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2009年11月13日

クリスマス、雑貨、スイーツ…乙女の欲望を叶えるCU12月号は tokushima-cu0912クリスマスをめいっぱい楽しむための
♥Xmaxs♥

豪華なイルミネーションやこの時期だけのイベント、
クリスマス特製ディナーにカフェのスペシャルメニュー…をご紹介!
12月24、25日までのカウントダウンを素敵に演出しちゃいます。
もちろん、おうち派の人にチキン、デリ、お酒情報もありますよ。
そして、クリスマスに向けてさらなる美を求める
すべての女性に送る『beauty issue』もご覧あれ〜

2009年11月08日

バカロードその5 スカンピン侍でござる
文=坂東良晃(タウトク編集人、1967生まれ。18〜21歳の頃、日本列島徒歩縦断、アフリカ大陸徒歩横断など約1万キロを踏破。男四十にして再びバカ道を歩む、か?)

【神宮外苑24時間チャレンジ】
 「場ちがい」という体験をしたことがありましょうか。、「肩のこらないカジュアルなパーティです」と書かれた案内状を真に受けて普段着で会場に行ったら、全員がフォーマルスーツで決めていて「マジかよ!」と悪寒が背筋を貫くような、嬉しくないひとときです。

 「神宮外苑24時間チャレンジ」の会場にやる気満々、鼻息もバフバフはせ参じたぼくは、受付でもらった選手リストに目を落とすにつけ、自分の存在が完全に場ちがいであることを認めざるを得なくなり、急転直下のしょんぼりとしたムードに包まれた。リストには各ランナーの自己ベストタイムが併記されている。なんと、8割程度の選手がフルマラソンで2時間台、100キロマラソンで8時間台以内の実績がある。100キロ6時間台の鬼ランナーまでいる。フルマラソン3時間33分と書かれたぼくのプロフィールが名簿から完全に浮き上がり、逆に目立っているではないか。オオカミの集団にまぎれこんだ子羊か、あるいはヒクソン・グレイシー道場に殴り込み血祭りにあった安生洋二か。かなうならば植木等ばりに「およびでない・・・こりゃまた失礼しました〜」と舞台から引けて、一刻も早く徳島にUターンしたい気分である。恐る恐る控えテントに近づくと、全身にぜい肉のカケラも付着していない研ぎ澄まされた方々が、去年のスパルタスロンの話題で盛り上がっていらっしゃる。ちなみにスパルタスロンとは246キロを36時間以内に走る世界最高峰のウルトラマラソンの大会であり、ぼくがどう逆立ちしてもローラースケートを履いても完走すらおぼつかない偉大なる大会である。つまりスパルタスロンで上位に食い込むようなレベルの皆さんが、いまここに集結してらっしゃる。 (やっぱし、いのかな〜)と思いつつ、なるべく他人と目をあわさないように伏し目がちに着替えていると、1人の選手に話しかけられる。「徳島からいらしてるんでしょ? 同じ四国からですヨロシク!」という愛媛ご出身のランナーのお方。柔和な表情でリラックスした雰囲気。(あ、やっと仲間ができたかな)とひと安心したが、この方もスパルタスロンを完走され、ウルトラマラソンの優勝経験もある超A級ランナーと判明。「来年、スパルタ一緒に行きましょう!同じ宿で長期過ごすからランナー同士のつながりも強くなって、楽しいですよ!」と優しく誘っていただく言葉に、「もごもご」と歯切れ悪く返事する。(あのう、ごめんなさい。ぼくただの場ちがいな人です)と心でお詫びする。ふつうの市民ランナーなんて、この会場にいるわけないか、と再び落ち込みスタートラインにとぼとぼ歩く。
 スタート5分前にランナー49人は公園周回路の歩道上に並ぶ。定刻9時に号砲。いきなり周りのランナーたちが猛スパートをはじめ、ぼくは置き去りにされる。ちょちょちょちょ、ちょっと待ってー!と追いすがる。先頭集団の入りは明らかにキロ3分台である。あのーみなさーん!今から24時間走るんですよね? じっくり入ったりしないわけですかぁ。それともそのペースでも抑えめですかぁ、と心で叫びながらついていき、取り残される羞恥心からぼくもキロ4分台で入ってしまう。明らかなるオーバーペース、「オマエはすでに終わっている」状態である。
 それから30キロあたりまではキロ5分30秒ペースで走る。が、先頭集団に何度も周回遅れにされる。こっちだってサブフォーペースなんですけど一応・・・。彼らはまるで中距離走者みたいに速く、気持ちよいほどガンガンぶち抜いてくれる。もーどうでもいいや、走れるだけ走ろ、とふっ切れる。笑うくらいの実力差にすがすがしさを取り戻す。
 50キロに達したのはスタートから6時間後。このままのペースを維持できれば200キロをマークできる計算だ(そんなわけないのだが)。先頭を行く選手は100キロを7時間台後半でカバー。24時間走のアジア最高記録(274キロ)を上まわるペースを刻んでいる。やがてにわかに天空かき曇り、東京名物のゲリラ豪雨状態に。小川のせせらぎの中をいくように、神宮外苑の舗道上をジャブジャブと靴を濡らし進む。
 1.3キロの周回路をぐるんぐるんと24時間まわり続ける。そこには何かしら哲学的な意味あいが必要なのではないか、と思索する。天気のよい日にさわやかな高原や海辺の道をタッタカゆく、という理想的なランニングのイメージとは対極の位置にある競技会である。場所は都心部、コンクリート建造物の谷間。特に視線を向けるべき自然の造形もなく、かといって近未来的都市の景観があるわけでもない。同じ道をひたすら10周、20周、50周、100周と周回を重ねる。ましてや夜間ともなると、信号や街頭の灯り以外は目に映るものすらなくなる。心はおのずと内省的になる。
 到達点のない距離と果てしない時間のなかで、ただ脚を前に出しつづける。遅いけれど少しは前進する。人間の生涯なんてそんなものではないかと思う。自分がある日フイに死んだとしても世の中はうまく回りつづける。今やっていることに重大な意味があると信じて、寝る間も惜しんで取り組んでいたとしても、自分がある日消失霧散したあとも、世界は変わらず同じ時を刻み続ける。他人にとって価値があるのかないのか不明な仕事に夢を抱き、目標をつくり、ひたすら走り続ける。自分が今どこを走っているのか、何のために走っているのかもわからず、全力で四肢をもがき、疲れ果ててトボトボ歩く。24時間というひたすら長い競技時間を、休むことなく、眠ることもなく、湿気った重い空気をかきわけ走る。そういう行為こそ、人生を例えるにふさわしい営みなんではないかと思うのだ。
 草木も地下鉄も眠る深夜、遅れてきたランナーズハイに突入する。出だしの頃は、「フルマラソン1回分走ったのに残り20時間もあるんだよね」「10時間走ったけど、24時間から10時間引いたら14時間(暗算があまりできなくなる)。あと14時間ってけっこう長いよね」などと当たり散らせない思いを噛みしめていたが、12時間つまり半分を超えてからはお気楽さが充満してきた。「あとたったの8時間しか走らせてもらえないのか、さみしいもんだね」なんてメランコリックにもなる。自分の能力では抗しがたき状況に晒されると、流れに身を任せるしかない。先のことはともかく、今この瞬間にやれるだけのことをやろう、との刹那的ポジティブマインド。びしょ濡れのナメクジの歩みのようにヌラヌラと、荷役ロバのようにヒヒヒンと笑って。
 夜が明けると見物のお客さんが増え、孤独なムードは華やいだものに変わる。見ず知らずのぼくにも沿道の左右から応援の声がかかる。引きずっていた脚から痛みが消え、正しいストライドに戻る。徐々にスピードが増し、最後の1周は心臓も壊れちまえのペース、キロ4分台。何十周と追い抜かれたトップクラスの選手をはじめて追い越す。なんだまだ限界じゃなかったんじゃねーの。まだまだ走れるじゃないか。
 結果は139キロ。49人中27位。どうなんだろね、微妙だね。
 優勝した井上真悟選手は29歳。大雨の悪コンディションの中、今シーズン世界最高記録の258キロをマークした。背筋をピンと伸ばした孤高の走りは背後から見ていても心洗われた。超長距離走のジャンルで、まさに世界のトップに立つ人物だ。ふだんはジュニア陸上クラブの指導はじめ様々な社会貢献活動に勤しむ素晴らしい好青年である。共通の知人がいたため、フィニッシュ後にお話ができた。自己紹介すると、ぼくのことを知っていてくれた。「あ!サハラマラソンで下ネタばかりしゃべっていたという方ですね」・・・嗚呼、若き王者の歩む道との何たる遠さよ!


【信越五岳トレイルランニングレース100km】
 「神宮24時間チャレンジ」と2週連続の100キロ級レースである。大会2日前にして、疲れがまったく脱けない。これは歳か、アラフォーの性か。凡人たるオッサンがアスリートのマネごとをしている報いか。スーパー銭湯でマッサージ椅子にもみしだかれても、狂ったようにサウナと水風呂を往復してもダメ。ついにはケミカル頼み、ユンケルとリポDゴールドを2日間で20本ガブ飲みしたが、飲み過ぎは当然身体によくありませんな。お小水が黄金色に輝くばかり。
 信越五岳トレイルランニングレースは、トレイルラン文化を日本に根付かせようと精力的に活動しているトレイルランナー・石川弘樹さんがプロデュースする大会であり、今までにない先進的な思想が導入されている。元来、孤独でストイックな山岳レースのイメージが強い日本のトレイルランの大会に対し、信越五岳トレイルは家族や友人が応援できるポイントをいくつも設けたり、ラスト34キロを「ペーサー」と呼ばれる仲間の併走を認めるなど、ランナーとランナーを支える人たちが一体となってレースを作りあげる。全8カ所もあるエイドの充実も珍しい。たとえば国内最高峰の大会であるハセツネ(日本山岳耐久レース)のエイド1カ所とは、大きく異なる。ハセツネは登山家を鍛える目的で始められた山岳レースだから、途中補給なんて考えは主旨に一致しない。頂上を落とす最終アタック隊を横から助けてくれる場面なんてないですからね。対して信越五岳トレイルは、石川弘樹さんが長期遠征したアメリカや世界各地での経験を元に、誰もが市民マラソンのような気軽な感覚で森や山のトレイルロードを楽しく駆ける、というライフスタイルを競技に取り入れたものだ。
 拠点となる長野市へは徳島からだとアクセス不便に感じるが、高速バス1本で行ける新神戸駅から新幹線で名古屋駅、特急しなの号に乗り換えて長野駅へ、とタイミングよく乗り継げば6時間。JR長野駅前には主催者が用意した無料バスが待機し、1時間かけてスタートの斑尾(まだらお)高原へ運んでくれる。地元市民や自治体とトレイルランナーの協働という観点から、大会前後は地元の宿泊施設での滞在が義務づけられる。参加者からの異論も少しはあったが、今どきの厳しい財政状況のなか地元自治体や商工会らが人を出し、準備に汗を流し、予算も捻出して走らせてくれるのだから、「お金は落としたくないけど支援だけしてくれ」というのは虫が良すぎる。その恩義の大きさにふさわしいお返しはできないが、せめて宿代、食事代、土産代くらいは経済貢献するとしよう。
 夜がしらじらと明け始めた午前5時30分がスタート時間。初開催の大会だけあってランナーのお祭りムードも最高潮だ。前夜のパーティー会場では「100キロという旅を楽しんで」と説明してくれた石川選手が、ランナーたちの浮かれ気分がシリアスさに欠けると判断したか、スタート台から拡声器で「これはレースですよー!周りとの戦い、自分との戦いでーす!」と引き締めにやっきになっていたのが微笑ましい。
 走りだしの高原ロードは細かなアップダウンの繰り返し。驚いたのは足元の柔らかさ。樹木の堆積物からなる土面や、走路を覆う芝草によって脚への衝撃が少ない。まさにフカフカの雲上を走る気分なのである。ガレ場やぬかるみが当然のトレイルレースにあって快適すぎるサプライズだ。コースは、しだいに深い森の中へとランナーを誘う。左右に蛇行するシングルトラックの細いトレイル。木立がぐんぐん迫ってきては後方へと流れていく。開けたアスファルト道では味わえないスピード感に心躍る。走っている間は、あまり複雑なことは考えない。だから、山を走るってのはこんなに気持ちのいいものなんだと、すなおに感動する。
 新潟と長野にまたがる5つの山岳地帯を結んで設計されたコースは、更にさまざまな局面を用意してくれていた。ダブルトラックの走りやすい林道、木の根が縦横に張りだした急峻な登りや下り、瀑音とどろく河川を眼下に伸びる土手道、満開のコスモス畑、牛が草をはむ牧場地帯、湿地帯の木道、そして神秘的な戸隠神社の境内へ・・・。つぎつぎとタイプの異なる道が現れては、回転舞台が転換するように目を楽しませ、適切な走りのテクニックを要求する。飽きることのない仕掛けに笑いが込み上げてくる。やー、バカみたいに楽しいなこりゃ。
 ラスト10キロは標高1840メートルの峠へと続く飯綱山への登り。登山道に取り付いたのは深夜12時、制限時間まで4時間を残しての10キロである。最後の最後に最高の美肉を用意してくれたものじゃ!などと余裕をかましていたら、次第に霧が深くたちこめヘッドランプの光が映し出すのは乳白色の空気ばかりで足元おぼつかず。険しい登山道は半ロッククライミング状態となり、吹きつける雨に木の根も岩もアイスバーンのごとく滑る。10分に1回ペースですっ転んではケツも腰も打ちまくり。最後に何たる仕打ちじゃ〜と半泣き&全身ドロまみれになって4時間近くもがき苦しんで山を脱する。ラスト2.6キロは平坦な林道、足も折れんばかりにキロ4分ペースの猛ダッシュを試みた。神宮外苑24時間走に続いての「なんだまだ限界じゃねーのラストスパート」である。しかし、22時間の制限時間にどう計算しても2分届かない。22時間も走ったのに公式記録上はDNF(did not finish)なんだよね〜ガックシ。
 制限時間オーバーゆえにてっきりフィニッシュ会場も撤収準備に入っているだろうと思い最後の角を曲がると、何ということでしょう! 多くの先着ランナーたちが花道をつくって待っていてくれた。「おかえりなさい!」「ナイスラン!」と声がかかる。そしてフィニッシュゲートの真正面に少女漫画の主人公ばりのキラキラ笑顔で立っているのは、かの石川弘樹選手(34歳・美形)ではないか。背景に薔薇の花びらが舞ってますよ! うひょー、最高のクライマックスだね。ぼくがミーハー女子ならこのまま彼の胸の中に顔をうずめて、ぽっぺをスリスリしちゃうトコだね。
 しかし自分はオッサンであるという自覚を胸に、自制に努める。石川選手に「来年もぜひ来てください!」と声をかけてもらい、がっちりアスリートっぽく握手を交わす。当代きっての美青年カリスマランナーと、当代きってのバカランナーの人生がここで初めて電撃的にクロスし、化学反応を起こし激しくスパークしあったわけだ!(単に握手してもらっただけです)
 撤収作業のはじまった会場を眺めているうちに、徐々に我に返る。全身ドロまみれのボロ雑巾。どこもかしこも痛くて動くたびに悲鳴をあげそうだ。だけど気分はすがすがしい。2週つづけての100キロレース。ハンガーノック状態で悶え苦しむのは望みどおりの沙汰だ。大都会のド真ん中や、大自然のド真ん中を、理屈・屁理屈はさておき、ひたすら猛進する。それぞれのカテゴリーに若き超一流の選手がいて、競技者としての強いハートと高い社会的使命を背負った、輝かしい姿を目の当たりにした。そして、それぞれのカテゴリーにおいて超五流のぼくは、今日もまた地味にエントリー料を振り込み、大会案内がポストに入っているだけで一日幸せ気分になり、過酷なレースの最後尾をよろよろ走りつづける。美しくもなく、栄光もなく、寝不足気味のスカンピンで。

2009年11月05日

さらら11月5日号を読んで、家族みんなで楽しく外食♪ Tokushima-salala小さなお子さんがいらっしゃるご家庭の皆さん!「なんかおいしいもの食べたいけど、子どもと一緒に行けるおいしいお店どっかないかなぁ〜」なんて思うときはありませんか?
今回の特集は、そんなご家庭の皆さんにぴったりな「子ども連れでもOK!家族で楽しめるお店」。年齢問わず家族みんなでわいわい・ゆったり楽しめるカフェやレストラン、焼肉店や居酒屋などをご紹介します。

そして表紙の「ザ・徳島の平均値!」、今回は「食卓編」。1カ月にお味噌汁を飲む回数、お鍋が食卓に登場する回数など、 徳島の食卓のスタンダードを発表。なんと、お鍋は平均○日に1回は食卓に登場しているみたいですよ。

2009年10月28日

46組のおしゃれウエディングリポート掲載! 徳島のウエディング情報誌「結婚しちゃお!」発売!徳島で結婚を決意したら読む本「結婚しちゃお!冬号」が新発売いたしました。ブライダルハイシーズンの今、「そろそろ結婚をしようかな」と考えているカップルも多いはず。今回の特集は徳島県の人気結婚式場で実際に行われた46組の結婚式の実例リポートを掲載! 「どんな演出にしたの?」「感動ポイントは?」「ふたりのこだわりは?」などが丸分かりです。その結婚式を担当したプランナーのコメントもたっぷり掲載。ふたりの「こんな結婚式にしたい」というイメージが具体的になるよ!ふたりらしいドラマティックな結婚式を実現しよう。
結婚しちゃお!は徳島県内の書店・コンビニで発売中。1冊280円。


タウトク11月号を片手に徳島中の旨いもんを食べつくす! tautoku-tokushima0911★地域別旨いもんグルメ★
うどん、定食、スイーツなどなど徳島の旨いもんは数知れず・・・。そんな中、「お昼はここって決めとんよ」「ほんまは秘密にしときたいんやけどな」という、各地域の役場の方や道行く人から情報を頼りに突き止めた、「ほんまにおいしい店」を一挙公開!

★OJ3(おじさまグランプリ)2009★
10代、20代の若者にはない人生の深みや色気を持つ77人のおじさまをご紹介! 酸いも甘いも知り尽くしたおじさまに人生の極意を学びましょう♪

2009年10月15日

さらら10月15日号に、ごはんのおともが大集合! Tokushima-salala 新米の時期がやってきました。ということで今回は、おいしい新米をさらにおいしくいただくことができる一品をたくさん集めてみました。ご紹介しているのは、ふりかけ、佃煮、お味噌などなど…全て徳島で購入できるもの。徳島の味で食欲モリモリ、ごはんがすすむ〜!

 そして表紙の「ザ・徳島の平均値!」今回のテーマはビューティー。 スキンケア、メイク、そしてダイエット…! 美しくなるために欠かせない、毎日の努力の積み重ね。あなたはどのくらい時間をかけていますか?

2009年10月10日

結婚しちゃお!夏号 実売部数報告09夏号_結婚しちゃお!部数報告書.pdf

結婚しちゃお!夏号 実売部数報告です。
結婚しちゃお!夏号の売部数は、
983部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。
メディコムでは、自社制作している
「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU*」「結婚しちゃお!」の実売部数を発表しております。
月刊タウン情報CU*8月号 実売部数報告0908_CU部数報告.pdf
0908_CU部数推移.pdf

月刊タウン情報CU*8月号の実売部数を報告します。CU*8月号の売部数は、
6638部でした。詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。

長らく雑誌の実売部数はシークレットとされてきました。雑誌は、その収益の多くを広告料収入に頼っているためです。実際の販売部数と大きくかけ離れ、数倍にも水増しされた「発行部数」を元に、広告料収入を得てきた経緯があります。
メディコムでは、その悪習を否定し、「月刊タウン情報CU*」「月刊タウン情報トクシマ」「結婚しちゃお!」の実売部数を創刊号以来、発表しつづけています。
月刊タウン情報トクシマ9月号 実売部数報告0909_タウトク部数報告.pdf
0909_タウトク部数推移.pdf

月刊タウン情報トクシマ9月号 実売部数を報告します。タウトク9月号の売部数は、
9381部でした。詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。
メディコムは、「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU*」「結婚しちゃお!」の実売部数を創刊号から発表しつづけています。

雑誌の実売部数を発行号ごとに速報として発表している出版社は、当社以外では日本には一社もありません。実売部数は、シェア占有率を算出し、媒体影響力をはかるうえで最も重要な数値です。他の一般的な業界と同様に、出版をなりわいとする業界でも正確な情報開示がなされるような動きがあるべきだと考えています。わたしたちの取り組みは小さな一歩ですが、いつかスタンダードなものになると信じています。

2009年10月08日

バカロードその4 ヒーロー熱中症
文=坂東良晃(タウトク編集人、1967生まれ。18〜21歳の頃、日本列島徒歩縦断、アフリカ大陸徒歩横断など約1万キロを踏破。男四十にして再びバカ道を歩む、か?)

 強くなるためにはどうしたらいい?と男なら生涯に10回は考える。そして実際に強くなろうと努力したことも2へんくらいはある。矢吹丈がノーガード戦法を披露すると、教室の後ろでツレ相手に両腕をだらりと下げ「どこからでも打ってこいや」とアゴをつきだし、そのままストレートを鼻っ柱にくらって涙するバカ。
 「侍ジャンアンツ」番場蛮のハイジャンプ魔球をわが物とするために片足スクワット100回を課してこむら返りをおこすアホウ。ジャッキー・チェンが老師に鍛えられるシーンを好み、鉄棒に逆さまにぶら下がり腹筋しようとして首から落ちて意識を失うトンマ。ロッキー・バルボアがお馴染みテーマソングにのって片手腕立て伏せを左右交互におこなえば、翌日の部活前にはみな片手腕立て伏せをやっている単細胞。
 こうやって男は、規格外のトレーニングによって自身の肉体がハガネのように強靱に鍛えられていく・・・なんて奇跡はわが身には決して起こらないと薄々気づいた頃に大人になる。
 強さへの渇望、無敵の存在への憧憬をいつか失くしたまま幾年月が流れたか。今、ぼくは再び強くなろうとしている。プロレスの業界用語で「トンパチ」ってのがある。常識はずれの大暴走、シッチャカメッチャカな行動をするレスラーを指す隠語だ。日々これ無事に生きることに価値があると信じて数十年。そんなぼくの脳みそが、どーしようもないトンパチ菌に侵略されている。これは悪い病気だ。「強くなれるなら、どんなことでもやってやるぞオラーッ」ってチョーノみたいに毎朝、紀伊水道に昇る朝日に向かって叫んでいるわけだ。どこまで走っても倒れないタフネス、何万キロカロリー消費して、身体がバラバラに千切れるくらい痛くてもタップしない強さだ。
 今年の大一番である「神宮外苑24時間チャレンジ」が目の前に迫っている。この大会は、日本で唯一の24時間走のIAU(国際ウルトラランナーズ協会)公認大会であり、2010年5月にフランスで行われる「IAU 24時間走ワールドチャレンジ」の日本代表選考会でもあるのだ。要するに、日本中からウルトラマラソンの超人たちが
集まり、日本代表の座を競うのだ。代表選手を決定する過程は厳密に定められてるんだけど、はしょって説明すれば、24時間で220キロ以上走れば選ばれる可能性が高い。
 朝9時にスタートし、翌朝9時まで不眠不休。食ったまま走り、寝たまま走り、1キロ平均6分ペースで立ち止まらずに走り続けられたランナーが日本代表の栄冠を手にする。トップクラスの選手はフルマラソン2時間20〜30分台の記録を持ち、練習量も月間800キロ〜1000キロとスケールが違う。その怪物ランナーたちの末席に加えてもらった凡人ランナー1名がぼくである。しかし一本のスタートラインに等しく並び、気の遠くなるほど長丁場の戦いに挑むって点では同じ。必死の覚悟で挑むのだ。しかし「必死」って言葉はすごいね。必ず死ぬ、って書くんだもんね。人はよく「必死にやります」って言うけど「必ず死んでやります」って宣言してるんだよね、サムライ・スピリッツだね。
 この夏は、「神宮外苑24時間チャレンジ」に向けてわがチキンハートをハガネに鍛え直すため、毎週のように大会に出まくった。
【やれやれな神戸24時間マラソン】 神戸総合運動公園内の一周2キロの周回路を24時間走る大会。浴衣姿でいちゃつくカップルの群れのなかをつっ走り、滝がごとしのゲリラ豪雨に打たれて新品のミュージックプレーヤーを犠牲にする。この果てしなき孤高感、エレファントカシマシの「明日に向かって走れ」を熱唱せざるをえない。70キロ走ったころ公園の道は激雨で濁流と化し、走行困難となって大会中止。控室テント(
といってもブルーシート1枚張ってるだけ)が吹っ飛ばされないようシートを棒で押さえつづけた真夜中午前3時。神戸まで来てぼくは何やってんだろう、やれやれ。と村上春樹なら文末に記すと思われる。
【ヒーローになれるトライアスロン中島大会】 「中島」は愛媛県松山市の三津浜港からフェリーで1時間の瀬戸内の島。選手500人ほぼ全員が前日から島に入り、民家にホームステイしたり公民館に宿泊する。ぼくは公民館にザコ寝したが、清潔なシーツと布団が用意され、中学校の寮の浴室(ピンク色した女子浴室)も貸してくれた。前夜祭では食べきれないほどの料理が振る舞われる。炭水化物メシのみならず刺身やサザエと海の幸も満載、ビール飲み放題。「みかんとトライアスロンの島」とうたい24年もの歴史を経た大会だけあって、島民の意気込みは並々ならぬもの。島出身の選手によると、島の子どもたちは物心ついた頃からトライアスロンを見て育ち、幼き彼らにとってトライアスリートはスーパーヒーローなんだとか。そんな心温まる談話を聞いたもんだから、沿道の子どもたちの前を走るときは、劇画ヒーローのような男前の顔をしようと努力。爽やかに片手をあげ「やーどうも、ボクたち、ありがとう」なんて挨拶をバイクとランの間じゅうやってたもんだから、通常の倍ヘバった。
【ぐでんぐでんの北海道マラソン】 今シーズン初のフルマラソンは、前夜に焼酎1ボトルをストレートで飲み干すという暴挙を犯し自滅。当日の朝、目覚めると体中からアルコール臭漂っている。こりゃマズい、いざアルコールを抜かん!と籠もったサウナ30分が更に災い。水分・塩分両方抜けたため20キロで両脚が攣り、泣きたい気分になり、いっそ泣いて同情を買おうと涙腺を拡げてみたが絞り出す水分もなく、ただ変な顔をして走った。枯れ果てフィニッシュ3時間49分。反省、二度とこんな愚挙はしません。
【野獣走の眉山】 眉山の山中を獣のように走る。ひたすら走る。眉山はトレイル練習の最高のゲレンデ。すぐ山に取りつけて、いきなりシングルトラックの山道に入り、快適なアップダウンがある。特に徳島市名東町の地蔵院から阿波おどり会館までの東西眉山横断コースの往復は、2時間ほどの追い込みに最適だ。痩せた尾根上の縦走路は、北に佐古、南に八万の街並みを見下ろす格好で「徳島の屋根を走ってる」って気分にさせてくれる。登山者優先を大原則としつつ、ビュンビュン飛ばせて心肺に刺激入れを行える理想の道である。
【詩人になれる田宮】 徳島市陸上競技場は市民ランナーの練習場として最適。学生が練習していない時間帯ならトラックを独り占めして、使用料は100円ポッキリ。今どき100円でできるレジャーなんて馬券、舟券1枚分。4円パチンコ球なら25個。それぞれ一瞬で露と化す。かたや陸上競技場に100円払えばイヤってほど遊べるのだ。観客も選手もいない競技場を疾走する切なさはユーミンの「ノーサイド」的哀愁に満ちており、これ読んでるあなたが詩人なら名曲のひとつも紬ぎ出せるはず。あいにく才能に乏しいぼくは、無人のトラックをドタドタ走り、芝生の観客席に仰向けに倒れて、ガス欠になった2009とくしまマラソンを思い出して後悔の涙をほろほろ流すだけ。
      □
 8月の月間走行距離は500キロ。劇画的イマージュの世界では今ごろサイボーグ並みの強い心臓と脚力を手にしているはずだが、走れば走るほどに疲労蓄積、筋肉崩壊、骨密度低下、寝ちがえ筋ちがえは日常茶飯。中年男子の本性があばき出されるばかり。本気度100パーセントの「神宮外苑24時間チャレンジ」まであと1週間。はたして矢吹丈のように真っ白な灰になり、番場蛮のオヤジがごとく鯨の腹を突き破って生き伸び、トンパチ王・橋本真也が叫んだ「小川、俺ごと刈れ!」ほどの生命の熱量を発生させられるだろーか?する!

2009年10月05日

秋の美味グルメ&おすすめドライブスポットがてんこ盛りのCU11月号発売! tokushima-cu0911
女性目線で徳島の最新ニュースをキャッチする
CUの最新号は…

☆第1特集☆
「秋のおいしい店」
海の幸に山の幸、食べ物のおいしさがピークを迎えるこの季節だからこそ、
秋の味覚を食べつくさなきゃ、損、損っ!
ボルチーニ茸たっぷり秋パスタ、もくず蟹のあったかリゾット、
秋刀魚の炙り押し寿司etc...
思わずよだれが出ちゃう一品が勢揃い!

さらに…

2009年10月01日

さらら10月1日号、嫁とダンナがホンネで激突! tokushima-salala 今回の特集は、「激突!嫁論VSダンナ論 〜終わらない戦い〜」。ついにやってきました、2009年度版「嫁とダンナのホンネバトル」!徳島に住むご夫婦に、日頃は言えないお互いの不満について語っていただきました。さあ、今年はどんな大バトルがくり広げられているのでしょうか、乞うご期待!

そして、表紙で連載中の「数字から探る、徳島のスタンダード  ザ・徳島の平均値!」。今回は持ち物についてのスタンダードを調査。
あなたのカバンの中身や財布の中身には、どんなものがいくつくらい入っていますか…?

2009年09月29日

この秋を楽しむならタウトク10月号が必須! グルメ・スポーツ・祭りなどなど情報ぎっしり! tokushima-tautoku0910★幾千ものメニューから選びぬかれた極上の一品★
一口食べれば幸せになれる最強のメニュー、知らないなんて人生の損! パスタ、カレー、プリンなどなど…作り手のこだわりと情熱がぎゅっと詰まった究極の30メニューが集結! 心とお腹が揺さぶられる極上の一品に酔いしれよう。
★徳島スポーツスタイル★
徳島のスポーツライフを大研究! 野球、サッカー、バスケ、バレー、ラグビー、格闘技、に自転車も、全7種目を撤退調査しました。人気スポーツの始め方や詳しいリーグ状況、各スポーツのあるあるネタまで情報が盛りだくさん♪

2009年09月17日

さらら9月17日号は、最近のスーパーでの人気食材をリサーチ! Tokushima-salala 今回の特集は、「スーパーで聞いた!いま食卓で人気の商品はコレだ」。
毎日、たくさんの食材が並ぶスーパー。その食材たち中で、最近、爆発的に売れている食材があるらしい…!?
そんな噂を検証すべく、今回は徳島県内の6つのスーパーにご協力いただき、店員さんにお話を伺ってまいりました!最近売れているものから、これからの人気が予想される食材まで、耳より情報満載です。それから、カリスマ節約主婦の武田真由美さんにも「最近のスーパーでの注目食材」について教えてもらいました。こちらにも注目ですよ〜!

そして、表紙で連載中なのは「数字から探る、徳島のスタンダード ザ・徳島の平均値!」。
今回注目したのは「お休み(睡眠)」について!いつも何時に寝て何時に起きよる?目覚ましは何個セットしとる?枕元には何個くらいモノを置いとる?など、睡眠にまつわる知られざるスタンダードに迫ります。

2009年09月16日

月刊タウン情報トクシマ8月号 実売部数報告0908_タウトク部数報告.pdf
0908_タウトク部数推移.pdf

月刊タウン情報トクシマ8月号 実売部数を報告します。タウトク8月号の売部数は、
9770部でした。詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。
メディコムは、「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU*」「結婚しちゃお!」の実売部数を創刊号から発表しつづけています。

雑誌の実売部数を発行号ごとに速報として発表している出版社は、当社以外では日本には一社もありません。実売部数は、シェア占有率を算出し、媒体影響力をはかるうえで最も重要な数値です。他の一般的な業界と同様に、出版をなりわいとする業界でも正確な情報開示がなされるような動きがあるべきだと考えています。わたしたちの取り組みは小さな一歩ですが、いつかスタンダードなものになると信じています。

2009年09月12日

とくしまカフェ150! ☆完全保存版のCU10月号☆ tokushima-cu0910徳島の女性が気になる情報をお届けするCUの最新号は…

第1特集♪
「とくしまCAFE 2009」
ほっとできる空間でおいしい料理やコーヒーをいただく。
ささやかだけど、極上の幸せを感じさせてくれる徳島のカフェを
県下エリア別でドドーンと150店紹介!
友だちと行く? 彼氏と行く? はたまた、愛犬と?
お気に入りにしたいカフェが多すぎて迷っちゃうかも!?

2009年09月03日

さらら9月3日号を読んで、日常の「困った」を解消! Tokushima-salala「最近は色んなスキンケア商品が出とるけん色々試したくなるけど、具体的にはどうしたら一番いいん?」「部屋の模様替えがしたいけど、大きい家具って動かし方が分からんのよな〜」など、日常生活の中でのちょっとした疑問や悩みは尽きないもの。そこで、今回はそれらを解決するために、6つのジャンルにおける専門のプロの方6人にお集まりいただきました!読めば、あなたの疑問もスッキリ解消するかも!?

そして、表紙では徳島県民の生活に迫ります。連載第3回目「数字から探る、徳島のスタンダード  ザ・徳島の平均値!」。今回注目したのは掃除と洗濯にまつわるスタンダード。あなたは、おうちの掃除を毎日していますか?それとも週1回?また、洗濯機は1日に何回まわしますか?
さあ、ふだんの生活を思い出しながら結果を見てみましょう!

2009年09月02日

バカロードその3 嵐の不眠不休
文=坂東良晃(タウトク編集人、1967生まれ。18〜21歳の頃、日本列島徒歩縦断、アフリカ大陸徒歩横断など約1万キロを踏破。男四十にして再びバカ道を歩む、か?)

 サラミやら生ハムやらチョコやら食糧を適当に袋につめこんだものと、トレイルシューズ2足、さらに敷き布団と掛け布団、枕を車の後部に投げ入れて、出発準備とも言えない雑な用意をして徳島を発ったのは深夜12時だ。
 高速道路を東へ東へとひた走り、名古屋の湾岸道路にさしかかった辺りで夜が明けた。曇天模様の天候は、独立峰・御嶽山へとつながる木曽谷に入るともろくも崩れ、叩きつけるような雨は、ワイパーを最速にしても容赦なく視界を奪う。長野県王滝村が近づけばいちだんと雨足は強まり、V字谷を刻む激流の轟音が地を揺らす。
 こんな嵐の中、大会は開かれるのだろうか?とガスで見えない山影を仰ぎながら何度も考える。こんな遠方まで徹夜でやって来たのに中止になったらシラけるな、という思い。一方で中止になってくれたら土砂降りの山中を100キロも彷徨わずに済む、という淡い期待。ここに来て弱気が顔をもたげている。
 朝9時ごろにメイン会場である松原スポーツ公園に到着すると、降りしきる雨の中、大会関係者が意気揚々と会場設営を行っている。中止を検討する気配も、天気を気にする不穏な空気もない。悪天など織り込み済みといった余裕が感じられる。誰ひとりとして雨に打たれることを気にしていない。そーか、そういうものなのか。
 中止の可能性ゼロとわかれば腹も座る。車の後部に布団を広げてスタート時間まで眠ることにした。「OSJおんたけウルトラトレイル100キロ」のスタートは深夜12時である。ふだんなら「おやすみなさい」って時間に最もテンションを上げておかねばならん。体内時計を一度メチャクチャに破壊しておく必要がある。そのために、大会前夜はあえて徹夜で運転をした。そしてスタート時刻直前まで睡眠をとっておくって作戦である。
 ところが真っ昼間からなかなか寝つけるものではない。アウトドアスポーツの聖地と呼ばれる王滝村に自分は在り、昨年日本のトレイル界「三強」と謳われる鏑木、石川、相馬3選手が名レースを展開した「おんたけウルトラ」の世界に数時間後に入るのかと思えば、興奮が睡眠をさまたげるのである。おまけに一転、天は晴れ渡り、強烈な日射しが車を焼きはじめた。蒸される車内で汗をだらだら流し、割れんばかりに鳴る昆虫の嘶きに耳を刺激されては一睡もならない。
 ついに眠れないままに夜を迎えた。40時間ほど起きっぱなしの状態で、20時間リミットの徹夜レースに挑むのだ。人間いったい何時間睡眠なしで活動をつづけられるのか。確かそんなバカなことに挑戦してギネスブックに載った人もいた(帰ってから調べたら11日間連続で起きていたらしい)。こうなりゃあとは野となれ山となれ。走っているうちに眠くなれば、そのまま寝てしまえばいいと割り切った。
 スタート会場のグラウンドには約600人のトレイルランナーが集結している。はるばる全国各地からこんな山奧に集まり、真夜中に100キロ走ろうかという集団である。「メタボ予防でちょっとエントリーしてみました」風情はいない。山岳レースに向かう独特のルックスは壮観である。バックパックから前面へと伸びたハイドレーションのチューブや、スカウターを思わせるサングラスは甲冑で武装した武士のたたずまいである。膝や足首に念入りに施されたテーピングはアンドロイドを思わせる。鍛え込まれた細くて鋭い筋肉に覆われた下肢が夜間照明に浮かび上がる。まさに山を自在に駆け回るカモシカのごとしキレの良さ。
 どことなくロードのマラソン大会と雰囲気が違うのは脱緊張感か。達成すべき何かを背負ったロードランナーの思い詰めた表情とは違い、トレイルランナーには「なすがままに」という達観がある。あるいは「今さらジタバタしてもどうしようもない」くらいの抗しがたき領域に足を踏み入れる無心か。その一つの表れと覚しきは、会場横の仮設トイレに行列がまったくできないこと。トレイルランナーは出発前にウンコをしないのである。これは新鮮な驚きだ。ベストタイムを出すために100グラムでも重しを減らさんときばってみるロードランナーとは心の置き所が違うようだ。

 定刻、深夜12時スタート。目映いばかりの仮設照明で照らし出されていたグラウンドを100メートルも後にすれば、真っ暗な街路、そして漆黒の林道へ。500余人のランナーが着けたヘッドランプの灯りが、地面に数百の白い弧を描き、上下動に併せて小刻みに揺れる。バックパックに装着した熊よけの鈴がいっせいに鳴り響く。「チリン、チリン、チリン・・・・・・」何百もの鈴の音が谷筋に反響する。LEDランプの青白い光と、豆球のオレンジがかった光が、蛇行する林道の流れに沿って左右にうねる。この世のものとは思えない異界への集団行のようである。ふと(死んだあとって、こんな具合なんだろうか?)と思う。似たような時間に絶命した世界中の人びとが、行列をつくって黄泉の国へと走っているのだ。これが死後直後の世界だと仮定するなら、意外に三途の川行きも怖いもんじゃない。大勢が同じ境遇にあり、同一方向に疾走する。それは自然なことのように感じ、暗闇は恐れるべき対象ではない。
 ぼくが装着していたヘッドランプは「ペツル イーライト」。キャップの先端にクリップで留められるタイプだ。重量27グラムと軽さを優先して選択したが、あくまでエマジェンシー用。不安定な浮き石や、深い車のわだち、崩壊した路肩が連続する林道をハイスピードで走るには充分な光量がない。併走するランナーのヘッドランプの光をアテにしながら15キロの間に標高差700メートルを登る。
 午前5時には白々と夜が明け、薄明かりのなか再び峠越えに入ったあたりで天候にわかに急変し、土砂降りの雨にみまわれる。数千本の樹木を叩く雨音は、ふだん街で聴くそれとはまるで違う。1粒1粒が打ち鳴らす葉との衝突音が何百万個もの共鳴となり、轟となって空気をざわめかす。葉先を経由して滝のようにしたたり落ちる水は、林道を都合のいい通り道としてたちまち渓流に変える。ランナーは足元でシブキをあげて流れ下る水とも戦わなくてはならない。
 40キロ地点にある第一関門は制限7時間。1時間の余裕を残して関門にさしかかる手前あたりで、前方から続々とランナーが降りてくる。コースに折り返し点はない。不思議に思い、なぜ?と話しかけると「自主リタイアです」と笑いながらグッドラックと手を振る。天候が悪すぎて危険と判断したのか、気が乗らなかったか。このあけっけらかんとした執着のなさ、潔さはトレイルランナーの特徴か。
 関門はエイドステーションも兼ねている。唯一の休息所であるテント下のブルーシートは水たまりのないスペースを探すのも困難だが、幾人ものランナーが毛布にくるまり精魂尽き果てたと爆睡している。いったん横になると二度と立ち上がれない気がしたので、ずぶ濡れのシューズと靴下の水気だけ取ることにする。水と泥にまみれたシューズは乾燥時の倍ほど重く鉛の足カセをぶらさげたよう。靴下を脱ぐと、白蝋化しシワくちゃになった土左衛門のような足が出てきた。これが自分の足かい? まるで水死体の皮膚じゃないか。水中に3時間、4時間と居続けたらこうなるんだろうか。見てはいけないものを見てしまった気がして、すぐさま靴下をはき直し、立ち上がった。エイドのあちこちからリタイアの相談をする声が聞こえる。甘い誘惑を断ち切るべし。水を2リッター補給し再出発する。すでにロードの100キロを走りきったくらいの疲労度、そして脚の痛みがある。中間点もほど遠いというのに。
 ここに来てもはや崖崩れは日常茶飯、土砂や岩石が道を覆う。山側の渓流は瀑布となり、谷側の道は数百メートル下まで崩れ落ちている。路面を覆う鋭利なれき岩や不安定な砂岩が一歩ごとに足の裏を刺し、痛みに耐えんとすればうめき声が漏れる。それにしても苦しい。いわゆるガス欠の苦しみから生じる「心が折れた」状態ではなく、純粋なる肉体のダメージが強烈だ。これはレースというよりは修行に近いぞ。我は千日廻峰に挑む修行僧なるぞ! 標高地図を見れば、全行程に現れる登りは700メートル1本、300メートル1本、200メートル4本、100メートル10本。累積標高差は約2600メートル。急峻な峠道はない代わりに、眉山程度の標高差の登り降りを、1日中繰り返しているに等しい。
 こんな過酷な道をヒョイヒョイ駆けぬけていくトレイルランナーとは何者か? あの風を切るように走るさまは何だ? 急傾斜の下り道でも空中を舞うように、軸脚に体重を乗せきらないうちに次の歩みに移動できるのはなぜか?
 第二関門は70キロ地点、制限10時間。関門の横に併設されたエイドステーションには豊富な食糧があるとの説明を受けていたが、制限ギリランナーが到着した頃には先行ランナーに食べ尽くされていた。パンもおにぎりもバナナもないが、地元特産の塩漬けキュウリがかろうじて残っており、餓えた腹に染み込めば、鳥肌が立つほどおいしい。教訓「トレランの大会ではエイドをアテにしてはならない。自給自足分の食糧のオマケと考える」。
 第二関門前後からペースの似通った選手たちの顔ぶれが固定しはじめ、抜きつ抜かれつ併走しつつ、声をかけあうようになる。制限20時間ギリギリで走っている集団だから、たいていがどこか故障を抱えている。「痛い、痛い」と叫びながら、痛みを忘れるためにムダ話に花を咲せる。高い心拍数で走ってないから会話に不自由はない。激痛に耐え、嵐に打たれという極限状態を共に走るランナーたちは、一瞬で旧知の仲のようになる。誰に対しても、どんな言葉を用いても説明し難い「この感じ」を共有しあえる同志ってわけだ。
 しかしトレイルランナーの感性はおもしろい。道が平坦になると「あ〜あ、こんな所まで来て、フラット道走らせるんかよ〜」とくだを巻き。下り道が続けば「あとちょっと頑張ろう!登りになったら休憩できるから」。深い水たまりに躊躇なく足をつっこみ「シューズをいったん全部水につけてしまえば気にならないよ!」。ああこの人たちはマゾなのだ、と感じ入る。痛めつけられないと許せないのだ。SMクラブの女王様に優しくされたら「金返せよ」と叫びたくなる心理と同じだ。いたぶられたいのだ。山や嵐や自分との戦いに。
 二度目の夜が訪れる。まる二日睡眠をとらず20時間近く走り続けたにしては異様に元気である。フィニッシュ会場の灯火が遠くに瞬くと、なにやら不思議な感覚に満たされる。ゴールしたくない気分なのである。なんだか寂しい、もう少し走っていたい、あと20キロくらい走りたい・・・。周囲のランナーに共感を求めると「アンタどんだけマゾよ?」と一喝される。そりゃそうだね、もう充分かもね。
 光り輝くフィニッシュゲートをくぐれば待ちかまえたカメラの放列から目映いほどのストロボがたかれる。ほぼ最終ランナーだけどスーパースター並みの扱いだこりゃ。長い人生、こんな日もあっていいかもね。19時間49分、全身の筋肉を動員し、エネルギーを使い切った爽快感でいっぱいだ。この1週間、ジョギングもできないほど悪化していたヒザや腰の痛みが今は消し飛んだようだ。走り続ければ身体が痛みに順応するのだろう。人体って笑っちゃうくらい素直な造りだね。
 「2009OSJおんたけウルトラトレイル100キロ」は、林道の崩落のため迂回路を利用し全行程103キロとなった。589人のエントリーのうち200人がリタイアあるいは関門閉鎖にあい、389人が完走した。完走率は66%である。
 そしてぼくは、フィニッシュ会場で帰る足をなくして途方に暮れていた尼崎市在住の大学生君を拾い、無限の可能性を秘めた若者の渇望感ある話に心打たれつつ早朝に自宅まで送り届け(またまた徹夜です)、足かけ三夜四日間にわたる不眠不休の旅を終えた。もうこれが限界だ・・・眠い、眠りたい。11日間不眠記録を打ち立てたイギリス人のおじさんはすごいね。ずっとビリヤードしてただけらしいんだけど。

2009年08月27日

タウトク9月号は徳島美女大図鑑&新名物徳島メニュー! tokushima-tauotku0909★徳島ラーメン、徳島丼に続け! 新名物徳島メニュー★
新たな徳島の名物メニューを世に発信しようと、お店の人にメニュー開発を依頼。料理人の技と素材の旨みが際立つ料理の数々は、県内にとどまらず日本中で空前のブームになることが予想(期待)されるので、早めのチェックをおすすめします!
★徳島県民のみなさま、お待たせしました! ★
タウトクがプライドを懸けて取り組んだ、美女発掘プロジェクト「徳島美女大図鑑」。第1回目は、ピュアな女子高生から美人主婦まで36人! 美しい女性たちに見惚れてください!

2009年08月25日

月刊タウン情報CU*7月号 実売部数報告0907_CU部数報告.pdf
0907_CU部数推移.pdf

月刊タウン情報CU*7月号の実売部数を報告します。CU*7月号の売部数は、
6267部でした。詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。

長らく雑誌の実売部数はシークレットとされてきました。雑誌は、その収益の多くを広告料収入に頼っているためです。実際の販売部数と大きくかけ離れ、数倍にも水増しされた「発行部数」を元に、広告料収入を得てきた経緯があります。
メディコムでは、その悪習を否定し、「月刊タウン情報CU*」「月刊タウン情報トクシマ」「結婚しちゃお!」の実売部数を創刊号以来、発表しつづけています。