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2011年03月10日

バカロードその22 北米大陸横断レースへの道 その3 続・四国横断フットレース思案
文=坂東良晃(タウトク編集人、1967生まれ。18〜21歳の頃、日本列島徒歩縦断、アフリカ大陸徒歩横断など約1万キロを踏破。男四十にして再びバカ道を歩む、か?)

 吉野川河口から2日かけて160キロ走り高知市に着く。3日目は国道56号線を南下し79キロ先の黒潮町を目指す。早朝4時30分に高知市を発ち、15キロ走って仁淀川大橋を渡る頃に、夜明けを迎える。
 
 道幅が車道ほどもあるカラー煉瓦敷きの歩道を走る。土佐市街を迂回するバイパス道とともに敷設されたものだ。こんな人家のない場所になぜ立派な歩道が必要なのか、なんて健全納税者的な疑念がよぎる。財政破綻寸前の国と地方に無駄なもんを造りつづけるお上と民よ。あー、統一地方選なんて近づいてるけど、また税を蝕む市町会議員に県会議員どもを選挙で選ばなくちゃなんないのかね。地方議員なんてスイスやフランス、北欧みたいに無償ボランティアでいいんだ。少なくとも市民運動出身者は報酬受け取りを拒否しなくちゃいけないし、最低でも期末手当という名のボーナスなんて受け取るべきじゃない。日本じゃ地方議員に4000億円も報酬払ってる。人口3倍、国土面積24倍のアメリカ合衆国は1000億円程度なのにね。
 なんて走りながら義憤に駆られ、地域社会とか国とか人類のことを憂いだりしているが、大したことはない。その場限りの無責任思考である。ヒマに任せて、おっさんたちのサウナ談義をひとりでやってるようなもんだ。
 高知県内の街道沿いにはお弁当屋さんが多い。全国チェーン店ではなく地元の店だ。特徴的なのは店内で飲食できるシステム。売り場カウンターの手前にテーブルとイスが置かれ、早朝からお客さんが弁当を食している。
 たった今包んでもらった弁当を、その場で解いてすぐ食べるのなら、お弁当でなくてもいい気がする。だけど、のり弁280円でサクッと食事できるのは悪くない。唐揚げ弁当なんぞ、揚げたてを一瞬の間も置かず熱々を口にできるのは嬉しい。そういやあ昔、羽ノ浦にもこんなタイプのイートイン弁当屋があったっけか・・・。
 昨日までは、北米横断レースの攻略法など考えながら走っていたが、まあ実際やってみないとよくわからんよな、という結論に達してしまった。見るべき景観もない人工林の山道をひたすら走っていると、考えるべき事案も乏しくなる。
 仕方なく弁当屋のビジネスの原価計算をしたり、ビートルズのホワイト・アルバムを最初から最後まで歌おうとしてレボリューション9あたりでうんざりしたり、加速度的に膨張する宇宙空間とダークエネルギーとダークマターと量子論について持論を展開したり、金城一紀のゾンビーズ3部作をわが手で映画化するなら配役をどうすべきか悩んだりする。そのようにひたすら冗長な空想を繰り返し時間をつぶす。ヒマだ、脳がヒマだ。スティーブン・ホーキング博士のように肉体の大半が活動停止しても、思考だけは猛スピードで疾駆つづける人物はカッコいいわけだが、ぼくは対極にあるようだ。
 はたと気づく。北米横断の最大の敵はこの思考の空白地帯ではないのか。コースの大半は、赤茶けた岩石と砂漠の荒野。店も街もない無人地帯と聞く。その何もなさ加減は高知の山道の比ではない。無人のハイウェイを5000キロ、ハーレーダビッドソンで横断するのはカッコいいが、ぼくはトボトボ交互に足を前に出すだけ。脳みそはその退屈に耐えられるだろうか。
 高知市から37キロで須崎市の繁華街へ。JR土讃線の大間駅に隣接した公衆トイレ・大に入る。しゃがんで用を足す和式だが、その佇まいが尋常ではない。便器は陶器製ではなくて銀色に輝くステンレス、底部の構造は一般的なU字型とは違い、四角い箱型の武骨なもの。ホワイトベースのカタパルトにて発進準備するガンダムな気分だ。高知県に入り同様のトイレに遭遇したのは2度目。これは高知独特のトイレット文化なのだろうか。美術館の展示スペースのようなステンレスの箱にウンチをポロリ落とすと、わが排泄物が文化財のような威厳を放って見えた。
 須崎市の道の駅「かわうその里すさき」でひと休みし、坂道をぐんぐん登れば碧い太平洋を眼下にする。土佐久礼から6キロ続く急勾配の七子坂を標高300メートルぶん登り、七子峠の頂上へ。四万十町と名称を変えた旧窪川市街で日が暮れる。
 66キロ走り、今宵の宿泊所「佐賀温泉・こぶしのさと」まで残り13キロ。夕食のラストオーダーの時間が迫っている。キロ6分ペースで走ってギリ間にあう。ヘアピンカーブが連続する街灯のない真っ暗な峠道を、呼吸は限界アヘアヘ、アゴの先から汗をだくだく滴らせて急ぐ。脚を使いすぎて、明日にダメージを残さないか心配。しかし夜中にさ、いったい何やってんだろね。
 夜8時すぎに宿に到着。元々温泉のあったこの地に昨年オープンしたばかりの「こぶしのさと」は和洋折衷のモダンな建築とインテリアが冴えている。汗まみれの衣類を洗濯機に放り込み、熱い天然温泉が満たされた浴槽にダイブし、頭まで浸かること所要3分。風呂上がりの余韻を愉しむ暇もなく、びしょ濡れ厭わずレストランにダッシュ。
 広々したレストランに客はぼく1人。遅くなったことを詫びるとスタッフの方々は嫌な顔ひとつせず「ごゆっくりお召し上がりください」と微笑む。そんな優しさに甘えてはならんと、一刻も早く食事を終えるべく、脱兎の如く口中に料理を詰め込み咀嚼。喉につかえてむせ返り、ごはん粒を空に飛ばす。山宿ながら地魚の造りは新鮮そのもの、揚げたてのサクサク天麩羅が胃に沁みる。ぼくの到着を待って調理してくれたのだ。
 食後に改めて露天風呂やサウナのある温泉へ。広い浴場を1人で独占する愉悦に意識が遠のく。1泊夕食付き8000円、この旅いちばんの贅沢宿であったが値段以上の価値あり。ふかふか布団と木の香りに包まれた部屋でいつまでも惰眠を貪れたら幸せなのだが、朝4時に出発しなけりゃならないのが悲しい。
    □
 午前4時、行動再開。超長距離ランニング中は2時間も眠ればスッキリするのが不思議だ。これ以上眠るとダメージで起き上がれなくなるって防衛本能から目が覚めるんだと思う。
 気温はマイナス2度、吐く息が産業革命の工場の煙みたいにもうもうと白くたなびく。天気予報は朝から雪だ。足摺岬は80キロ先、雪に閉じこめられないよう先を急ぎたい。
 夜が明けると、リアス式海岸っぽい岬と入り江が連なる。太平洋に張りだした岬の尾根をダラダラと登り、漁村のある入り江に向かって下る。登り下りが、壊れ気味の脚に響く。カラ元気を出すため山本コウタローの「岬めぐり」を口ずさむが、歌声は寒空に虚しく消えていく。
 土佐湾のはるか彼方に足摺岬がうっすらと霞んで見える。50キロ向こうの岬は、切り立った断崖を見せ、行く手の険しさを暗示する。
 やがてミゾレまじりの氷雨がパラパラ音を立てはじめ、一向に止む気配をみせない。防水ジャケットを着ているが、いつしかぐっしょりと氷水が浸透し、身体の芯まで冷やす。気温の寒さには精神的な戦いを挑めるが、重く濡れた衣類の不快感は気分をどんより曇らせる。いよいよ旅人に鞭打つようなヒョウ雨になり、たまらず「道の駅ビオスおおがた」にエスケープする。
 入口脇の物産スペースに、地元の仕出し屋で作られたと覚しきお弁当が並んでいる。美味しそうだ・・・たまらずひとつ購入する。館内にストーブの効いた食堂があるので、女性の店員さんに「ここで弁当を食べていいですか?」と尋ねると、あっさり「ダメです」と拒絶され、「隣の公園管理事務所で食べられます」と指示される。ところが公園管理事務所に行ってみるとドアに鍵がかかっていて中に入れない。年末年始の休館日なのだ。結局どの建物にも入ることができず、雨と風の吹きさらしの中で弁当を食べる。しまった、高知名物のイートイン弁当屋で食うべきだった、と後悔する。身体が冷え切ってガチガチと歯の奧が鳴る。
 四万十川の東岸、堤防上の道路を進めばさえぎる物もなく、雪は横殴りに。地面についた雪は溶けることなく、シャーベット状に一面を凍らせる。今履いているランニングシューズは最新版だけあって底に通気用の穴が開いているのだが、そこから氷水が侵入し、足の裏全体をびしょ濡れにする。シューズの足先は編み目の粗い軽量モデル。風が吹きつけるたびに足先を空気が抜け、体感温度を下げる。やがて指先がじわじわ麻痺し、土踏まずから前半分の感覚がなくなる。次には火傷のような痛みに襲われる。こんな平地でまさか凍傷になるはずもないだろうけど。
 四万十川河口を離れ山道に入る。ときおり小さな集落が現れるが、人の気配はなくゴーストタウンのよう。むろん店や自動販売機もなく、暖をとる場所はない。アイスシャーベットの道を足首まで浸かりながら走る。右脚のスネがひどく腫れている。左のヒザは関節にガリガリこすれる嫌な違和感がある。いよいよ雪強く、気持ちも折れて、小さなお堂の軒先で雨宿りし、無益に時間を潰す。くつ下を脱ぐと、両方の足裏は象の足のように肥大化し、痛みを通り越して感覚もない。残り20キロほどを残し日が沈んでいく。
 歩けるが走れない。情けないがもう走れない。 時速4キロで歩き続ければ5時間で足摺岬の先端まで行ける。しかし、歩いてゴールするんじゃ意味がない。300キロは走れたが320キロは走れない。今日時点のぼくの実力はここまでだ。四国横断は、残り20キロを残しリタイアという結果でよいと判断し、この旅を終える。
 本番である北米大陸横断フットレースでは、走れなくなったらオシマイである。歩きをまじえていては、日々設定される関門時間の突破は望めない。時間をクリアできなければ無情にも失格者である。砂漠の真ん中で荷物をまとめヒッチでもしながら帰るしかない。
 どんなに遅くてもいいから走り続ける・・・それが北米完走を達成する唯一最大の条件だ。本番まで半年ある。あと何度か500キロ走を行い、超長距離に対応できる脚を作りあげなくてはならない。傷まない脚、タフな脚を早くモノにしたい。
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月刊タウン情報CU2月号の実売部数を報告します。CU2月号の売部数は、
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長らく雑誌の実売部数はシークレットとされてきました。雑誌は、その収益の多くを広告料収入に頼っているためです。実際の販売部数と大きくかけ離れ、数倍にも水増しされた「発行部数」を元に、広告料収入を得てきた経緯があります。
メディコムでは、その悪習を否定し、「月刊タウン情報CU」「月刊タウン情報トクシマ」「結婚しちゃお!」の実売部数を創刊号以来、発表しつづけています。
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雑誌の実売部数を発行号ごとに速報として発表している出版社は、当社以外では日本には一社もありません。実売部数は、シェア占有率を算出し、媒体影響力をはかるうえで最も重要な数値です。他の一般的な業界と同様に、出版をなりわいとする業界でも正確な情報開示がなされるような動きがあるべきだと考えています。わたしたちの取り組みは小さな一歩ですが、いつかスタンダードなものになると信じています。

2011年03月03日

さらら3月3日号で、今こそ! 気になるアイツを徹底洗浄 salala2011303気候も暖かくなり始め、春からの新生活に向けてフレッシュな気分で準備を始めるころでは? そんなときタバコのヤニで色が変わってしまったカーテンやくすんだラグ、しみのついたカーペットが目についてしまうと気分もブルーに…。そんな自力ではどうしようもない家の中の汚れは、プロにおまかせ! 徹底的にキレイにしてもらおう。

また表紙で好評連載中のさらランキング!にも注目。テーマは、「最近始めたエエことランキング」。今話題の朝活をはじめ、お尻スクワットでサイズダウンやなたまめ茶で口臭予防、炒り大豆で便秘改善など、体に良さそうなラインナップ。気になるものはぜひ試して、新しい季節をベストコンディションで迎えましょう〜。
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2011年02月24日

徳島を熱くするキーワード満載!春の10大特集タウトク3月号 tautoku-1103★新店・新サービス30連発
NEW朝市、鳴門の隠れ家的カレー屋、蔵本の西洋酒場など新しくオープンしたお店の情報盛りだくさん!
★とくしまヒット予測
2011年、注目すべきモノ&SHOPをピックアップ。パン屋さん発「かりんとうドーナツ」って?
★値段を聞いて驚きメニュー
こんなに安くていいんですか!?ボリューム満点、内容充実メニュー続々。

2011年02月17日

さらら2月17日号は、春グルメ特別号♥ tokushima-salala0217表紙を飾る人気コーナー、さらランキング。今回のテーマは、つい人に話したくなる暮らしの悩み解決法です。
日々の生活で不便に感じていたことが、ある日ふとしたひらめきで解決した! そんな思わず実践したくなる アイデアの数々が集結。
さぁ、どれから試してみますか?

2011年02月10日

女子力炸裂!CU3月号発売 tokushima-cu1103春の到来です!だんだん温かくなってきて女子の体にもオシャレにも優しい季節となってまいりました。今月の表紙はまぶしいほどに輝くいちご。おいしいものもたくさん載ってますよ。

【特集】
●キレイになるおいしいメニュー
おいしいものは我慢したくないけど、やっぱり体への影響が気になるのが乙女心。それなら体想いの素材と調理方法で作られたメニューをいただきましょう!野菜たっぷりとろける絶品カレーや野菜ソムリエ推薦メニュー、美人ランチなど食べれば食べるほどキレイになっていく美食をご紹介。

●いちごスイーツ
いちごの季節到来!!この時期にしか食べられない、心躍るいちごスイーツが大集合。ケーキ、パフェ、ジェラートやマカロンなどの旬顔スイーツや、いちご狩りスポットをご紹介。真っ赤に色づいたジューシーないちごを味わいつくそう。


2011年02月07日

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月刊タウン情報トクシマ1月号 実売部数を報告します。タウトク1月号の売部数は、
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雑誌の実売部数を発行号ごとに速報として発表している出版社は、当社以外では日本には一社もありません。実売部数は、シェア占有率を算出し、媒体影響力をはかるうえで最も重要な数値です。他の一般的な業界と同様に、出版をなりわいとする業界でも正確な情報開示がなされるような動きがあるべきだと考えています。わたしたちの取り組みは小さな一歩ですが、いつかスタンダードなものになると信じています。
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月刊タウン情報CU1月号の実売部数を報告します。CU1月号の売部数は、
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メディコムでは、その悪習を否定し、「月刊タウン情報CU」「月刊タウン情報トクシマ」「結婚しちゃお!」の実売部数を創刊号以来、発表しつづけています。

2011年02月03日

さらら2/3号は、気になる「?」をすっきり! スペシャル 2011203salala今回は、日々の暮らしで知りたいことや気になることを編集部が調べる「さららなんでも質問箱」拡大版! 今回調べたその内容は、●B級グルメを家庭で簡単に味わう方法 ●スーパーで流れているカツ天ソングの正体 ●雑誌で話題の「ケーク・サレ」などなど、全部で5つ。これを読めば日常の「?」が「そうだったのか!」に変わるかも!

表紙は恒例のさらランキング! テーマは「近頃つい買うてしまうもん」。
「たまたま買うたらハマッてしもた」、「お店に並んどるんを見たらつい買うてしまう」というあんなものやこんなもの。そんな、徳島県民が今愛して止まないものをランキング。見ると、お掃除グッズや保湿クリーム、バウムクーヘンなど、ジャンルはさまざま。手放せない理由や商品の魅力とともにお届けします。

2011年02月01日

とくしま結婚しちゃお! 春号 発売中 1102K★プロポーズされたら、春のブライダル情報が詰まった、『とくしま結婚しちゃお!』を開こう!!

年末年始に、両親に彼氏・彼女を紹介して、結婚表明をしたカップルも多いはず! いよいよ結婚準備をスタートする二人に、ぜひ手に取ってもらいたいのが『結婚しちゃお!』だ。
結納、指輪、結婚式場…とショップ情報を230件掲載し、結婚式に向けて決めていくべきことを分かりやすく紹介しているから、準備にまつわる疑問は解消されるはず。

さらに、結婚しちゃお! 読者のためだけのプレミア特典や、
実際に会場の雰囲気を確かめられるブライダルフェア情報も充実。
これらを活用して、大変な結婚準備をできる限り楽しんで。

注目の特集は、「徳島、結婚式の常識」!
バカロードその21 北米大陸横断レースへの道 その2 四国横断フットレース思案
文=坂東良晃(タウトク編集人、1967生まれ。18〜21歳の頃、日本列島徒歩縦断、アフリカ大陸徒歩横断など約1万キロを踏破。男四十にして再びバカ道を歩む、か?)

 前々からやってみたいなーと思っている「四国横断フットレース」。徳島のいずれかの海辺をスタート地点にし、愛媛か高知の海岸をゴールにした距離350キロ前後のレースだ。近年、全国各地で200キロを超える超長距離レースが開催されているが、四国には1本もない。こりゃもったいない。四国にはキレイな風景、過酷な山道、そして自動車の通行量の少ない道が他の地域より多いはずだ。
 
 いつか超長距離走を愛する人に集まってもらい四国の山野を駆けめぐる大会が開けたらいいな。そのためには試走を繰り返し、道路の安全性や、挑戦しがいのある道程かどうかを確認する作業が必要だ。ってことで、昨年来より何度か四国内の試走を繰り返しているが、まだ理想とするルートにめぐり逢ってはいない。
 イメージしてる出発地点の候補は3カ所。鳴門海峡を眼下にする鳴門千畳敷展望台は渦巻く潮流がランナーの心に火を着けてくれるだろう。また吉野川河口の小松海岸で日の出を拝んでから出発ってのもいい。もしくは正真正銘、四国の最東端である阿南市の蒲生田岬、その断崖に立つ灯台でエイエイオーの気勢をあげて駆け出すのはどうか。
 メインルートは、景勝地をいくつか経由しつつ、ある程度の困難もほしい。室戸岬をぐるっとまわる国道55号ルートは紺碧の太平洋を満喫できる。195号線を木頭村、四つ足峠を越えていくなら那賀川源流の激流に驚嘆するだろうし、剣山・見の越から京柱峠を結ぶ「酷道」438〜439号線は、標高1000メートル超の刺激の強い難コースとなる。
 フィニッシュ地点候補は2つ。四国最南端の足摺岬か、四国最西端の佐田岬か。これは明快でよい。いずれも断崖絶壁の先端がゴールだから、ガッツポーズが似合う。その情景は、ランナーの記憶に深く刻まれるだろう。
 今回ぼくは、吉野川河口から出で、大歩危、高知市を経て、高知県・足摺岬への320キロ長距離走にトライした。旅程は4日間、毎日80キロを走る。これは6月に控える「北米大陸横断フットレース」の競技日程を念頭に置いた距離だ。北米横断レースは1日平均70キロを走るため、毎日余分に10キロの負荷をかけることにしたのだ。
 1日80キロ、これを1本限りのレースと考えるなら8時間から10時間で終えられる。だが脚と全身にダメージを残さないためには、どういったペースを選択するのが良策か。キロ6分で休息をはさみながら走るのか、キロ8分で止まらず走り続けるべきか。
 また1日80キロを移動した疲労を、到着後の休息と睡眠で除去する方法はあるのか。脚に故障を負った状態で、どれだけのペースを維持できるのか。深刻な痛みに襲われた場合、翌日までに痛みを抜く方法はあるのか。
 そんないろんな疑問に、この320キロランである程度の答えに近づきたい。

 12月27日、夜も明けぬ午前6時、吉野川河口を出発する。前日から寒波が到来し、空気は白く凍っている。上下ともウエアを3枚重ねに着込む。モコモコして走りにくいが仕方あるまい。ヘッドランプを腰に装着し、トレラン用のリュックに赤点滅ランプを着ける。ジャーニーランナーの先輩方が「ホタル」と呼んでいるアレだ。歩道がない道もあるから、自動車との接触事故の防止は徹底したい。
 蔵本駅前あたりで空は薄日が射し、鴨島では雪が降ってくる。川島までは国道192号線の歩道を走り、川島城をちょっと過ぎると吉野川の堤防上にあがる。段差のない土手道は走りやすく安全だ。「四国横断フットレース」の際は、少し遠回り蛇行しても、徳島市内から吉野川南岸の堤防上をたどるべきか。
 この旅はペース実験の意味もあり、ガーミンGPSでキロあたり速度の管理をしている。キロ7分で前進し、美馬市役場あたりでフルマラソンの距離にあたる42キロに達すると、6時間を切るペース。わずかだが脚が重い。42キロくらいで疲労感があるってのは、自分にとってキロ7分は少し速いのかもしれない。
 キロ8分にペースを落とし貞光へ。晴れたり、雪が降ったりと冬空は忙しい。やがて風雪が強くなり「貞光ゆうゆう館」に逃れる。産直市でみかん10個300円と、粒あん入り草もち3個350円を買い求め、一気に口中にねじり込み5分で完食。館内で休憩中の四国遍路の旅人たちがぼくの謎めいた食事風景に目を丸くしている。フードファイターと思われたかな?
 スタートから70キロ過ぎ、辻高校前で夕暮れを迎える。ゆっくりペースだが70キロなりのダメージがあり、登り坂で歩いてしまう。ペースが速くてへばっているのか、遅すぎて調子悪いのか、分析が進まない。
 とっぷり日が落ちた午後6時30分頃、池田町の宿「あわの抄」に到着する。鍵を渡された部屋のドアを開くと、30畳はあろうかという大広間。その広大なスペースのド真ん中に布団が1組ひかれている。阿波の殿様・蜂須賀公でもこんな部屋でお泊まりにはならぬ。落ち着かないので、部屋の隅に布団を移動する。
 夜食は、牛ステーキ、猪豚肉のお鍋、あめごの塩焼き、食べ放題のそば米雑炊、デザートなどたくさんの料理が並ぶ。そば米雑炊と白米のおかわり全部で8杯、ガツガツ食いあさる。
 食後には天然温泉が湧く浴場へ。ぬめり気のある泉質がよい。浴槽のへりでうたた寝していたら、湯の中に寝返りを打ち沈没! 慌てて飛び起きる。一部始終を見ていたおじいさん客が「ぼく、いけるんか?風呂で溺れたらあかんぞ」と心配する。1泊2食6500円、予は満足じゃ。

 2日目、午前5時に宿を出る。今日は国道32号線をひたすら高知市まで南下する。この道、ふだん自動車で通過しているときは感じないが、自分の脚でゆけば大歩危・小歩危の渓谷の断崖を削って通された難道だと知る。並行するJR土讃線の列車が急傾斜の崖地にへばりつきながら走る様にも驚かされる。ここに鉄道が通されたのは1930年代だ。大正期から昭和初期の公共事業のスケールの大きさに感銘を受ける。80年前にツルハシで岩を砕いたオッチャンたちの、どれほどの汗と犠牲のうえに、我々は便利な生活を手にしているんだ?
 県境を越え高知県に入ると集落はまばら。人の匂いは消え、自動販売機も見つからない。歩道はあるものの、車道の左右に交互に登場するため、そのたびに車道を横断しなくてはならない。路肩が50センチしかない道もある。これはフットレースのコースとしては不向きかもしれん。走行が夜間に差しかかれば危険だ。そもそもが歩行者のために設計された道じゃないんだろうしな。
 徳島市を出発して1日半、延々と登り基調の道がつづいている。吉野川沿いを上流へと向かってるんだから当たり前なんだけど、登り坂の連続に少々くじける。高知市まで30キロと近づいているのに一向に下る気配がない。いったいこの国道どうなってんの?と泣きそうになった頃、香美市と南国市の境界の根曳峠(ねびきとうげ)に達する。標高395メートル、そこから高知市街へとヘアピンが連続する急坂を駆け下りる。吉野川河口から140キロかけて稼いだ標高を、高知市街まで20キロ間で一気に精算するのだ。下り坂の途中で足の裏に違和感があり、くつ下を脱いでみると指先に大きな血豆。ピンセットで皮を刺すと、体液がピューっと一直線に顔面を直撃! ひゃあ、たった150キロ程度でこんなんじゃ先が思いやられるぞ。ひ弱すぎんか、自分?
 高知市の夜景がみぞれ混じりの冷たい雪ににじむ。吹きさらしの広いバイパス道をエスケープし、路面電車の走る「土電道」という旧道に出て、高知市の中心部に着いたのは夜の8時。
 泊まりは「高知サンライズホテル」。ビジネスホテルとシティホテルの中間みたいな宿。
 食事は、うどんに天麩羅、刺身、いなり寿司・・・と不思議な取り合わせ、お酒も1杯ついて2食付きで6800円。まぁまぁかな。最上階にある「展望浴場」に先客おらず、サウナ室でごろんと横になれる。展望風呂というわりに景色はあまり見えない。湯舟は小さいが、浴場があるだけまぁ嬉しい。洗濯機を使ったら400円も取られて驚いたけど。
 寝床に横になると足の裏がジンジン熱い。200キロ程度走るといつも起こる症状だが、足裏の肉がぶよぶよに腫れあがり、水枕のような感触になる。土踏まずが見当たらなくなり、足のサイズが2センチほど肥大する。このようなケガには至らない軽傷の身体異変を休息時間にどう回復させるかも勝負のポイントだ。
 北米大陸横断レースでは、1日の制限時間が当日の距離÷時速5.7kmで設定される。1日につき約70キロをおおむね12時間以内で走破しつづけていけばいいのだ。クリアできそうで、できなさそうな絶妙な距離と時間だ。目立ったスピードは必要ない代わりに、脚の故障を最小限に抑えながら走り続けられる脚力・体力・精神力を必要とする。過去のリポートや結果を見れば、リタイア者の多くは最初の1週間で出る。逆に捉えると70キロ×7日間をクリアできるランナーならば、70キロ×70日間=約5000キロに持ちこたえられる可能性が高いとも言える。6月のレース本番まで、あと何回、長距離練習ができるだろうか。70キロを1週間連続で走るといった環境をなるべく平時状態にしたい。
 今回のようなジャーニーラン形式は楽しく飽きないものの、まとまった休日と費用が必要だ。毎朝3時スタートで9時間かけて70キロ走り、昼以降働くというやり方なら、日常でも練習を積むことができる。昼出勤なんてのは出版業という職業の特殊性で許されることなんだけど・・・などと思いを巡らせているうちにウトウトしてきた。
 明日は旅の後半、80キロ先の四万十川を目指す。          (つづく)

2011年01月28日

これを読めばあなたも走りたくなるかも!?タウトク2月号 1102tautoku★揚げ物天国〜黄金色の誘惑〜 油の海をくぐり抜け、香ばしく揚がった愛されフライメニューをどどんと紹介。ジューシー唐揚げ&手羽先、とんかつ、串かつ、エビフライなど豪華30品!
★徳島マラソンライフ
海部川風流マラソン・とくしまマラソン直前大特集!ランナーファッションチェック、最新ランニングシューズ情報も。
★徳島ミステリースポット案内。
心霊スポット潜入レポート、幸せになれる!?パワースポット…あなたも摩訶不思議な世界へ!

2011年01月20日

さらら1月20日号で、2011年の開運祈願! Tokushima-salala0120.jpg待っているだけでは、幸せはなかなかやってこない。
それなら、自分から行動を起こそう!
ということで、自ら何かをすることで運気がアップすると言われる、徳島のパワースポットを巡ってみました。

また、表紙で好評連載中のさらランキング!も必見。
今回は、ふとした瞬間に誕生したアイデア料理を紹介しています。
「ありあわせで料理したら意外といけた!」「ありえん組み合わせやけど、これを混ぜると美味しいんよな〜」などなど、知るとちょっぴり得した気持ちになれるレシピが満載です。

2011年01月14日

今年もよろしくお願いします!CU2月号発売中♪ tokushima-CU1102明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします!さて、新年初のCUは女子会特集&おやつグランプリの2大特集。これは見逃せない!

●グルメな女子会
今や常識となりつつある「女子会」。徳島での女子会事情をはじめ、女子会の開場にピッタリのお店や、魅力的でお得な女子会プランをご紹介!
●おやつグランプリ
今回は県内各地の和菓子がメイン。おまんじゅうやいちご大福、草餅など、親しみやすいラインナップが勢ぞろい。気負わずにいただけるうえにすごくおいしい和菓子たちばかりです。いろいろ食べて自分だけのグランプリを決めてください。

2011年01月12日

月刊タウン情報CU12月号 実売部数報告1012_CU部数報告.pdf

月刊タウン情報CU12月号の実売部数を報告します。CU12月号の売部数は、
4,857部でした。詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。

長らく雑誌の実売部数はシークレットとされてきました。雑誌は、その収益の多くを広告料収入に頼っているためです。実際の販売部数と大きくかけ離れ、数倍にも水増しされた「発行部数」を元に、広告料収入を得てきた経緯があります。
メディコムでは、その悪習を否定し、「月刊タウン情報CU」「月刊タウン情報トクシマ」「結婚しちゃお!」の実売部数を創刊号以来、発表しつづけています。

2011年01月11日

月刊タウン情報トクシマ12月号 実売部数報告1012_タウトク部数報告.pdf

月刊タウン情報トクシマ12月号 実売部数を報告します。タウトク12月号の売部数は、
6,757部でした。詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。
メディコムは、「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「結婚しちゃお!」の実売部数を創刊号から発表しつづけています。

雑誌の実売部数を発行号ごとに速報として発表している出版社は、当社以外では日本には一社もありません。実売部数は、シェア占有率を算出し、媒体影響力をはかるうえで最も重要な数値です。他の一般的な業界と同様に、出版をなりわいとする業界でも正確な情報開示がなされるような動きがあるべきだと考えています。わたしたちの取り組みは小さな一歩ですが、いつかスタンダードなものになると信じています。

2011年01月06日

さらら1月6日号を読んで、今年のブームを大予測! tokushima-salala0106明けましておめでとうございます。今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
さて、2011年初のさらら、特集は「2011年、徳島でこれが流行る!」
スーパー、ドラッグストア、雑貨店、パン屋などさまざまなお店の方に、今年のブームやヒットアイテムを予想していただきました。お話を聞くと、携帯できる美顔器や米粉のパン、レースやチャームなどの手作り用の素材など、気になるものがたくさん。2011年はいったいどんな年になるのか、今から楽しみです♪

また表紙のさらランキングは「防寒アイデアランキング」。タイツ+柄ウールソックス、ネックウォーマーにもなる腹巻、くしゅくしゅ加減がキュートな指あきカットソーなど、おしゃれに見えてしっかり温かい冬の着こなしを徳島の20〜30代の男女にインタビューしてみました。

2010年12月25日

徳島お風呂マニアに捧げる3大企画を見逃すな!タウトク1月号 tautoku-1101★温泉、スーパー銭湯、街の銭湯40軒! サウナ大研究
汗を流す目的以外に新たな社交の場としての性格を持つようになったサウナ、至福の水風呂、絶景が楽しめる露天風呂情報がギチギチです!

★徳島つけ麺大特集
革命的メニューが続々誕生。もはやブームを超えて新たな麺類のいちジャンルとなっているつけ麺。各店のオリジナルスープに食べ応えのあるシコシコ麺をくぐらせて豪快にいただいちゃいましょう!