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2013年01月10日

2013年、徳島で流行るものをさらら1月10日号でチェック! tokushima-salala0110 新年一番最初のさららは、毎年恒例のあの特集でスタート。その名も「2013年、徳島でこれが流行る!」。昨年の流行を振り返りながら、様々なお店の方に今年のブームを予想してもらいました。ガーデニングやキッチン用品など、気になる分野の最新情報を先取りしちゃいましょう。
 また表紙で連載中の「徳島はやりもん調査!」では、靴下のおしゃれな重ね履き事情が明らかに。タイツの上に靴下なんて序の口。3〜4枚もの靴下を重ねる冷え取りさんの実態に迫りました。

2013年01月09日

月刊タウン情報トクシマ12月号 実売部数報告1212_タウトク部数報告.pdf

月刊タウン情報トクシマ12月号 実売部数報告です。
タウトク12月号の売部数は、8,035部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。
メディコムは、「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を創刊号から発表しつづけています。

雑誌の実売部数を発行号ごとに速報として発表している出版社は、当社以外では日本には一社もありません。実売部数は、シェア占有率を算出し、媒体影響力をはかるうえで最も重要な数値です。他の一般的な業界と同様に、出版をなりわいとする業界でも正確な情報開示がなされるような動きがあるべきだと考えています。わたしたちの取り組みは小さな一歩ですが、いつかスタンダードなものになると信じています。
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徳島人12月号 実売部数報告です。
徳島人12月号の売部数は、4,450部でした。
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メディコムでは、自社制作している
「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を発表しております。
月刊タウン情報CU12月号 実売部数報告1212_CU部数報告.pdf

月刊タウン情報CU12月号 実売部数報告です。
CU12月号の売部数は、4,462部でした。
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長らく雑誌の実売部数はシークレットとされてきました。雑誌は、その収益の多くを広告料収入に頼っているためです。実際の販売部数と大きくかけ離れ、数倍にも水増しされた「発行部数」を元に、広告料収入を得てきた経緯があります。
メディコムでは、その悪習を否定し、「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を創刊号以来、発表しつづけています。

2012年12月26日

四国の湯けむりに包まれるタウトク1月号 tautoku1301★ぶらり日帰り四国の温泉88
日帰りでいけちゃう四国の温泉大特集! 寒さもピークを迎えようとしている今日この頃。冷えた体はきっと温泉を求めているはず。あったか〜いお湯に浸かって、心も体も晴れやかに2013年を過ごしましょう!
★飛ぶように売れてる! ヒットグルメ
うまければ売れる、売れているものはうまい、これは自然の鉄則。徳島で飛ぶように売れてるメニューを集めました。


バカロードその53 海馬パカパカ萎縮中
文=坂東良晃(タウトク編集人、1967年生まれ。1987年アフリカ大陸を徒歩で横断、2011年北米大陸をマラソンで横断。世界6大陸横断をめざしてバカ道をゆく)

 新入社員を18人雇った。人数なんかあんまし考えずに、ヘンテコな学生が来たら「やりたいなら入る?」と言ってたらやけに増えてしまった。でも、まいっか。働く人がいっぱいいたら、本だってたくさん作れるしね。
 取材をしたり記事を書いたりするのは完全家内制手工業だから、少人数で大量生産ってわけにはいかないんだ。たくさん雑誌を作るなら、たくさん人手がいる。マニファクチュア以前の非効率産業の典型みたいな仕事である。
 面接にきてくれた学生さんとは陰鬱な感じでトークする。地獄の底からぬらぬらとはい上がってきたような暗さで。
 ほんまにウチになんか就職するのかい。絶滅危惧種レッドリストの紙媒体ってヤツを扱ってる仕事ですよ。はやりのエコロジーとはまったく真逆の商売ですし。1年間に1500トンも紙資源を使っておるのです。人間関係なんて最悪だしね。デブはデブと罵られ、アイプチはアイプチと容赦なく指摘される。いたわったり、つながったり、共有する感じはないのですよ。
 かくいう私も大のコミュニティ嫌いでね。宴会、接待、法事からソーシャルネットワークまで、人の集まる所をコソコソよけながら路地裏の影の部分を踏んで歩いてます。今どきスマホやタブレット持ってないならクソジジイで済むけど、ケータイすら持ち歩かないんだからクロマニヨン人レベルでしょ。
 毎年の昇給の約束もできないし、ボーナスも確約できないよ。だって来年、会社があるかどうかなんて自信ないから。2年後どころか、しあさって何が起こるのかすら予測する能力ないんです。もしキミに何か秀でた能力があったり、他の素敵な会社から内定もらえそうなら、なるべくウチには就職しない方がいいよ!(キリッ!)
 ふつーこんな説明されたら、就職しないよねぇ。ところが、最近この絶望プレゼンテーションが通用しない。自虐マンガ的におもしろく説明してるんじゃなくて、マジで先のない会社なんだって!ってド迫力でせまっても、耳に入っている様子はない。
 ここまで人を説得できなくてオレ大丈夫なのか、と鬱に入る。
 大手就職サイトのマーケティト・リサーチの資料を読めば、若者の安定志向はずいぶん強まってるらしいけど、そんなタイプの人は現れない。知名度のある会社に就職して、良い報酬を得て、雇用が安定していて・・・という我欲むき出しな人なんてホントに存在してるのかな。ウチみたいな「地方の出版社」なんて究極のニッチで働きたいとやってくる若者だから、激しくバイアスがかかってるけどね。
 学生さんといろいろ話してると、もしかして人類はひとつの進化を遂げようとしているのではないか、と疑うほどの変節が起こっている。
 いわゆる無我の境地ってーの? 藤波辰巳でおなじみの「無我」。
 いい会社に入ったねと持ち上げられたい世間体もなく、たくさん稼いでいい暮らしをしたいって贅沢への欲もない。お金への執着なく、物欲もない。カッコイイ車に乗ったり、高級リゾートで羽を伸ばしたり、ブランド物で身を固めたりする気がハナからない。
 金を使う興味も少なけりゃ、もらう方の興味も少ない。あやしいベンチャーやNPOを名乗る場所でタダ働きしてる学生が少なくない。無給スタッフ、ボランティア、インターンシップ、社内起業メンバー、サポーター・・・いろんな名前で「無給の奉仕者」に甘んじている。この状況、ドラッカーが描いた無給スタッフが活躍する未来社会の序章なんだろうか。
 「お給料はないけど、タダでPC環境使わせてもらってるし、周りもいい先輩ばっかりで、やりたいことをやらせてくれるんですー」と満足気である。キミをタダ働きさせてるぶん会社は利益を得てるよ、と茶を濁すと、「そんなことないですよ。社長さんは『自分は給料を取ってない。社会に貢献さえできればいい』とおっしゃってるので、信用できる人ですぅ」とマザー・テレサみたいな微笑。さすがに大人の口車に簡単に乗せられすぎでは、と心配になり、ワル知恵働く悪党の発想方法や、経営者のいやらしい蓄財方法について可能な限り説明する・・・2時間くらい軟禁して。へんな面接だと思ってるんだろうね。
 彼らは、シェアハウス的な居住空間を求めている。金銭の授受のないフェアな関係。日々変化に富んだイベントがあり、ともに考え問題を解決していく一体感のあるつながり。世俗の垢にまみれてない若者なら、そんなデモクラシー感を社会に求めても仕方ないか。給料もらわなけりゃ、立場的には経営者やら上司とほぼ対等だもんね。対価のない所に義務も責任も発生しない。
 そういうのを夢想だと笑ってしまえばお終いだけど、人口の大半がそういう意識へ移行完了したときには、次なる社会システムができるのかもしれない。競争がなければ生産性は一気に下がるけど、消費と蓄財と長寿に価値を見いださない種族なら、経済は進化する必要がない。実体経済がダダ下がりになればマネーゲームも終了、金融工学の天才たちも失業だ。
 われら人類にも、フラット組織は過去にいくつか存在していた。アメリカ先住民に代表される原始共産制と呼ばれる私有の概念のない資産共有のコミュニティだ。多くの原始的な人間集団でも同様だったはずだが、狩猟時代でしか成り立たないシステムだった。農耕が興り、蓄財の概念が人々に発生すると、たちまち壊れてしまった。
 地球上でほぼ唯一残っている共産主義の残骸は中国共産党だが、「共産」どころか資本主義社会以上の独裁の権化となっている。フラットを追い求めると独裁への逆転現象が起こり、富める者と貧しき者の差は世界最大になるという不思議なおとぎ話を13億人の実験場で見せられている。
   □
 やることのない夜は星を見上げる。
 地球以外の天体に知的生命体がいたとしたら、完全なるフラット組織を作り上げている知性もいるんだろう。どっちかいうと、核弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイルを同種族間で向けあって、50年に1度くらいのペースで大量殺戮しあってる知的生命体の方が稀少な存在なんだろな。人間から「欲」という感情が少しずつ目減りしていき、千年くらいかけて賢人化していけば、理想社会に近づいていくのだろうか。 どっちでもいいか。どのみち寿命尽きるまでに、目玉の大きい賢い宇宙人が誘拐してくれる日も来ないだろう。眠い、寝るか。

2012年12月20日

あなたは今年、何にハマった? さらら12月20号発行 salala1220 今年ももうあと少し! 過ぎてみるとあっという間の1年、あなたはなにに夢中になりましたか? 今回のさららでは、徳島の人が今年ハマったものを調査。テレビなどで話題になったものや、口コミから徐々に広がったものなど、2012年の徳島でいったいなにが流行ったのかがひと目でわかります。


2012年12月14日

CU1月号 しあわせ朝ごはん×しっかり晩ごはんと年末年始買物まつり tokushima-cu1301■人気ショップの福袋&セール情報
年末年始のお楽しみと言えば、お気に入りショップのセール巡りにドキドキ福袋。デパートからセレクトショップまで、徳島の年またぎお買い物情報を一挙ご紹介!


■とくしま、とっておき朝ごはん×晩ごはん
女子の美味しいものを食べたいという気持ちは、朝から晩までノンストップ。気持ち良く1日を始められるカフェから、知っていることを自慢したくなる名店まで、とくしまのモーニング&ディナー情報がてんこもり。
徳島のラーメン185軒が登場する トクシマ ラーメンマニア創刊! ramen-mania本格的な冬到来! あったかい食べ物が本能的に恋しくなる季節がやってきました。とはいっても、この食べ物に関していえば、春夏秋冬関係なくいつでも体が欲しているような気もします。その魅惑の食べ物といえば、そうです、ラーメンです。
このたび徳島県のラーメン店185軒が載っているラーメン本を発行しました!
本誌内では、各お店の人気ナンバーワンメニューを徹底分析。あの人気ラーメン店のスープの煮込み時間やチャーシュー・豚スライスの作り方を知ることができるかも!? マニアな人もビギナーも必見です。
徳島人1月号、発売中! 1301tokushimajin■女遊び大調査!徳島の男たちの癒しの場はここだ!
オトコが探し求める心の桃源郷はここにあった!
よく使う風俗?出会い系サイトってうまくいく?
■復興予算って徳島でも使われる?
被災者を助けるための増税、ってカン違いだったかな
那賀川・桑野川に27億円、徳島合同庁舎に5千万円、
「全国防災事業」の徳島県の予算は74億円!
■ラガーマン人脈が徳島の社会をささえる!
青春をラグビーにささげた男たちの今を追いかける

2012年12月10日

徳島人11月号 実売部数報告1211_徳島人部数報告.pdf

徳島人11月号 実売部数報告です。
徳島人11月号の売部数は、4,455部でした。
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結婚しちゃお!秋号 実売部数報告12秋号_結婚しちゃお!部数報告書.pdf

結婚しちゃお!秋号 実売部数報告です。
結婚しちゃお!秋号の売部数は、693部でした。
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タウトク11月号の売部数は、7,969部でした。
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雑誌の実売部数を発行号ごとに速報として発表している出版社は、当社以外では日本には一社もありません。実売部数は、シェア占有率を算出し、媒体影響力をはかるうえで最も重要な数値です。他の一般的な業界と同様に、出版をなりわいとする業界でも正確な情報開示がなされるような動きがあるべきだと考えています。わたしたちの取り組みは小さな一歩ですが、いつかスタンダードなものになると信じています。
月刊タウン情報CU11月号 実売部数報告1211_CU部数報告.pdf

月刊タウン情報CU11月号 実売部数報告です。
CU11月号の売部数は、4,923部でした。
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長らく雑誌の実売部数はシークレットとされてきました。雑誌は、その収益の多くを広告料収入に頼っているためです。実際の販売部数と大きくかけ離れ、数倍にも水増しされた「発行部数」を元に、広告料収入を得てきた経緯があります。
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2012年12月06日

食材や簡易食器を大人買い! さらら12月6日号発行 salala1206 これからの時期に増えるクリスマスパーティや忘年会。そんなとき、食材やお菓子、紙皿などを大量に買っておきたい。今回のさららでは、そんな「大人買い」ができるお店を紹介。一気に買えば、かなりお得になるというお店もあり!



2012年11月27日

おいしいお昼のひとときを タウトク12月号 tautoku1212★ランチのおいしい店
あなたのお腹を満たすお昼ごはんが大集合! 一人でもほっと落ち着けるカフェ、満腹がっつり定食、忙しい時のテイクアウト…今日は何食べる?
★高校県予選
高校サッカー、ラグビー、駅伝県予選、感動のレポート。全国を目指す彼らの汗とナミダが詰まった記録。
★イベント盛りだくさん! ぷらんプラン
クリスマスに向けてイベントもりもり! とくしま、ぷらっとおでかけ計画。
バカロードその52 物語は箱根に終わり、箱根にはじまる
文=坂東良晃(タウトク編集人、1967年生まれ。1987年アフリカ大陸を徒歩で横断、2011年北米大陸をマラソンで横断。世界6大陸横断をめざしてバカ道をゆく)

 箱根の季節は、胸のザワつきがおさまらない。
 ハコネ。なんと尊く、気高い響きだろうか。その言葉を耳にするだけで、動悸は高まり、ワキには汗ジミがにじむ。

 年も明けたばかりの2日と3日。正月三ケ日といえば、人びとは新たな年のスタートを迎え、真っ白で浮き立つような心根だろうが、ボクにとっては箱根駅伝こそが長いドラマの終幕にあたる。20校目、最終走者がゴールテープを切った瞬間が1年の終わりであり、はじまりなのだ。
 東京大手町に号砲を聞き、箱根の山を駆け上がっては駆け下り、雪富士が見下ろす芦ノ湖畔を折り返す全長217.9キロを、キロ3分の極限スピードで走り切るのは選ばれし200人の学生ランナーである。
 一方、テレビ中継がはじまる午前7時にあわせ、早朝から真冬の冷水シャワーにて水ごりをし、コタツの上に「陸上競技マガジン増刊・箱根駅伝完全ガイド」を設置し、ハーゲンダッツや粒あん入りの白餅やスーパーカップ濃コクとんこつ味など好みのお八つを取りそろえるなど、万全の体制でテレビの前に陣取るのはボクである。
 オーレオレと叫べるパブリックビューイングもなく、イノキ・イノキと拳を突き上げる体育館もない。駅伝は1人黙って茶の間でテレビと相対する。
 思えば駅伝談義を熱く交わす仲間もおらず、リアルタイム情報といえば陸上競技専門の月刊2誌の号あたり5、6ページの活字リポートや、陸連共通の味気ないデータベースページでリザルトの数字を追いかけるばかり。なんと地味な応援態勢か。
 夏の合宿先に押しかけるような迷惑行為はしたくないし、大学ネーム入りランシャツをネット通販で買って、市民マラソン大会で着てみることも検討してみたが、やはり恥ずかしくて無理だ。
 駅伝ファンはひたすら孤独に、そして無言で数百の数字が並ぶリザルトを見つめ、その行間に選手の雄叫びを聴き取ろうと耳をすますのだ。
 どの大学が優勝するかってことに興味はない。箱根路を走れるランナー、走れないランナー、陸上部員ひとりひとりが過ごす365日の営みにしんみり熱くなる。
 確かに、戦国駅伝と呼ばれて久しい群雄割拠の戦いはおもしろい。昨年までの東洋、駒澤、早稲田の3強時代は、今シーズン初戦となる出雲駅伝を制した青学の台頭によって瓦解し、シード校以上の実力を予選会で見せた日体大、都大路のスターを次々補強する明治を加え、もはや6強の様相を呈している。どの大学が勝っても不思議ではない・・・というような戦況については、ボクよりも専門家の解説が的を得てるだろうからここではしない。キロ4分で1キロ走っただけで死にかけるボクが、キロ3分で20キロ以上も走る若者たちを批評する立場にはない。
 コメンテーターではなく応援者として、ターザン山本が提唱した「活字プロレス」ならぬ「活字駅伝者」としての作法をここに記す。
       □
 まずはファンを名乗る者の最低限の務めとして、選手のデータを頭に叩き込む。個人情報の扱いやかましき昨今、大学陸上部のホームページには部員の顔写真やデータはほとんど掲載されていない。だが恐れる必要はない。日本の出版文化はいまだネットを凌駕している部分も少しはあるのだ。ベースボール・マガジン社の「陸上競技マガジン」が夏前から大学駅伝関連の増刊号を4〜5本、発行してくれるのである。
 これらは、まさに義務教育の指定教科書にあたり、家庭内においては茶の間、トイレ、風呂などに常備し、どこに移動しようと目に触れられるようにする。
 各増刊号の説明をしよう。6月に出る「大学駅伝夏号ルーキーズ」は、新1年生部員中心の編集。主に高校時代に都大路(全国高校駅伝大会)で活躍した5千メートル13分台の選手たちがクローズアップされる。高校生のころ丸ボウズだった選手たちが、やや髪を伸ばし、ちょっと女子大生の視線も意識しているかのような色気づき方をしているのに注目したい。
 続いて上級生のデータも網羅した「大学駅伝完全ガイド夏号」が刊行される。春以降の各地区インカレなどで出した記録が掲載されるから、前年の記録と比較し、トラックシーズン前期にどれだけ力をつけたか把握できる。
 10月、箱根予選会と全日本直前に発行される「大学駅伝完全ガイド秋号」では、今期の重要戦力となる選手がいよいよ抽出される。夏合宿の成果がつかめ、トラックシーズンの総括が行われる。登り調子の叩き上げ選手、故障が癒えずジョグに専念するエリート選手・・・ドラマの布石は打たれつつある。
 そして箱根駅伝直前に出される「箱根駅伝完全ガイド」が最も重要な一冊。この号は秀逸である。出雲、全日本の区間記録がはやばやと記載され、箱根10区間の予想オーダーも立てられる(あんまし当たってないけどね)。さすがに全部員は掲載できないが、各校レギュラークラス20名前後の顔写真と5千メートル、1万メートルのベストタイムが記載される。5千のチーム内ランキング表は繰りかえし見ても飽きない。持ちタイムの上位10人がすんなり箱根10区間を走るかといえば全然そうはならないのである。今年なら5千メートル13分台が10名も並ぶ駒澤は圧巻。だが、いざ勝負の時となれば東洋や青学のように14分台中盤の選手が区間賞レベルの活躍をしてしまうのは学生駅伝独特の魔力か。14分台後半の選手とてノーマークではいられないから、名前とベストタイムを暗唱する。
 箱根終了後には「大学駅伝決算号」が緊急出版される。また、今年は既に「箱根駅伝・強豪校の練習方法」という特別号が発行されている。有力大学のトレーニング方針を詳細に取材しており、具体的な練習メニューがカレンダー形式でまとめられている。インターバルの設定タイムからジョクのペースまで、各大学の監督サン、こんなに事細かく公開してもいいの?と心配してしまう労作だ。
 次に映像だ。テレビ特番は必ず録画してハードディスクがすり切れるほど見なくてはならない。
 テレビの世界では、箱根の放映権を持つ日テレの独壇場である。BS日テレでは9月に「密着!箱根駅伝 試練の夏」、10月に「密着!箱根駅伝 予選会 明かされる真実」、11月「密着!箱根駅伝 飛躍の秋」、12月「密着!箱根駅伝 出場校紹介」と立て続けにドキュメンタリーが放映される。
 このシリーズ、ファン垂涎のお宝映像が多い。各大学の夏合宿・秋合宿に密着取材を行うのだが、映像の強みがモロに出ており、活字メディアでは得られない選手の生の性格が伝わる。合宿所の部屋までカメラが入るため、インタビューの背景に映りこんだポスターやマニアグッズで選手のオタク的趣味が散見できる。合宿所の食事メニューは再生静止して、アスリートメシを研究。選手の全裸肉体が公開される入浴シーンは最大の見せ場だ。一片の脂肪も付着していない上半身にうっとりドキドキ・・・。
 日テレ以外では、全日本の予選会を追ったテレビ朝日の特番は、唯一地方大学にスポットが当たる映像資料として貴重である。
       □
 駅伝シーズン以前の学生の成長過程も一年を通して追いかける。関東インカレ(5月)と日本インカレ(9月)は、関東地区ではテレ朝で深夜枠を持っているものの関西の朝日放送は放映なし。東京神宮の国立競技場に出向いて生観戦するか、リザルト数字読みに徹するか。
 堂々、NHK総合で地上波放送される日本選手権(6月)は、実業団選手に学生トップランナーが勝負を挑む構図がたまらない。佐藤悠基、竹澤、宇賀地、宮脇あたりと学生とのドリームマッチに再びワキに大量汗ジミ! ところが、陸上の長距離レース中継にありがちな「レース序盤はカット」「途中で投てき競技にカメラが切り替わる」が繰り返され、幻滅すること多々である。きっと陸上経験者がテレビクルーにはいねーんだよ、と諦めるしかない。最近レースは、学生をペースメーカーに仕立てた実業団選手がラスト1周でブチ抜くという1つのパターンができあがっている。今年は、設楽啓(東洋)、村澤(東海)、窪田(駒澤)、大迫(早稲田)らが入れかわり引っ張った。本当にそんなんでいいのかよ実業団たちよ。そんなんじゃケニア選手どころか川内優輝とも戦えっこないよ。
 スピード持久力やレース勘を養成するため、学生ランナーが多く出場するレースは数多い。主要なものだけでも、クロスカントリーは千葉国際と福岡国際。トラックレースではグランプリシリーズ、延岡のゴールデンゲームズ、夏のホクレンディスタンス。ロードレースなら日本学生ハーフ、上尾ハーフ、熊日30キロ、神奈川マラソン。定期的に行われる日体大記録会。箱根後には、都道府県対抗駅伝、丸亀ハーフ、びわ湖毎日とつづく。ここんところ有望な学生ランナーがフルマラソンに挑戦しない空白期が続いていたが、昨年、出岐(青学)や平賀(早稲田)らがびわ湖に参戦し、今年も窪田(駒澤)が走るとのウワサもある。もう嬉しくてしょうがないね。
 大学駅伝の物語性を高め、より重厚に楽しむためには、中学・高校時代からの観戦は欠かせない。全中(全日本中学校陸上)、全中駅伝(全国中学駅伝)、都大路(全国高校駅伝)、インターハイ、国体と、一通り押さえておく。すべてテレビ放映はある。番組は、煽りのドキュメントとして、早くから芽を出した天才ランナー中心に編集されがちだが、中・高と周回遅れレベルだった凡庸な選手が、やがて天才を追いつめるシーンにも出会える。それが箱根という舞台だ。
 そんなこんなでファンとしての1年を忙しく過ごし、やがて3大駅伝シーズンの開幕を出雲駅伝(10月)に待ち、箱根駅伝予選会(10月)を経て、全日本大学駅伝(11月)、そして箱根駅伝の本戦(1月)を迎える。
       □
 さてここまで読んだ方は、「なんだコイツ、熱烈ファンぶってる割に、雑誌とテレビを見ているだけじゃないか」と思われるかもしれない。まさにそうなのである。ボクはただ見ているだけなのだ。だってそれ以上にできることなんて何もねー。オッサンが男子大学生にファンレター書いてもキモいもんな。
 ボクは「ハコネ」という小説の読み手なのだ。目まぐるしく展開の変わるプロット、最終回のないネバーエンディングな連続活劇。
 ボウズ頭の俊足な中学生が脚光を浴び、挫折し、復活し、さいごは負ける話だ。自分を律し、後輩を育て、負けに直面した場面で腹の底から言葉を絞り出す予定調和なき世界。青年の成長をささえるのは、ひたすら走るという純粋な行為なのだ。
 箱根駅伝の1区間は約20キロ、時間にすれば約1時間。この1時間に大学入学後の4年間、いや10代から22歳までの青春のすべてを捧げた若者がある一瞬、溶接のアーク光みたいに、直視できないほど輝く。
 陽炎が揺れる熱い夏の午後や、冷たい雨が肌を刺す冬の朝。白いモヤの向こう側の誰も見ていない路上やトラックで、ハァハァと青い息を切らし、足の裏を強く地面に叩きつけ、前へ前へと1ミリでも速く進もうとする、ただそれだけの行為に懸けた若者たちの物語だ。次のページ、めくらずになんていられない。
タウトク12月号特別付録「年またぎGO!」 tautoku-f1212★クリスマス満喫スポット
ロマンティックなクリスマスイベントやイルミネーションに出かけよう!
★年末まるまる遊びつくし
ゆず湯、餅つき、年越しそば…気ぜわしい年末をスマートに過ごす!
★新年おでかけ必勝ナビ
初日の出に初詣、迎春イベントに餅投げ、2013年得するスタートダッシュ!

2012年11月25日

バカロードその51 最弱ランナーの証明
文=坂東良晃(タウトク編集人、1967年生まれ。1987年アフリカ大陸を徒歩で横断、2011年北米大陸をマラソンで横断。世界6大陸横断をめざしてバカ道をゆく)

 いつもの朝練習。追い込んでもないふつうのジョグ。500メートルで息があがり、1000メートルでやめたくなる。2キロ、走るのをあきらめて歩く。しばらく歩いて、また走ってみる。キロ7分なのに苦しくて中断する。
 思い切って練習を休んでみるが、休みを2日はさんでも朝起きるとずっしりと重い。走れば疲れも取れるかとランニングシューズはいて飛び出すが、やっぱり2キロ続けて走れない。
 スパルタスロンを想定した練習をはじめて半年、月間500キロ〜700キロ走ってきたが、レース直前の9月はこんな調子で100キロもこなせなかった。
 何が起こっているのだろう。急に身体がジジイ化するわけもない。夏バテ? まさか、そんなヤワじゃない。あるいは流行の新型ウツ? それほど繊細な心の持ち主でもない。
 いろんなことが、わからない。わからないことは考えても仕方ない。
         □
 大会3日前にギリシャ・アテネに入る。空港ターミナルから外に出るとじわーっと暑い。気温は34度と日本の夏と変わりないのだが、直射日光がヒリヒリきつい。日本のお天道さんと何が違うんだろうか。露出した肌が焦げていくのがわかる。
 夜明けから日暮れまで空には雲ひとつ浮かばない。背丈の低いオリーブとミカンの木ばかりのアテネは、日射しを遮る木陰も少ない。宿舎では選手たちが「今年は暑くなるよ」と声をかけあっている。

 アクロポリスの丘にてスタートを切り、長い坂道を下りはじめると身体が軽く感じられて仕方ない。きっとこれは幻想。追い込んだ練習ができなかったから脚が勝手に暴れてるだけ。どんなに快調でもキロ6分以上には上げない。とはいえキロ6分は、ここ1ヵ月出したことないスピード。どこまで持つかはわからない。
 10キロを58分で通過。脈拍、呼吸ともに平常時のように静か。一片の疲れもない。
 20キロ1時間59分。カンペキにキロ6分を守っている、悪くない。顔見知りのランナーが「今年はぶっ飛ばさないんですね?」と追い越していく。2年前は20キロを1時間30分台で入り、みごとに潰れた。同じテツは二度と踏まない。
 30キロ3時間02分。登り坂が入ったので少し遅れたけど想定内だ。無理してペースを守るよりも、身体に同じ負荷をかけつづけることが大事。珍しくイーブンぺースで押しているさまを見た知人ランナーに「完走する気、まんまんじゃないですか」と持ち上げられる。「暴走はやめました。絶対にゴールまで行きますからね」と答える。体調すこぶる良く、余力バロメーターは満タン。この調子で80キロ先の大エイド・コリントスまで行けそうだ。うん、何ひとつ問題は感じられない。

 と、思ったのは10分前。
 異変は急にやってきた。
 32キロのエイドを過ぎた頃だ。
 あれ、あれ、あれ? 脚が動かんぞ。
 練習できなかったツケが回ってきたか。
 まだ全体の10分の1しか走ってないのにな。
 まあしばらく走ってれば、重脚にも慣れてくるだろう。
 しかしキロ6分ピッチで走れない。7分かかりだしたぞ。
 どうしよう。
 イーブンペース作戦で来たので時間貯金が10分しかない。トロトロしてると関門に引っかかる、急がないと。
 35キロ。
 あれ? 今度はフラフラしてきた。
 だめだ、走れない。
 なぜ走れないのか、理由がわからない。
 いっかい落ち着こうと思い、歩いてみる。
 落ち着け、落ち着け。
 これは一時的な現象だ。
 もう一度走りだしたら、またふつうに走れるって。
 やっぱダメだ。
 道ばたのバス停小屋に座り込む。
 おいおい、ここで終わってしまうのか?
 んなアホな。まだ、まったく走ってないんですけど。
 1度も力を込めて走ってないんですけど。
 立ち上がってみるが、頭がぐるんぐるん回る。
 3キロ先にあるエイドまでいけるかどうか自信なくなってきた。
 おーい、まだ35キロだよ〜。
 ふだんなら笑いながら走れる距離だよ〜。

 またたく間に、10分の貯金を使い果たす。
 38.8キロのエイドにたどり着くと制限時間を過ぎていた。
 飲み物を載せていたエイドの机は早くも片づけを終えていて、水をもらうのに難儀した。
 なんとか分けてもらった1.5リッター入りのペットボトルを抱え込み、路上にへたり込む。
 リタイア選手を収容するワゴンカーが道の反対側に停まっている。
 そっちに移動しろと指示されるが、思うように歩けない。
 道を横断する20メートルがやたらと遠い。
 車の後部シートに座ると、頭が重くて首で支えられない。
 グテッとうなだれたまま、ペットボトルの水をちょびちょび飲む。
 数分で1.5リッターの水を飲み干す。
 それでも足りないから500mlボトルの水を飲む。
 さらに水500mlとコーラ3杯を飲む。
 3リッターの水分を吸収すると、意識が正常になってきた。
 車のなかで20分寝ころんでると、元気そのものの体調に戻る。
 体力の限界でも何でもない、ただの脱水症状だったのだ。
 今からやり直せ、と誰か言ってくれないだろうか。きっと軽やかに再スタートできる。
 そんな仮定は立てるだけ空しい。
 いったんリングを降りたボクサーにできるのは、会場を去るだけ。
 3度目のスパルタスロンはあっけなく終わってしまった。
 3年つづけてのリタイアだ。3年は長い。高校生なら入学して卒業するまでだ。

 正午を過ぎると気温はさらに上昇し、温度計は39度を指した。
 有力選手が次々とリタイアし、80キロ関門を越えるまでに45%の選手が脱落した。スタートラインに立った310人のうち、ゴールまで届いたのは72人。完走率は23%だった。日本人参加者70人のうち完走者は13人。完走率は18.5%と歴史的な低さとなった。
         □
 「脱水症でアウト」といっても、それは表面上の現象であって、そこに至る原因があるはずだ。
 練習方法の選択ミス。それに由来する絶対的なスピード不足。
 過去2年、ぼくは80キロのコリントス関門を越えてから力尽きた。80キロを越えると夜間走+山岳越えが控え、キロ8分30秒〜キロ9分で前進する耐久レースとなる。
 自分は、スピードが要求される80キロまではクリアできるが、後の耐久戦に弱いのだと考えた。克服するにはスピードは不要。潰れそうな身体でも前進できる「ゆっくり長く走る」能力が足りないと判断した。ゆえに、キロ6分ペースで距離を伸ばすことばかりに注力した。
 ところがどうだ。あまりにキロ6分にこだわりすぎ、スピードを軽視したため速いペースに対応できなくなった。
 だらだら登り坂が多く、また気温が40度近くになる条件下でキロ6分を維持する肉体的な負荷は、日本国内でおこなう長距離練習や100キロレースならキロ5分ペースに相当する。だから、ふだんはキロ5分の練習を積み、慣れておくことで、スパルタスロンで必要なキロ6分ペースが「とても遅い」と感じる感覚を得ておかなければならなかった。
 そもそも100キロベスト記録が10時間22分のぼくが完走するには奇跡(マグレ)を願うしかない。たまたま異常気象ですごく涼しいとか、自分が自分じゃないほど絶好調だとか。神頼みの領域の話。
 実力で完走を勝ち取ろうとするなら、少なくとも100キロ9時間30分以内、なるべくなら8時間台の走力が必要だ。なおかつそのタイムは過去に出したベスト記録ではダメ。好条件の天候下で出した自己ベスト記録でもダメ。悪天候や起伏の多い山岳コースでも当たり前のように出せる記録、コンスタントに出せているアベレージ記録であるべきだ。
 スパルタスロンでは、80キロの関門を通過する際に1時間以上の貯金(通過タイム8時間30分)を持ったうえで、なおかつ体力的にも相当な余裕を残した状態であらねばならない。まずはその走力を有することが第一資格。その力もないのに、この1年というもの耐久戦向けの練習ばかりしてたのは、お門違いもいいところ。

 帰国後、ランニングをはじめた頃に戻って、短い距離からやり直すことにした。
 500メートル、1000メートルのインターバルやレペティション、3千、5千、1万メートルのタイムトライアルを繰り返す。500メートルの全力走を10本こなすと、とんでもないダメージですね。フルマラソンのタイムを伸ばそうとガチ練習してる人たちは、日々こんなにも追い込んでいるのかと敬服する。
 遅いペースに慣れてしまわないよう、LSDやジョグは封印しよう。月間走行距離を残せば練習を積んだような錯覚に陥るから、練習で長く走るのはやめにしよう。自分への甘えをぬぐい去るため、キロ4分台より遅くは走らない。
 またまた長い1年がはじまる。ここであきらめるという選択肢もあれば、あきらめないという選択肢もあるが、あきらめられそうにはない。ぼくの性格は粘着質で、爽やかさや潔さとは無縁である。何度失敗しようと、うまくいくまであきらめない。うまくいくまでやり続ければ、最後はうまくいく。

2012年11月15日

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