NEW TOPIC
2006年07月08日
4月からスタートし500人近いエントリー女子高校生のなかから、
徳島で最も制服の似合う女のコを決める
2006年版のミス制服グランプリ!
発売中のタウトク7月号では、中間投票で
人気の女のコBEST50を発表しているよ〜!
そしてタウトク8月号では遂にラストエントリー。
県南で噂の超美人女子高生がいよいよ登場する。
お楽しみにい
2006年07月06日
月刊タウン情報CU*6月号
実売部数報告です。
タウン情報CU5月号の売部数は、
8570部 でした。
詳しくは、上部に表記してある画像を
クリックしてください。
なぜ、CUの告知に仮面ライダーカブト!?
と思う方もいるかもしれませんね。
実は、先日のバルトの楽園のイベントの際に同時に開かれていたショーに行ってきました。
そこで、仮面ライダーカブトに出演している
仮面ライダーカブト、天道総司役の水嶋ヒロさん
仮面ライダーガタック、加賀美新役の佐藤祐基さん
のお二人にインタビューしてきました。
仮面ライダー35年の歴史の中でも、一番カッコイイ!!といわれている
2人が徳島に来ているのに、CU編集部が見逃すはずがありません!!
月刊タウン情報トクシマ5月号
実売部数報告です。
タウン情報トクシマ5月号の売部数は、
12023部でした。
詳しくは、上部に表記してある画像を
クリックしてください。
特集は「小学校事情2006」 。
参観日、制服、給食など、昔とは変わってきている
小学校について、保護者のホンネを大調査。
また、6月14日に行われた
「-わんだふる徳島・いきいきフォーラム-阿波女の心意気」
イベントの模様も詳しく掲載しています。
読者モデルの変身ぶりをぜひご覧ください。
そのほか…
2006年07月05日
ふつうの就職制度にしてくれ!の巻
文責=坂東良晃(タウトク編集人)
「採用しにくい!」
高卒の若者を採用しようとして実感した。思ったように採用活動ができないのだ。
小社では、4年前から高卒の新卒採用をはじめた。といっても、もともと何歳でも入社して構わなかったんだけどね。16歳のフリーターでもやる気があれば、採用する。
学校に行ってない子を採用するのは未成年でも問題ない。保護者の許可をもらえばよいだけだ。
しかし「現役の高校3年生」を採用するのが、こんなにややこしいことだとは当初は想像していなかった。高卒採用をややこしくしている代表的な2つの制度について説明を試みたい(これがけっこう説明むずかしいんです)。
文責=坂東良晃(タウトク編集人)
「採用しにくい!」
高卒の若者を採用しようとして実感した。思ったように採用活動ができないのだ。
小社では、4年前から高卒の新卒採用をはじめた。といっても、もともと何歳でも入社して構わなかったんだけどね。16歳のフリーターでもやる気があれば、採用する。
学校に行ってない子を採用するのは未成年でも問題ない。保護者の許可をもらえばよいだけだ。
しかし「現役の高校3年生」を採用するのが、こんなにややこしいことだとは当初は想像していなかった。高卒採用をややこしくしている代表的な2つの制度について説明を試みたい(これがけっこう説明むずかしいんです)。
■「指定校制度」という制度
高校生を採用したいとき、企業はまず高校名を指定しなければならない、というルールである。意味わかるだろうか。つまり「高卒者3名募集」とし、全高校に声がけするのではなく、
「徳島商業高校に2名」「富岡西高校に1名」などと、学校を指定しなくてはならないのだ。どこの高校にどんな生徒がいて、自分とこの会社のビジネス・職種に向いている子がいるのかどうかなんて、最初からわかるはすがないのにである。
もし、別の高校にたまたま当社に就職希望してくれる生徒がいたとしよう。しかし、偶然か必然かその子の情報が入らない限り、企業と生徒をつなぐルートはない。仮にこの生徒が希望の会社に就職するためには、以下のような手続きをするしかないと想像する。生徒は事前に企業にアポを入れ、訪問し、人事担当者か経営者に面会しなくてはならない。そしてこう述べる。強く述べる。
「オレのいる高校を指定校にしてください。そうしたら就職担当の先生に、《オレあの会社の人事とハナシつけてきた。オレを推薦してほしい》と頼みますから。よろしく!」。
こんな根回しをしなくてはならないのだ。現実問題、そんなことするごっつい高校生はいないだろう。だから高校生に職業選択の自由って、あんましないのである。
■「一人一社制度」という制度
さらに理解に苦しむのがこの制度である。
先に述べた「指定校制度」のもと、企業が学校に「1名ほしい」とお願いする。すると学校側が、その企業にふさわしいと思われる生徒を1人選び、企業に推薦することになる。ぶじ推薦を受けた生徒だけが、その企業を受験する権利をもつ。推薦されなかった生徒は、企業に出かけていって自己PRすることも許されない。また推薦を受けた生徒は、いったん推薦を受けると、その会社の合否が出るまで、ほかの会社を受けることはできなくなる。ハアーッ、ため息つづきである。
「一人一社制度」の問題点は大きく2つある。
1.その企業にあった人材を、企業が決めるのではなく学校が決める、という点。企業というものは生き物である。毎年、いや月刻みでほしい人材の条件は変わる。優等生がほしい場合もあれば、スポ根なヤツがほしい場合もある。先生に反抗しまくってるアウトローがほしい場合だってある。しかし、こんな企業側の希望は学校には届かない。(だってこんな希望を書く欄は申請書にないのです)
また、推薦された生徒は、成績順で選ばれたのか、性格の向き不向きか、企業側は知るよしもない。
2.(生徒から見て)タイムロスが多い点。
生徒は1社に願書(履歴書など)を提出し、会社から採用試験の案内が来て、試験を受け、合否判定が出るまで、ほかの会社は受けられない。あれやこれやですぐ1カ月たってしまう。年末までが採用のピークだとしたら、高卒採用が解禁される9月からだと勝負は4カ月〜半年。どんどん時間がなくなっていく。高校生の立場からすると、すごくリスクが高いと思う。
指定校制度や一人一社制度は、高度成長時代のなごりだと思う。つまり、大量生産の時代に、勤勉で一定以上の能力のある高校生を10人、100人とまとめて雇用したかった企業と、毎年安定して企業に生徒を送り込める学校側の意思が一致していたのだ。
しかし、時代は変わったのである。どのような職種も、アイデアや人間力が求められる。現場から組織を変えてくれるような人材を、企業は血まなこで探している。そんな時代に制度がついてきていないのだ。あるいは就職時に何社も受けては落ちする生徒を傷つけたくないという先生方の優しさが制度として残されている源なのかもしれない。しかし、その優しさは社会では通用しない。生徒は、数カ月後には競争社会に放り込まれるのだから。
企業は、とくに中小・零細企業は、求人数をきっちり決めているわけではない。その時々の受注の具合、経営状態によって採用数が変化する。あるいは、よい人材がいれば将来稼いでくれると見込んで採用するし、何人に受けてもらっても、欲しい人材がいなければ採用できないってこともある。
学歴はさほど重要な要素ではなくなった。バイテリティがあり、やる気があり、おもしろい人物なら、大卒であろうと高卒であろうと関係ない。ボクは、今の日本なら、あるいは徳島なら、大卒よりも高卒の方がはるかによい人材がいると考える。
目的もなく大学に進んで4年間で「ダレてしまった」人間を軌道修正するのは難しい。ちゃらちゃらした22歳の大学生よりも、生き方に迷い、夢を語る18歳の高校生にはるかにシンパシーを感じる。文部科学省も、厚生労働省も、そんな高校生の就職活動の規制緩和をすすめ、より自由に就職活動できる環境をつくるべきだ。つくってちょーだい。新卒高校生が思いっくそ能力を発揮できる就職環境に早く近づけようぜ、お役人さん!
高校生を採用したいとき、企業はまず高校名を指定しなければならない、というルールである。意味わかるだろうか。つまり「高卒者3名募集」とし、全高校に声がけするのではなく、
「徳島商業高校に2名」「富岡西高校に1名」などと、学校を指定しなくてはならないのだ。どこの高校にどんな生徒がいて、自分とこの会社のビジネス・職種に向いている子がいるのかどうかなんて、最初からわかるはすがないのにである。
もし、別の高校にたまたま当社に就職希望してくれる生徒がいたとしよう。しかし、偶然か必然かその子の情報が入らない限り、企業と生徒をつなぐルートはない。仮にこの生徒が希望の会社に就職するためには、以下のような手続きをするしかないと想像する。生徒は事前に企業にアポを入れ、訪問し、人事担当者か経営者に面会しなくてはならない。そしてこう述べる。強く述べる。
「オレのいる高校を指定校にしてください。そうしたら就職担当の先生に、《オレあの会社の人事とハナシつけてきた。オレを推薦してほしい》と頼みますから。よろしく!」。
こんな根回しをしなくてはならないのだ。現実問題、そんなことするごっつい高校生はいないだろう。だから高校生に職業選択の自由って、あんましないのである。
■「一人一社制度」という制度
さらに理解に苦しむのがこの制度である。
先に述べた「指定校制度」のもと、企業が学校に「1名ほしい」とお願いする。すると学校側が、その企業にふさわしいと思われる生徒を1人選び、企業に推薦することになる。ぶじ推薦を受けた生徒だけが、その企業を受験する権利をもつ。推薦されなかった生徒は、企業に出かけていって自己PRすることも許されない。また推薦を受けた生徒は、いったん推薦を受けると、その会社の合否が出るまで、ほかの会社を受けることはできなくなる。ハアーッ、ため息つづきである。
「一人一社制度」の問題点は大きく2つある。
1.その企業にあった人材を、企業が決めるのではなく学校が決める、という点。企業というものは生き物である。毎年、いや月刻みでほしい人材の条件は変わる。優等生がほしい場合もあれば、スポ根なヤツがほしい場合もある。先生に反抗しまくってるアウトローがほしい場合だってある。しかし、こんな企業側の希望は学校には届かない。(だってこんな希望を書く欄は申請書にないのです)
また、推薦された生徒は、成績順で選ばれたのか、性格の向き不向きか、企業側は知るよしもない。
2.(生徒から見て)タイムロスが多い点。
生徒は1社に願書(履歴書など)を提出し、会社から採用試験の案内が来て、試験を受け、合否判定が出るまで、ほかの会社は受けられない。あれやこれやですぐ1カ月たってしまう。年末までが採用のピークだとしたら、高卒採用が解禁される9月からだと勝負は4カ月〜半年。どんどん時間がなくなっていく。高校生の立場からすると、すごくリスクが高いと思う。
指定校制度や一人一社制度は、高度成長時代のなごりだと思う。つまり、大量生産の時代に、勤勉で一定以上の能力のある高校生を10人、100人とまとめて雇用したかった企業と、毎年安定して企業に生徒を送り込める学校側の意思が一致していたのだ。
しかし、時代は変わったのである。どのような職種も、アイデアや人間力が求められる。現場から組織を変えてくれるような人材を、企業は血まなこで探している。そんな時代に制度がついてきていないのだ。あるいは就職時に何社も受けては落ちする生徒を傷つけたくないという先生方の優しさが制度として残されている源なのかもしれない。しかし、その優しさは社会では通用しない。生徒は、数カ月後には競争社会に放り込まれるのだから。
企業は、とくに中小・零細企業は、求人数をきっちり決めているわけではない。その時々の受注の具合、経営状態によって採用数が変化する。あるいは、よい人材がいれば将来稼いでくれると見込んで採用するし、何人に受けてもらっても、欲しい人材がいなければ採用できないってこともある。
学歴はさほど重要な要素ではなくなった。バイテリティがあり、やる気があり、おもしろい人物なら、大卒であろうと高卒であろうと関係ない。ボクは、今の日本なら、あるいは徳島なら、大卒よりも高卒の方がはるかによい人材がいると考える。
目的もなく大学に進んで4年間で「ダレてしまった」人間を軌道修正するのは難しい。ちゃらちゃらした22歳の大学生よりも、生き方に迷い、夢を語る18歳の高校生にはるかにシンパシーを感じる。文部科学省も、厚生労働省も、そんな高校生の就職活動の規制緩和をすすめ、より自由に就職活動できる環境をつくるべきだ。つくってちょーだい。新卒高校生が思いっくそ能力を発揮できる就職環境に早く近づけようぜ、お役人さん!
2006年07月04日
2006年07月01日
記者みずからたくさんの鳴門うどんの店を食べ歩き、ちゅるちゅるしてくださいました。
朝日新聞のホームページへ。
2006年06月29日
本日発売!!
特別ふろく『夏本』80ページ付です。
人気グルメランキング
海辺の極上ごはん
手ぶらでバーベキュー
home town surf
高校総体メモリーズ
ミス制服グランプリ
などなど。
盛りだくさんの内容でお届けします。
お近くの書店・コンビニ・スーパーで発売中!!
280円です。
2006年06月28日
青春のカケラを編集部総出で集めてきました!
月刊タウン情報トクシマ7月号の
「高校総体メモリーズ」
のページをめくれば、きっとあの感動がよみがえりますっ!
自分、友だち、彼氏、彼女、あこがれのあの子も
きっと載ってるはず。
また、参加41校が開会式にて行ったプレゼンテーションの動画が携帯で見えます!!
主役である高校生たちはもちろん、母校の後輩たちを見て若き日の自分の姿を重ねる・・・
なんてオトナも楽しめる特集になってますよ♪
(タウトク編集部)
BBQは楽しいけど準備や後片付けが大変!
という皆々さま方のために、タウトク7月号では
「手ぶらで行こう
バーベキュー・食材いらず!」特集
をしています。
食材や食器、燃料まで、施設側が用意してくれるキャンプ場は、
徳島県内をはじめ、意外にたくさんあるんです。
月刊タウン情報トクシマ7月号は、明日発売!!
おったのしみに。
週末が天気でありますよーに!
BBQから海辺の楽しみ方まで、
徳島で夏を満喫するための情報が満載!!
特別付録の
「夏本」
もついていて、とってもお得な
月刊タウン情報トクシマ 7月号は 明日から発売開始!
題して
「有名店&新店の
人気グルメランキング」
オムライスあり、焼肉あり、海鮮あり、スイーツあり・・・。
このランキングさえあれば、
もうメニュー表なんていらない!?
タウトク7月号は、明日発売!
書店・コンビニ・スーパーで販売しています。
280円!
2006年06月27日
徳島県池田町出身の小西さんが活動している漫才コンビ
「ふうらいぼう。」のコラム、
「ふうらい暴風警報発令中!」
が月刊タウン情報トクシマ7月号から連載がスタート!!!
ここでは気になる内容を先行で公開!!
2006年06月26日
【特集1】
有名店とオープンしたての店
人気グルメランキング
【特集2】
徳島の夏をカンペキに遊びこなす!
特別ふろく![夏本]
【特集3】
さあ、海をめざしてドライブに出発!
海辺の粋な穴場グルメ
【特集4】
食材まで用意してくれるキャンプ場特集
準備いらずのバーベキュー
【特集5】
home town surf
【特集6】
夏、記憶に残るドラマがありました。
高校総体メモリーズ
【特集7】
夏服解禁!中間人気投票ベスト50発表!
ミス制服グランプリ
お値段280円!
2006年06月24日
年齢問わず看護師を目指す人が集まる看護学院や
日本医療機能評価機構の認定を受けた
三加茂田中病院、
病院から養護学校へと職場を変えた看護師の働く姿を紹介します。
6月30日以降に大型書店などで見ることができるので、
看護師や看護師を目指そうとしている人は
ぜひ手にとってみて。
2006年06月23日
「詩のボクシング」
に審査員として参加しました。
会場にはリングに見立てたステージが作られ、15歳〜88歳までのボクサーが各々の詩を読み、白熱した戦いを繰り広げました。
15歳の女子高生は愛をテーマに、88歳のおばあちゃんは恋の詩を、ロマンスグレーのおじさんは自らの人生について、太陽と緑の会のスタッフは自分という人間の存在意義を。
美しい言葉や凝った表現技法を使えばいいというものでもなく、どれだけメッセージが伝わるかというところで判定します。
優勝したのは、27歳の女性。
ベールに包まれたような声の持ち主で、
日常生活の小さな幸せを詠んだ詩が印象的でした。
言葉という伝達ツールを持つ人間は幸せだと思う一日でした。
(タウン情報トクシマ編集部)
2006年06月22日
ついてはいけないウソ
文責=坂東良晃(タウトク編集人)
世の中はウソのホンネの多層構造からできている。ウソという皮をむけばがホンネが顔を出し、ホンネの薄皮をむけば、またウソがまた見える。
分厚いウソの皮膜で塗り固められたケーハクな人生を送っている人にも正義の顔はどこかにあるだろうし、したり顔で正義をとなえる人も、裏側では札束勘定に精を出していたりもする。
「正義を唱える者こそ疑え」との思想家・宮崎学の言葉を実感するニュースが足れ流しにされ、受け取るぼくたちの心も、壊疽を起こしている。
何があっても、あまり驚かなくなった。出張旅費をネコババした改革派知事、セクハラを繰り返した企業再生の第一人者、震災募金をわがものにした新聞社、北朝鮮政策を反省しない左翼政党、銀行家、市民運動家、裁判官、検事、教師たちのオネテの顔とウラの顔・・・。
「虚実あるのが人間のおもしろいとこさ」と明るくあきらめることもできるが、
そんなもんじゃないでしょ、とネバってみることもしなくちゃいけない。
文責=坂東良晃(タウトク編集人)
世の中はウソのホンネの多層構造からできている。ウソという皮をむけばがホンネが顔を出し、ホンネの薄皮をむけば、またウソがまた見える。
分厚いウソの皮膜で塗り固められたケーハクな人生を送っている人にも正義の顔はどこかにあるだろうし、したり顔で正義をとなえる人も、裏側では札束勘定に精を出していたりもする。
「正義を唱える者こそ疑え」との思想家・宮崎学の言葉を実感するニュースが足れ流しにされ、受け取るぼくたちの心も、壊疽を起こしている。
何があっても、あまり驚かなくなった。出張旅費をネコババした改革派知事、セクハラを繰り返した企業再生の第一人者、震災募金をわがものにした新聞社、北朝鮮政策を反省しない左翼政党、銀行家、市民運動家、裁判官、検事、教師たちのオネテの顔とウラの顔・・・。
「虚実あるのが人間のおもしろいとこさ」と明るくあきらめることもできるが、
そんなもんじゃないでしょ、とネバってみることもしなくちゃいけない。
ちいさなネバりのひとつを見せよう。ぼくが起こすアクションとしては小さいが、ウソのスケールは大きい。
新聞に発行部数があり、テレビに視聴率があるのと同様に、雑誌にも「発行部数」というものがある。雑誌業界が一丸となって、この「発行部数」のウソをついているという話だ。
その前に、雑誌を発行するビジネスの中身について、さらっと紹介しておこう。雑誌の収入源は2つである。本を売って稼ぐ方法と広告を売って稼ぐ方法だ。さて、本屋さんでフツーに売っている一般的な雑誌の収入源は、本を売って稼いだお金よりも、「広告」頼りだと言っていい。
たとえば雑誌を5万部印刷したとすると、だいたい600万円くらい印刷代がかかる。そのうち3万部が売れたとしよう。1冊につき200円が入ってくるなら、600万円が売上高だ。
600万円の印刷代に、600万円の売上高。
なんだ、もうかってないけどトントンじゃないか、と思われるかもしれない。しかし、3万部も売れる本を作ろうと思えば、10人くらいの編集部員が必要である。事務所も借りたり、パソコンやカメラも買わなくちゃいけない。もちろん取材にもお金がかかる。で、なんやかんやで1冊つくるのに1200万円くらいかかる。これじゃあ差し引き600万円の大赤字である。
そこで広告の収入が必要となってくるのである。600万円の赤字分を上回る広告があれば、その雑誌は利益を出すことができる。600万円分入らなければ、赤字である。しばらくの間、赤字がつづけは、その雑誌は休刊か廃刊になる。単純な構造だ。
そう、広告は雑誌が生きていくための生命線なのである。
その広告を、企業からもらうために、出版社側は「雑誌データ」を企業に提示する。テレビ局が、企業に視聴率を報告するのと同じ理由だ。
「視聴率10%だから、約1千万人が見る時間帯ですよ。だから15秒につき、これだけの広告代金をいただきますよ」という話。
テレビの視聴率はシビアである。単純に人口比にしてしまえば、1%が100万人に相当する、0.1%でも10万人だ。これは絶対ズルはできない。
日本テレビのディレクターが視聴率調査モニターにお金を払って、視聴率を操作した事件があった。一社員の不祥事に、ふだんは強面の日本テレビの首脳が居並び、ふかぶかと頭をたれ謝罪した。
どうして、視聴率をいじるのがいけないのかというと、視聴率と広告料金が密接に関係しているからだ。視聴率が高くなれば、企業はそれに応じて高い広告料金を払う。だから絶対ウソがあってはいけない。
雑誌において、この視聴率に相当するのが「発行部数」である。ところがこの「発行部数」というもの、まったく得体が知れない。
雑誌の広告を企業にセールスするときに、よくある場面。
セールスマン「発行部数5万部です。カフェやショップに置いたり、読者が回し読みしたりするので、1冊につき3人くらいが目を通すという調査ずみです。だから15万人くらいが当社の雑誌を読むことになります。で・・・広告料金はコレコレです」
企業担当者 「15万人か。そのうち1%の読者が反応してくれたら、1500人か。悪くないな」
雑誌の部数は、広告を出そうかどうか迷っている企業の広報担当者の判断を決定づける大きな要因のひとつなのである。
ところが、この契約の大前提となっている「発行部数」が大ウソだったとしたら、どうなのだろうか。車をセールスするときに、1000ccのエンジンを3000ccだと言って売りつけたら、
それは詐欺行為にあたるだろう。それと同様のことが、雑誌の世界では堂々と行われている。
2004年11月、835誌が加盟する日本雑誌協会は、毎年発表していた雑誌の部数について、今までに公表していた発行部数の多くは水増し部数であると認め、今後は3年間かけて徐々にやめていくことにしたらしい。そこで「自称発行部数」の代わりに用意されたのが、「印刷部数」データである。これは、実際に印刷所から雑誌協会に何部刷ったかという伝票がまわり、「ウソじゃないよ」と証明する方法である。
このルールに変わったとたん、とんでもないことが起こった。去年まで25万部と言っていた雑誌が、突然「印刷部数は2万部です」とゲロってしまったのである。つまり10倍ほどもサバを読んで、過去何年間も報告していたことになる。特定企業がやっているのではなく、業界全体の行為だから、公正取引委員会も立ち上がらない。ある雑誌は、政治家の賄賂を糾弾する。またある雑誌は、テレビの視聴率操作を批判する。しかし、その雑誌業界全体が、その事業の根幹をささえている広告のセールス時に、完全なウソをついているのである。
こういった雑誌の「発行部数のウソ」は、世界中で行われているようだ。日本とは違いアメリカでは、広告主が出版社を相手取り訴訟を起こしている。つまり「今までウソついて、高い広告料金払わされていた分、ぜんぶ詐欺なんだからおカネ返してよ」という理屈だ。いたって正当な主張だと思う。
さて先ほどの「印刷部数」だか、これもまやかしであることを説明する。雑誌は印刷したからといって、全部が読者の元に届くわけではない。平均30〜40%が書店やコンビニで売れ残る。さえない雑誌はもっと売れ残る。売れ残りは回収され、断裁され、東南アジアに売られたり、再生紙になったりする。つまり、読者がお金を出して買い読んでくれるのは、「印刷部数」の60%〜70%なのだ。だから「印刷部数」2万部、といっても実際に売れているのは1万部ちょっとということになる。これを出版業界では「実売部数」と読んでいる。実売部数が少なくても、たくさん印刷して廃棄しておれば、「印刷部数」は保てるのである。まるで意味ない。
ここにおもしろい図式が浮かび上がる。
発行部数10万部(出版社が広告を売るためのでっち上げ)
↓
実は印刷部数2万部(印刷所にこれだけ刷ってと頼んだ部数)
↓
ホントは実売部数1万部(これが真実の部数。ただし公的に認定する機関・団体は存在しない。
ABC協会というのもあるが加盟誌が少なく、毎号調査しているわけでもない)
ひどい話である。ぼくは、長らくこの体質の出版業界に住んでいるが、普段はすばらしい人格者だと思う立派な紳士でも、こと「発行部数」になると悪らつな商売人の顔を見せる。業界において「実売部数」はアンタッチャブルな話題であり、これを公にすべきなどと言っている人間は、皆無に近い。
月刊タウン情報トクシマは、創刊以来、毎月「実売部数」を発表している。創刊号の頃は8549部だった。さる8月号で部数の新記録を達成し1万5591部だった。自我自賛してはいけないが、創刊から3年少々でほんとにたくさんの方に本を買っていただいていると、心から喜んでいる。下1ケタまで報告しているのは、ウソでないことを証明するためだ。
タウトクはこの実売部数のほか、地域別に何部売れたか、書店・コンビニ別に何部売れたかまで、すべて公開している。また、発売完了から10日以内というスピードで、数字もアップしている。ウェブサイトに公開しているので、ぜひご覧いただきたい。
ところがぼくたちがこのデータをもって企業や商店を訪問し「実売平均が1万2000部です。人口81万人の徳島で、なかなかよく売れてるんですよ」と説明すると、こんなこと言われたりする。
「はーん、たった1万部か・・・。やっぱりまだダメねえ〜。5万部くらい売れたら広告も考えるわ。あんたんとこのライバル誌は4万部も出てるのよ、ぜんぜん勝負になってないじゃない」。
とバカにされ、ナミダの数だけ強くなって帰ってくるだけである。でもまあいいとしよう。正しいと思ってやってるのだから、それでダメなら仕方がない。
小さな抵抗かもしれない。しかし、他の地域の出版社数社から問い合わせをいただいている。
「本当に実売部数なんか出して大丈夫なの? それで広告売れるの? データを出す理由は? ウチもやろうかなと検討中なのよ」
あるいは、こんなお話もいただいている。「キミキミ、そんなことしてどうなるかわかってるの。キミなんか潰すのわけないんだからね〜」
おお、こわっ! そんなときは「ぼ、ぼくが悪ければ、訴訟お待ちしてます」と命からがら答える。
当社の取り組みをもっと全国に広げたいなあと思っている。ぼくは、このコラムに実売部数報告書をつけてあちこちに配布しようと思っている。ぼくたちの真っ当な提案を拒否する出版社には、拒否する理由も聞いてみたいと思う。そして聞き取りした各種非難、嫌味などを、実名つきでコラムにまとめたいと思いまーす!
新聞に発行部数があり、テレビに視聴率があるのと同様に、雑誌にも「発行部数」というものがある。雑誌業界が一丸となって、この「発行部数」のウソをついているという話だ。
その前に、雑誌を発行するビジネスの中身について、さらっと紹介しておこう。雑誌の収入源は2つである。本を売って稼ぐ方法と広告を売って稼ぐ方法だ。さて、本屋さんでフツーに売っている一般的な雑誌の収入源は、本を売って稼いだお金よりも、「広告」頼りだと言っていい。
たとえば雑誌を5万部印刷したとすると、だいたい600万円くらい印刷代がかかる。そのうち3万部が売れたとしよう。1冊につき200円が入ってくるなら、600万円が売上高だ。
600万円の印刷代に、600万円の売上高。
なんだ、もうかってないけどトントンじゃないか、と思われるかもしれない。しかし、3万部も売れる本を作ろうと思えば、10人くらいの編集部員が必要である。事務所も借りたり、パソコンやカメラも買わなくちゃいけない。もちろん取材にもお金がかかる。で、なんやかんやで1冊つくるのに1200万円くらいかかる。これじゃあ差し引き600万円の大赤字である。
そこで広告の収入が必要となってくるのである。600万円の赤字分を上回る広告があれば、その雑誌は利益を出すことができる。600万円分入らなければ、赤字である。しばらくの間、赤字がつづけは、その雑誌は休刊か廃刊になる。単純な構造だ。
そう、広告は雑誌が生きていくための生命線なのである。
その広告を、企業からもらうために、出版社側は「雑誌データ」を企業に提示する。テレビ局が、企業に視聴率を報告するのと同じ理由だ。
「視聴率10%だから、約1千万人が見る時間帯ですよ。だから15秒につき、これだけの広告代金をいただきますよ」という話。
テレビの視聴率はシビアである。単純に人口比にしてしまえば、1%が100万人に相当する、0.1%でも10万人だ。これは絶対ズルはできない。
日本テレビのディレクターが視聴率調査モニターにお金を払って、視聴率を操作した事件があった。一社員の不祥事に、ふだんは強面の日本テレビの首脳が居並び、ふかぶかと頭をたれ謝罪した。
どうして、視聴率をいじるのがいけないのかというと、視聴率と広告料金が密接に関係しているからだ。視聴率が高くなれば、企業はそれに応じて高い広告料金を払う。だから絶対ウソがあってはいけない。
雑誌において、この視聴率に相当するのが「発行部数」である。ところがこの「発行部数」というもの、まったく得体が知れない。
雑誌の広告を企業にセールスするときに、よくある場面。
セールスマン「発行部数5万部です。カフェやショップに置いたり、読者が回し読みしたりするので、1冊につき3人くらいが目を通すという調査ずみです。だから15万人くらいが当社の雑誌を読むことになります。で・・・広告料金はコレコレです」
企業担当者 「15万人か。そのうち1%の読者が反応してくれたら、1500人か。悪くないな」
雑誌の部数は、広告を出そうかどうか迷っている企業の広報担当者の判断を決定づける大きな要因のひとつなのである。
ところが、この契約の大前提となっている「発行部数」が大ウソだったとしたら、どうなのだろうか。車をセールスするときに、1000ccのエンジンを3000ccだと言って売りつけたら、
それは詐欺行為にあたるだろう。それと同様のことが、雑誌の世界では堂々と行われている。
2004年11月、835誌が加盟する日本雑誌協会は、毎年発表していた雑誌の部数について、今までに公表していた発行部数の多くは水増し部数であると認め、今後は3年間かけて徐々にやめていくことにしたらしい。そこで「自称発行部数」の代わりに用意されたのが、「印刷部数」データである。これは、実際に印刷所から雑誌協会に何部刷ったかという伝票がまわり、「ウソじゃないよ」と証明する方法である。
このルールに変わったとたん、とんでもないことが起こった。去年まで25万部と言っていた雑誌が、突然「印刷部数は2万部です」とゲロってしまったのである。つまり10倍ほどもサバを読んで、過去何年間も報告していたことになる。特定企業がやっているのではなく、業界全体の行為だから、公正取引委員会も立ち上がらない。ある雑誌は、政治家の賄賂を糾弾する。またある雑誌は、テレビの視聴率操作を批判する。しかし、その雑誌業界全体が、その事業の根幹をささえている広告のセールス時に、完全なウソをついているのである。
こういった雑誌の「発行部数のウソ」は、世界中で行われているようだ。日本とは違いアメリカでは、広告主が出版社を相手取り訴訟を起こしている。つまり「今までウソついて、高い広告料金払わされていた分、ぜんぶ詐欺なんだからおカネ返してよ」という理屈だ。いたって正当な主張だと思う。
さて先ほどの「印刷部数」だか、これもまやかしであることを説明する。雑誌は印刷したからといって、全部が読者の元に届くわけではない。平均30〜40%が書店やコンビニで売れ残る。さえない雑誌はもっと売れ残る。売れ残りは回収され、断裁され、東南アジアに売られたり、再生紙になったりする。つまり、読者がお金を出して買い読んでくれるのは、「印刷部数」の60%〜70%なのだ。だから「印刷部数」2万部、といっても実際に売れているのは1万部ちょっとということになる。これを出版業界では「実売部数」と読んでいる。実売部数が少なくても、たくさん印刷して廃棄しておれば、「印刷部数」は保てるのである。まるで意味ない。
ここにおもしろい図式が浮かび上がる。
発行部数10万部(出版社が広告を売るためのでっち上げ)
↓
実は印刷部数2万部(印刷所にこれだけ刷ってと頼んだ部数)
↓
ホントは実売部数1万部(これが真実の部数。ただし公的に認定する機関・団体は存在しない。
ABC協会というのもあるが加盟誌が少なく、毎号調査しているわけでもない)
ひどい話である。ぼくは、長らくこの体質の出版業界に住んでいるが、普段はすばらしい人格者だと思う立派な紳士でも、こと「発行部数」になると悪らつな商売人の顔を見せる。業界において「実売部数」はアンタッチャブルな話題であり、これを公にすべきなどと言っている人間は、皆無に近い。
月刊タウン情報トクシマは、創刊以来、毎月「実売部数」を発表している。創刊号の頃は8549部だった。さる8月号で部数の新記録を達成し1万5591部だった。自我自賛してはいけないが、創刊から3年少々でほんとにたくさんの方に本を買っていただいていると、心から喜んでいる。下1ケタまで報告しているのは、ウソでないことを証明するためだ。
タウトクはこの実売部数のほか、地域別に何部売れたか、書店・コンビニ別に何部売れたかまで、すべて公開している。また、発売完了から10日以内というスピードで、数字もアップしている。ウェブサイトに公開しているので、ぜひご覧いただきたい。
ところがぼくたちがこのデータをもって企業や商店を訪問し「実売平均が1万2000部です。人口81万人の徳島で、なかなかよく売れてるんですよ」と説明すると、こんなこと言われたりする。
「はーん、たった1万部か・・・。やっぱりまだダメねえ〜。5万部くらい売れたら広告も考えるわ。あんたんとこのライバル誌は4万部も出てるのよ、ぜんぜん勝負になってないじゃない」。
とバカにされ、ナミダの数だけ強くなって帰ってくるだけである。でもまあいいとしよう。正しいと思ってやってるのだから、それでダメなら仕方がない。
小さな抵抗かもしれない。しかし、他の地域の出版社数社から問い合わせをいただいている。
「本当に実売部数なんか出して大丈夫なの? それで広告売れるの? データを出す理由は? ウチもやろうかなと検討中なのよ」
あるいは、こんなお話もいただいている。「キミキミ、そんなことしてどうなるかわかってるの。キミなんか潰すのわけないんだからね〜」
おお、こわっ! そんなときは「ぼ、ぼくが悪ければ、訴訟お待ちしてます」と命からがら答える。
当社の取り組みをもっと全国に広げたいなあと思っている。ぼくは、このコラムに実売部数報告書をつけてあちこちに配布しようと思っている。ぼくたちの真っ当な提案を拒否する出版社には、拒否する理由も聞いてみたいと思う。そして聞き取りした各種非難、嫌味などを、実名つきでコラムにまとめたいと思いまーす!
2006年06月21日
北島シネマサンシャイン、徳島ホールで公開中。
タウン情報トクシマ7月号では、
この「バルトの楽園」に出演した
中山忍さん(村娘・マツ役)
オリバーブーツさん(ドイツ捕虜・カルル・バウム役)
のインタビュー記事を掲載。
さらにサイン入りパンフレットのプレゼントもあるぞ。
「バルトの楽園」特別インタビューが掲載されている
月刊タウン情報トクシマ 7月号は、7月1日発売予定です。
もちろん、話題の付録本、
夏本
もご期待下さい。
2006年06月20日
徳島の夏を徹底的に遊びつくすためのノウハウ本
「夏本」
が、タウトク7月号のブック・イン・ブックとして登場します。
付録と言ってもあなどるなかれ。
なんと80ページという大編集モノです。