらが多すぎる。
 ゼロから物を生み出すのがクリエイターの本質なら、最ももがき苦しむべき産みの葛藤から逃れ、物を売るために他人に頭を下げることを知らず、金銭を失って震えあがる経験もせず、マッキントッシュの画面をチョコチョコといじるだけのクリエイター気取りが多いこと。こいつもそんなヘタレの一人なんだろう、二度と帰ってくることはないのだろう・・・。

 彼が会社を去ったタイミングで、こっちがズブズブと沈みはじめた。
 原因はぼくだ。高くかけられたハシゴに登り、ずいぶん遠くまで見渡せるものだといい気になっていたら、きれいさっぱりとハシゴを外された。そこは寒風吹きすさぶ厳冬期の岩壁のような場所だった。自分のマヌケさを呪った。呪ったところで何ら状況が好転するわけでもない。やることなすこと失敗した。手をつけたものはことごとくうまくいかなかった。30歳少々のぼくが世の中でできることなどたかが知れている。企業における基礎体力(人、金、技術)も何もないのにあっちこっちに出歩き、大きな風呂敷を広げた。契約書を交わしてもいない約束を履行されるものと信じた。そして人を多く雇い、設備投資をした。約束は果たされず、コケた。会社はひん死の状態になった。
 退却できる場所はどこにもなく、自分にできるたった一つのこと・・・雑誌づくりで状況を脱するしかなかった。生き残り、雇った従業員を解雇しないために、雑誌を作る以外に方法がない。ぼくは3カ月間、自室に引きこもり、ほとんど誰とも会話をせず最初のタウトクのコンセプトを書き続けた。A4用紙に100枚。これでアウトなら逃げ場はない。
 壁ぎわに追い詰められた窮鼠の前に、なぜか彼はふたたび現れた。雑誌を創刊するというのに、誌面をレイアウトできる人材はいなかった。わずかな経験者でも必要だった。エディトリアルデザインの経験ゼロの素人でもである。
 初期コンセプトのタウトクは、雑誌の常識を逸脱した工学デザイン的な考え方で誌面を作ろうとした。デザイナーの感性に依った情緒的な誌面レイアウトは行わず、工場にすえられた旋盤機のコントロールパネルのように、目に迷いがなく理路整然とした配置を雑誌誌面でやりたいと。彼はその考え方に共感してくれた。彼は、誌面デザインを「レイアウト」と呼ばず、「誌面設計」と言い換えた。
 雑誌やデザイン世界には、同じ仕事をしていても、相容れない人がいる。まったくもって共感できないのは、「自己表現」とやらのためにこの世界にいる人だ。彼の思考は正反対であった。読者にどう見てもらうか、どう読んでもらえるか。それに興味が集中していた。
  やがて全ページにわたって誌面レイアウトが同じという、狂気じみた雑誌が組み上がっていった。「オシャレ感」のあるデザインを排除し、全誌面を小さな文字で埋め尽くした。
 「読者が情報誌に求めているのは情報そのものだ、だから誌面は文字情報だけあればいい」とぼくは編集スタッフに向かってカラ元気を発した。実際は経験者不在の寄せ集め集団でもって、商売になる雑誌をつくる唯一の方法がそれだけしかなかった。スタッフは、本来は別のプロジェクトを行うために雇った新卒の20歳や22歳の若者たちだ。本を作ったこともなければ、取材や撮影の経験もない。研修している余裕もないから、1日で教えられるだけ教え現場に放り出した。創刊までの数カ月は、狂ったように取材をし、狂ったように本づくりに取りくんだ。事務所の床に段ボールを敷いて寝た。もうこれ以上仕事できないと、皆が泣きわめいた。誰もが、本ができあがるまでどんな物になるのかわからなかった。真っ暗なコールタールの海をバタフライで泳いでいるような、もがき苦しみ方だった。それでも本は仕上がった。
 創刊号は2万部も印刷した。絶対売れると信じていたが、売れなくても徳島の人たちに読んでもらいたかった。この業界にいる古株には「3000部も売れたらいい方」と指摘された。それが現実の数字となるのなら、売れ残りを配って歩こうと考えていた。しかし、結果はよい方に転んだ。発売当日、書店から売り切れ、追加注文の電話が次々とかかってきた。1週間もたたないうちに100店舗以上で売り切れた。実売部数は1万3171部、驚くほど売れた。いったい何が評価されたのか、実はいまだにわかっていない。ただその日、真っ暗闇の世界を脱したのは確かだった。

  □

 現場復帰とともに彼からはある告知を受けていた。学生時代に左脚の骨にできた腫瘍を切り取り、骨の代用となるつなぎ棒を埋め込んでいるのだと。そして、その腫瘍が肺に転移してしまったのだと。外見からは、そのような重篤な病に蝕まれていることなど微塵も感じなかったが、やがて病状は一進一退を繰り返すようになった。2度にわたって長い入院をし、きつい投薬治療をはじめると頭髪は抜け落ちた。他人に気を遣われるのが嫌だったのか、頭を剃りつるつる坊主にした。以来、坊主アタマは彼のトレードマークとなった。何度入院しても彼はカムバックをし続けた。
 「発症後、平均の余命は5年」だと医者に言われた。しかし発症から5年を過ぎても、最前線でバリバリ働いた。医者も驚嘆するほどの「奇跡的な生存率」に自分が入っていることを自慢した。

 彼が仕上げた仕事を、ぼくはよく否定した。いいものを作ってきても、アラを探して批判する。「これは世に出せるレベルではない」と嫌味たっぷりにこき下ろす。すると彼は一度持ち帰り、次には200%以上のレベルで返してくる。こちらの想像力を上回る結果を出す。ドMなのかもしれない。ドMなのだろう。拒絶されて燃えるタイプなのだ。苦境に立っても前を向いて歩いていける性格なのだ。
 彼は思索家であり、始終難解なロジックを使う。人に考えを説明をしたり説得にかかる時は、そのクセを色濃く出す。禅の開祖が問いかける禅問答か、あるいはソクラテスと弟子プラトンの真理追究の対話か。だが、その言葉には何とも言えないペーソスが溢れ、お笑い哲学者といった風情なのである。時に職業への思いや仕事への情熱が強すぎて、部下がついて来られなくなる場面も多くあった。「雑誌をデザインしたりイラスト描いたりするのが楽しそう」くらいでこの仕事を選ぶ今どきの若者と、仕事に人生を懸けている彼のスタンスの違いは、何万光年もかけ離れて見えた。

 今年1月、再び胸の痛みを訴え、大学病院に行った。帰ってくると表情がなかった。ほんの数日で、これほどまで頬がこけるものかと思うほどやつれていた。肺のレントゲン写真を見せてくれた。真っ黒いネガフィルムのなかに、薄ぼんやりと、ホタルの光のような、タンポポの種子のような腫瘍がいくつも見える。直径30ミリを超えると切開手術が困難と言われる肺ガンだが、彼の肺には30ミリ級の腫瘍がゴロゴロといくつも、いくつもあるのだ。いちばん大きなもので50ミリを超えている。「担当医には生きているのが不思議なくらいと言われました」とテレ笑いをする。ぼくも大げさに笑う。こういうときには笑うしか方法がない。泣くわけにはいかない。「こんな肺して仕事して不死身やなあ〜、ナハハハハ」である。こんな言葉しか出てこない。それがぼくの人間としての限界だ。
 肺と胸膜の間に1リッターもの水がたまり、それが肺や胸部を圧迫し、苦しそうだった。1週間に1度、病院で水抜きをしながら仕事をした。座って作業するのは本当に辛そうに見えたが、「どうせ寝とっても痛いので」と変な言い訳をして仕事を続けた。
 春先には、まだ誰も試したことのない新薬を投与することを考え、再入院の予定を組んでいた。ところが突然「もう治療を受けずに、最後まで働こうと思います」と言いだした。病気のことばかり考えていると本当に気持ちが病人のようになってくる。気持ちが病人になってしまったらダメだ。やりたい仕事のことを考えて、納得いくまで仕事をしたい・・・。コイツ、どれだけ強いんだ?と思う。自分が彼の立場なら、病気からも仕事からもとうの昔に逃げ出している。誰からも同情されるべき立場なんだから、無理して責任を背負いこむような事をしたくない。それがふつうの人間の考え方だ。彼は人間として十分許されてしかるべき弱い部分をまるで出さない。人というものは、こんなにも強くいられるものなのか。
 その後彼は、もういちど病気と戦う道を選んだ。自分の身体はもちろん自分のものだけではない。自分のことを大切に思ってくれている人のためにも入院し、病気と真っ向から対峙する。正しい判断だと思う。

 創刊から今まで5年間・・・1号も欠かすことなく、彼はタウトクのパッケージデザインを続けている。今月号のタウトクの表紙ももちろん彼の仕事だ。病室にマッキントッシュのノートブックを持ち込んで、時に強い抗ガン剤の副作用である吐き気に耐え、腫瘍マーカーの数値やCT画像と睨めっこしながら、彼はタウトクの表紙を作りつづけている。
 こうやって、ぼくたちは必死になって本をつくってきた。そしてこれからも必死に生きていくしかない。

2009年入社、メディコム採用試験のご案内詳細は当ホームページ右列の「リクナビ2009」をご覧下さい。
【採用試験のご案内】
▼リクナビにてエントリー
▼ 規定の応募書類を提出いただきます。
▼ 7/25(金)受付終了
▼ 7/29(火)書類選考合否連絡(メールにて)
▼ 8/8 (金)採用試験(1日で終了します)
       (会場=本社・徳島市中徳島町2-5-2 新聞放送会館6〜7階)

◆お問い合わせ 株式会社メディコム 総務・浦川まで TEL088-625-0911

2008年05月27日

タウトク6月号を片手に温泉めぐり! tokushima-tautoku0806☆お得な読者特典つき!四国淡路の湯めぐり☆
海や山を見ながらの露天風呂はもちろん、美人になれちゃう(?)エステや岩盤浴など充実施設のスパ、ゴージャスなホテルのお風呂など、四国&淡路の湯どころをたっぷり80件ご紹介!タウトク読者限定の入浴割引券もついているのでぜひぜひチェック!

☆徳島メガメニュー伝説☆
目ん玉が飛び出るくらいびっくりするメガメニューが徳島にあった!1のジャンボハンバーグからバケツに入ったプリンまでメガサイズのメニューが盛りだくさん。お腹を空かせているそこのあなた!フードファイターになったつもりで挑戦してみて!

2008年05月23日

結婚しちゃお!夏号発売中です kekkon08summer結婚を夢見る人も、これから結婚する人も
徳島で結婚するならこの1冊!

地元徳島のウエディング情報が満載の
結婚しちゃお!夏号が4月26日に発売されました。

結婚式場をはじめ、衣裳店、写真館、ジュエリー、
ブライダルエージェント、美容室、演出・引出物、
2次会・パーティ会場、家具など
徳島のウエディング情報が378店舗も掲載されています

2008年05月15日

さらら5月15日号にあなたも共感!? tokushima-salala0515今回のさららの特集は「歳をとった?と感じるときスペシャル」!!
大好評さらら番付で「歳をとったと感じるとき」エピソードを募集した際に読者の方から掲載しきれないほどの投稿をいただいた多種多様な出来事をご紹介!
自然と進化してしまった行動パターン…、会話中に思わず出てしまう言葉…、周りから言われるようになったあの言葉…、周囲からの言動で知ってしまう…など日常生活の中で徳島人が歳をとったと気づいてしまった瞬間が集結!あなたはいくつこの中に当てはまるモノがありますか…?

2008年05月14日

CU6月号で私だけの居心地空間を発見 tokushima-0806
さぁさぁいよいよ始まりました!
『第1回女性が選ぶ徳島の居心地の良いお店グランプリ』特集。

友達とワイワイ、恋人とまったり、ひとりでのんびり……
様々なシチュエーションに合わせて至福のひとときを過ごす。
インテリア、ロケーション、料理、サービス、スタッフさんなど、
居心地重視のお店たちをどどーんと集めてみました。

「こんなお店あったんじゃ!」や
「こんな風に過ごせるんやな〜」など、
きっと新しい発見があるはず。

CU6月号を持ってお気に入りのお店を探しに行こう!


2008年05月09日

結婚しちゃお!春号 実売部数報告 kekkon08_spring.jpg kekkon08spring_suii.jpg

結婚しちゃお!春号 実売部数報告です。
結婚しちゃお!春号の売部数は、
1556部でした。
詳しくは、上部に表記してある画像をクリックしてください。
メディコムでは、自社制作している
「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU*」「結婚しちゃお!」の実売部数を発表しております。

月刊タウン情報CU*4月号 実売部数報告 cu0804_busuu.jpg cu0804_suii.jpg

月刊タウン情報CU*4月号 実売部数報告です。
タウン情報CU*4月号の売部数は、
6477部でした。
詳しくは、上部に表記してある画像をクリックしてください。
メディコムでは、自社制作している
「月刊タウン情報CU*」「月刊タウン情報トクシマ」「結婚しちゃお!」
の実売部数を発表しております。

2008年05月01日

今回のSALALAの特集は「手づくりはウマイ!」。 tokushima-SALALA0501今回のSALALAの特集は「楽しく挑戦!手づくりはウマイ!」。ふだんはできあがったものを買っているけれど手づくりをしてみると…あらビックリ!そんな技を料理好きな徳島の女性に教えてもらいました。
 手作りのマヨネーズにわさびやカレー粉などを混ぜると個性的な味に変化。「マヨネーズアレンジ7連発」ではそんな技を紹介。他にはふりかけ、ドレッシング・タレ、調味料、おやつなど素材本来の味を楽しめる手づくりメニューが満載。SALALAを見てあなたも手づくり料理をしてみませんか?

2008年04月26日

タウトク5月号読んでなにかをレッツビギン♪ tokushima-tautoku0805☆この夏始める! 情熱の趣味 レッツビギン!☆
マラソン、サーフィン、カスタムバイク、キャンプ、バス釣り、DJ、サックス、サルサ、ロリータ…この夏、人生を変えちゃうような趣味に出会ってみない?

☆パン屋さんの人気パン大発表!☆
焼き立てのいい香りに包まれたベーカリー…どれもおいしそうだけど、やっぱり気になるのは売れ筋の人気パン。タウトク読者特典があるから、超お得に買えちゃうのが魅力♪

2008年04月17日

今回のSALALAの特集は「お弁当の定番おかずアレンジ塾!」。 tokushima-salala0417今回のSALALAの特集は「お弁当の定番おかずアレンジ塾!」。今回は好きなお弁当のおかずアンケートをお父さんと男子高校生に実施。ランキング形式で徳島の男性が喜ぶお弁当のおかずが分かります。定番おかずのアレンジ術も紹介。例えばからあげ編では白黒ゴマを衣にして栄養のあるからあげにしたり、天かすを衣にしてまわりはサクサク、中は柔らかにするなど使う具材を少しアレンジするだけで味も見た目も大変身する人気のおかずを紹介します。
少しアレンジを加えるだけの簡単レシピなのでおうちで実践してみよう。

2008年04月12日

CU5月号で、知らなかった大人の女の遊び方を発見! tokushima-cu0805
徳島の女性全開マガジンCU5月号の特集は…

徳島のちょっとした大興奮
☆大人の女の新しい遊び☆
アクセサリー作りやおはりこ、料理教室、
三味線やダンスなどの習いごと、スパエステ、田舎体験など、
女性が楽しめる今ドキの遊び方をご紹介!
今の生活をもっと充実させる趣味が見つかるかも。
さらに…

2008年04月05日

月刊タウン情報トクシマ3月号 実売部数報告 tautoku0803_busuu.jpg tautoku0803_suii.jpg

月刊タウン情報トクシマ3月号 実売部数報告です。
タウン情報トクシマ3月号の売部数は、
8815部でした。
詳しくは、上部に表記してある画像をクリックしてください。
メディコムでは、自社制作している
「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU*」「結婚しちゃお!」
の実売部数を発表しております。
月刊タウン情報CU*3月号 実売部数報告 cu0803_busuu.jpg cu0803_suii.jpg

月刊タウン情報CU*3月号 実売部数報告です。
タウン情報CU*3月号の売部数は、
5345部でした。
詳しくは、上部に表記してある画像をクリックしてください。
メディコムでは、自社制作している
「月刊タウン情報CU*」「月刊タウン情報トクシマ」「結婚しちゃお!」
の実売部数を発表しております。

2008年04月03日

さらら4月3日号で大人も遊べるおもちゃをゲット! tokushima-salala0403今回のSALALAの特集は「いくつになってもおもちゃ大好き!」。おもちゃには様々な種類があり、家庭でそば粉などの材料を準備するだけで簡単にそばが作れるものや子どもと一緒に遊ぶことで箸の持ち方を教えられるもの…。疲れたときに自分の部屋で安らぐことのできるものなど、子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで遊べるおもちゃがいっぱい。
また、子育て家族に送る徳島育児情報コーナー、キッズ★チャンネルが今回よりスタート。
先輩お母さんからの子育てアドバイス「教えて!先輩お母さん」や朝の忙しい時間に作れて子どもが喜ぶお弁当を紹介する「愛情弁当に学べ」など新コーナーも盛りだくさん。

2008年03月31日

月刊タウン情報CU*2月号 実売部数報告 cu0802_busuu.jpg

月刊タウン情報CU*2月号 実売部数報告です。
タウン情報CU*2月号の売部数は、
5186部でした。
詳しくは、上部に表記してある画像をクリックしてください。
メディコムでは、自社制作している
「月刊タウン情報CU*」「月刊タウン情報トクシマ」「結婚しちゃお!」
の実売部数を発表しております。

月刊タウン情報トクシマ2月号 実売部数報告 tautoku0802_busuu.jpg

月刊タウン情報トクシマ2月号 実売部数報告です。
タウン情報トクシマ2月号の売部数は、
8680部でした。
詳しくは、上部に表記してある画像をクリックしてください。
メディコムでは、自社制作している
「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU*」「結婚しちゃお!」
の実売部数を発表しております。

2008年03月30日

結婚しちゃお!冬号 実売部数報告 kekkon07_winter.jpg結婚しちゃお!冬号 実売部数報告です。
結婚しちゃお!冬号の売部数は、
1193部でした。
詳しくは、上部に表記してある画像をクリックしてください。
メディコムでは、自社制作している「月刊タウン情報CU*」「月刊タウン情報トクシマ」「結婚しちゃお!」の実売部数を発表しております。

2008年03月29日

「失われた熱波が、そこに」みちのくプロレス感傷観戦記
文=坂東良晃(タウトク編集人)

 プロレスに感情移入できなくなったのはいつからだろう。
 各団体が明るく楽しいプロレスを標榜するようになったからか。グレーゾーンだった様々なアングル(仕掛け)を、WWEに習って「すべてが演出です」と明示するようになったからか。レスラー自らがブログで、「レスラーといっても実は平凡な気のいい男なんです」と語り出したからか。
 かつてプロレスは暗い世界だった。
 会場自体も薄暗かった。体育館に支払う照明料をケチッていたのかどうかは知らない。非常出口の表示板が煌々と浮き上がる闇の中、マットとレスラーを照らすのは小さなトップライトのみ。頼りなげな白色光の下でレスラーたちは黙々と関節を取り合う。演出といえばリングアナのコールだけ、入場テーマソングのテープすら流さない。
 70年代新日本プロレスの前座は、そのゴツゴツした肉のぶつかり合い、骨のきしみ合いがプロレスそのものであった。前田、魁、木戸、小林、浜田、高野、藤原、小鉄、星野、平田、荒川・・・。どのレスラーもいかつい顔とゴツい胸板と腹を持ち、現在のアンシンメトリーな髪型をした、ホストのような顔をしたスター選手とは程遠い。もちろん試合会場に若い女性の観客などいない。 
 試合は地味だ。組み合い、手四つの力比べからブリッジへ移行、ヘッドロックを外してボディスラムで叩きつけ、ストンピングを入れる。ロープに投げたらショルダースルーかアームホイップ。フィニッシュホールドはボストンクラブかキャメルクラッチ。
 スクワットで鍛えられた発達した大腿筋が、美しい陰影を浮きあがらせる。マットから吹き出したホコリ漂う空中に、飛び散った汗がきらきらと光る。規則的なレスラーの息づかいを、観客は息を潜めて聴く。それがプロレスだった。
 
 今のレスラーはみな明るい。そしてよくしゃべる。鶏のササミを食い、ウエイトトレーニング理論に則った負荷を筋肉にかけ、サンタンライトで全身を黒く焼く。腹回りの体脂肪を削り取り、僧帽筋や大胸筋をバンプアップさせる。
 ドラゲー、ノア、DDTのトップレスラーたちは、その美しい筋肉美を見せつけながら、体操選手のように派手に舞い、マトリクスの主人公ばりに派手にかわす。マイクパフォーマンスは芸人はだしである。観客に伝わるようにゆっくりしゃべり、間も絶妙だ。シリーズの展開の説明を要領よく説明もする。エンタテイメントをなりわいとするプロとして十分に完成されている。
 しかし何も感じられない。ぼくたちは、昔のようにレスラーに人生を投影したり、コンプレックスを共有したり、金言を得ることはない。吹き出さんばかりの情念を背景に、泥臭く戦っていたかつてのレスラーたちとは、何もかもが違う。
 何もプロレスに限ったことではないのだ。ボクシングにしろ、総合にしろ、人生を背負って花道をリングに向かうような重苦しい選手がいなくなっただけのことだ。ロックにしろ、演歌にしろ、生命を削りながらステージに上がる歌い手がいなくなっただけのことだ。

 3月6日、みちのくプロレス徳島大会は、ふいに目の前にポンっとさし出された。いつものみちのくプロレス、何度も目にしたみちプロの大団円を前提としたプロレス・・・心の準備はそれだけ。
 1試合目の相澤孝之と清水義泰戦。3カ月前に阿南大会で見た清水の動きは重く、アンコ型の地味な選手という印象しかない。期待などしていなかったのである。相澤も同期のグリーンボーイである。だが試合は熱かった。練度の低い空中技は使わず、基本的な攻防の繰り返しでありながら、2人の必死さが伝わってくる。歴代の若手に比べれば身体能力は劣るのかもしれない。しかし、みちのくの前座でこんな感情直撃をする若手っていただろうか?
 2試合目の景虎と日向寺塁は、さらに骨太な展開を見せた。派手な技の応酬はなく、ボディシザースやネックロックなど互いに絞め技をきめ合う。ふつうの試合なら「退屈」な部類だったはずだ。しかし気持ちの入りようが尋常ではない。痛みが伝わってくるのである。景虎は、試合時間の大半をボクシング出身の日向寺の打撃を吼えながら受けた。・バトラーツのバチバチを彷彿とさせる展開が続く。本当にこれがみちプロか、というドロ臭さなのである。
 デルフィンや東郷、テリー、TAKAら、団体創設の頃からのメンバーがごそっと脱けた頃のみちのくは、観客としたどう観ていいのかわからなかった。前座では「MICHNOKUレンジャー」や「110.119隊員」あるいはスーパーカー・キャラなどの設定が不明なマスクマンが登場し、反応する術がない。それ以前とて、原人VSウェリントンの時代から、みちプロは前半おちゃらけで折り返し、後半ハイスパート・ルチャの速度をグイグイ上げ、客を温めていく団体ではなかったか。
 そんな時代に比べると、この日のみちプロはまるで別団体のような空気が漂っている。
 そして4試合目である。デビュー戦である拳王(中栄大輔) は、握手を求めたアレクサンダー大塚の手を張り、デビュー戦らしい好勝負を拒絶する意思を表明する。「オオツカーッ」と叫びながらこの世界13年のベテランの顔面に張り手を入れる。掌底、ボディ、ローキックのコンビネーションを幾度となく放つ。大塚の右瞼は大きく腫れ上がり血が一筋流れる。拳王の打撃技を大塚はすべて受け止める。そして、最後は市立体育館の二階席の空気まで鈍く揺らすほどの、重い重い頭突きとジャーマンで拳王を沈める。ドクドクと鮮血があふれる拳王の額に、大塚は白いタオルを巻いてやり、そして抱きしめる。拳王の日本拳法時代の恩師の中川雅文さんがリングに上がる。マイクを手に思いの丈を振り絞る中栄大輔の姿を、中川さんは何とも温かな、慈愛に満ちた表情で見つめる。本当に強い男だけが持つ優しさに溢れた表情である。
 何だ何だこの漢(オトコ)の世界は!鳥肌立つじゃないか!

 プロレスは本来、こうやって感情をぶつけ合う世界だった。どこまでが予定調和でどこからがパプニングなのかはわからない。幾百のストーリーの中に観客は真実を見つけ、心を熱くした。
 わずか20年ほどの間に、プロレスは競技として進化をしすぎた。かつてのフィニッシュホールドは単なるつなぎ技に、トップロープからのボティプレスは1回転半以上に、あらゆる技は雪崩式にアレンジされ、エプロンから場外に首から落とす。観客は、見栄えのいい大技が「いつ出るか」と期待している。レスラーは、頭部や頸椎や膝への大きなダメージを覚悟のうえで、危険な角度で跳ぶ。その覚悟の重さをファンが知り尽くしているわけではない。明るく楽しく、しかし生死や身体の不随に至る事故が表裏一体のアクロバティックな競技、行き着く先はどこなのか・・・。
 こんな風に、時代遅れの古めかしいプロレスファンが郷愁と夢想にひたっている横で、当社の女性社員たちはいつになく興奮気味なのである。聞き耳を立てていると、コメントがいかしている。「景虎ってオトコマエ」「受けて立った大塚がカッコイイ」「野橋と名勝負をできるGAINAは成長した」「プロレスってホンマなんですね・・・」。
 いやいやプロレス初観戦の人間まで解説者気取りでコメントを述べている。そして視点がなかなかシブいではないか。楽しいルチャもいいけど、餓えた男たちの張り裂けそうな思いをガツガツぶつけるような試合を、観客は本能的に待っているのではないか。
 今、生き様を競技に叩きつけるようなスポーツって、ほとんどなくなってしまった。プロレスはいつまでもその頂点にいてほしいのだ。薄暗い田舎町の小さな体育館で、武骨な男たちがゼーゼーとあえぎながら身体を密着させて関節のとりっこをしているような、大人の世界を失いたくないのである。もうそんな世界にお目にかかることはないのかと諦めていたら、その対極に存在しているはずのみちのくプロレスの会場に、その懐かしい原プロレスの匂いを嗅ぐことができた。幸福感に包まれた日曜の午後だったのだ。

2008年03月27日

タウトク4月号を持っていざ、ランチの国へ! tokushima-tautoku0804☆最強保存版! ランチ大研究!☆
セレブな品数いっぱいの贅沢ランチから、ニューオープンしたお店の新作ランチ、安うまワンコインランチまで『今日食べたいお昼ごはん』の欲望を満たす最強のランチガイド、保存版!

☆とくしまマラソン1カ月直前大特集☆
地元徳島のランナーの皆さんに役立つ、レース1カ月前直前大特集をお届けっ。徳島大学の田中俊夫先生からのアドバイスや大会実行委員会への質問、コース徹底ガイドなど要チェックだ!!

☆タウトク版 高校卒アル☆
二度と戻らない、けれどずっとココロの中にある高校時代。そんな青春の輝きをタウトクに閉じ込めました。離れていても、すっとずっと友達。