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2013年12月06日

月刊タウン情報CU11月号 実売部数報告1311_CU部数報告.pdf

月刊タウン情報CU11月号 実売部数報告です。
CU11月号の売部数は、4,060部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。

長らく雑誌の実売部数はシークレットとされてきました。雑誌は、その収益の多くを広告料収入に頼っているためです。実際の販売部数と大きくかけ離れ、数倍にも水増しされた「発行部数」を元に、広告料収入を得てきた経緯があります。
メディコムでは、その悪習を否定し、「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を創刊号以来、発表しつづけています。
徳島人11月号 実売部数報告1311_徳島人部数報告.pdf

徳島人11月号 実売部数報告です。
徳島人11月号の売部数は、4,122部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。

メディコムでは、自社制作している
「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を発表しております。

2013年12月05日

あったか〜くなるネタいっぱいのさらら12月5号 salala1205 冬本番! 一気に寒くなり身体が冷え込むこのごろ。そこで、カイロをうまく貼って薄着で過ごす方法やぬっくぬくのスムージーの作り方など、身体をぽっかぽかにできるいろいろなすべをたくさん掲載。
 また、ぐるっと徳島では海の町・鳴門市へ。ほか小学生の入学準備にまつわる情報やiPhoneの便利・おもしろアクセサリーの紹介などもあり。

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「さらら」は毎月第1・第3木曜日、徳島新聞朝刊とともにお届けしています。
次回発行は2013年12月19日(木)。お楽しみに!

2013年11月28日

「行ってよかった!」無料観光スポットで大はしゃぎ! タウトク12月号 tautoku1312★0円で楽しめるレジャースポット
徳島、香川、淡路、高知の無料レジャースポットを紹介。公園で走り回って、工場を見学して、歴史なんかも学ぼう♪
★ナンバーワングルメ&アイテム
「コレ食べな今年が締めくくれん!」「今冬の売れ筋アイテムは絶対ほしい!」今が旬のグルメ&ショップが大集結。
★冬のイルミネーション2013
特別な輝きに包まれる期間限定の夜、あなたは誰とどこに訪れる?


2013年11月21日

秋から冬に向けての行楽&グルメ情報はさらら11月21号で! salala1121 今回の「ぐるっと徳島」は板野町。海山川と自然がそろいつつ、ショッピングモールや大型施設の多い、いろいろな顔をもつマチへ遊びに行ってみよう。
 また、忘年会・新年会におすすめのお店がたくさん登場する「冬のかんぱ〜いぐるめ」やこれから免許を取る方必見の「徳島で車の免許をとろう!」など、役立つ情報もいっぱい。

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「さらら」は毎月第1・第3木曜日、徳島新聞朝刊とともにお届けしています。
次回発行は2013年12月5日(木)。お楽しみに!

2013年11月14日

徳島人12月号、発売中! 1312tokushimajin■全国ワースト!肝がん4位、肺がん7位、子宮がん8位
徳島県民はこうやって死んでいる!
■料亭からスナックまで、ビジネスマンの人気投票で決める「クライアントどこに連れていったらええんな〜」の悩みに朗報!
サラリーマンと経営者、実際の声を集めてみました
接待されたいお店ランキング〜徳島市編〜
■Jリーグへの挑戦と挫折、そして・・・
続・大塚製薬サッカー部物語
CU12月号 お鍋だよ!全員集合! tokushima-cu1312■お鍋だよ!全員集合!
この冬登場!新作ナベ、40種類トッピング盛り放題、昼からほっこり鍋ランチ、選べるスープ、そして目指せ鍋奉行!プロに聞くノウハウなど気になる鍋情報ぎっしり。
■最高のクリスマスを過ごすためのバイブル!
ふたりで食べたい恋ディナー、幸せのジュエリー&プレゼント、愛を灯すイルミネーション&クリスマスイベントまで、とっておきのバイブル。
■秋のおでかけ計画♪
思い立ったらすぐ出発!秋の日帰りおでかけマップ。今が旬のもみじスポット30をご紹介。日本の秋を思う存分堪能しよう。
■とくしま リアル女子部屋大公開!
徳島に暮らす59人の女子のお部屋におじゃましました!なんともステキなお部屋から思わず見入ってしまうお部屋までセキララ披露。

2013年11月10日

徳島人10月号 実売部数報告1310_徳島人部数報告.pdf

徳島人10月号 実売部数報告です。
徳島人10月号の売部数は、3,908部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。

メディコムでは、自社制作している
「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を発表しております。
月刊タウン情報トクシマ10月号 実売部数報告1310_タウトク部数報告.pdf

月刊タウン情報トクシマ10月号 実売部数報告です。
タウトク10月号の売部数は、6,458部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。
メディコムは、「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を創刊号から発表しつづけています。

雑誌の実売部数を発行号ごとに速報として発表している出版社は、当社以外では日本には一社もありません。実売部数は、シェア占有率を算出し、媒体影響力をはかるうえで最も重要な数値です。他の一般的な業界と同様に、出版をなりわいとする業界でも正確な情報開示がなされるような動きがあるべきだと考えています。わたしたちの取り組みは小さな一歩ですが、いつかスタンダードなものになると信じています。
月刊タウン情報CU10月号 実売部数報告1310_CU部数報告.pdf

月刊タウン情報CU10月号 実売部数報告です。
CU10月号の売部数は、3,326部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。

長らく雑誌の実売部数はシークレットとされてきました。雑誌は、その収益の多くを広告料収入に頼っているためです。実際の販売部数と大きくかけ離れ、数倍にも水増しされた「発行部数」を元に、広告料収入を得てきた経緯があります。
メディコムでは、その悪習を否定し、「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を創刊号以来、発表しつづけています。

2013年11月07日

レジャー情報も満載! さらら11月7日号 salala1107 初めてでも挑戦しやすい山の紹介や、徳島から行く素敵な温泉宿の情報など、秋のレジャーに役立つ情報がたくさん。また、みみより10では、だし醤油やリップクリームを自作する方法も。
 ほか、徳島で利用できる夕食のお弁当宅配のサービスや、流行している大人の風疹から、自分やあかちゃん、家族を守る方法も紹介。

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「さらら」は毎月第1・第3木曜日、徳島新聞朝刊とともにお届けしています。
次回発行は2013年11月21日(木)。お楽しみに!

2013年10月29日

徳島の式場・ダンドリ・結婚マネーが全てわかる とくしま 結婚しちゃお!冬号 kekkon1311徳島で結婚が決まったら、最初に読む本「結婚しちゃお!」。地元徳島の人気式場をはじめ、衣裳店、写真館、指輪店、二次会会場などウエディング関連全54軒の最新ニュースを総まとめ!

冬号は豪華すぎる6大特集に注目! 「式当日までの完璧ダンドリ」「ウエディングケーキ実例91」「婚約&結婚指輪ベストセレクト100」など盛りだくさんの内容。



2013年10月28日

遥か彼方の星たちに想いを馳せて…。タウトク11月号 tautoku1311★未知なる宇宙に夢中
11月、アイソン彗星の訪れとともにブーム到来! プレネタリウムに天体観望イベント、宇宙グッズまで紹介。
★この店でしか食べられない名物メニュー
他店では決してお目にかかれない、そのお店でしか出せない味がある…。本当にウマい名物メニューを集めました。
★もみじの名所、もみじまつり
今だけのレジャー。紅色に染まり、趣のある景色にうっとり。

2013年10月17日

レジャーや防犯情報もあり!さらら10月17日号 salala1017 今回のみみより10には、「絹ごし豆腐でつくる絶品お好み焼き」や、「困ってしまったお・も・て・な・し」のほか、秋に大量発生するカメムシの対処法などもあり。
 月1回のぐるっと徳島は海・山の幸や歴史のある見所スポットいっぱいの小松島。ほか徳島の振り込め詐欺の実態や、妊娠から育児までにもらえるお金&受けられるサポート一覧も。

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「さらら」は毎月第1・第3木曜日、徳島新聞朝刊とともにお届けしています。
次回発行は2013年11月7日(木)。お楽しみに!

2013年10月11日

徳島人11月号、発売中! 1311tokushimajin■各地域の消費者の行動はこう変わる!
イオンモール徳島店ができたら、どうなる?
「こんなテナントに入ってほしい!」県民の要望を集約
県民が望むショッピングモールの見取り図はコレだ!
■大型店、施設があった場所に新しくできるのは?
論田の免許センター街は? ファミリー両国藍住店の跡にできるのは? あの跡地は何に生まれ変わるのか
■創部は昭和30年。まだ語られていない歴史があった
大塚製薬サッカー部物語

CU11月号 ノッてる!バル飲みと進化系フレンチトースト tokushima-cu1311■昼も!夜も!!とくしま女子飲みの新定番
ノッてる!バル飲み
リーズナブルにサク飲み&お手軽料理が味わえるハイスペックなバルが増殖中!ごくごく、ぷはー。幸せのため息がもれる、飲んでおいしく楽しいイマドキ酒場へご案内。
■次なるスイーツブーム決定!
進化系フレンチトースト
お気に入りの一皿がきっと見つかる、そんなフレンチトーストを集めてみました。
■ラブホDEデート
肌寒くなる季節の到来とともに盛り上がる男女の思いをラブホテルでひとつに。3回使えるお得な割引クーポン付。
■楽しくお得に結婚準備!ブライダルクーポン&フェア情報
ウエディング関連のショップで使えるお得なクーポン券をゲットしよう。ブライダルフェア情報も満載!

2013年10月09日

月刊タウン情報CU9月号 実売部数報告1309_CU部数報告.pdf

月刊タウン情報CU9月号 実売部数報告です。
CU9月号の売部数は、5,164部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。

長らく雑誌の実売部数はシークレットとされてきました。雑誌は、その収益の多くを広告料収入に頼っているためです。実際の販売部数と大きくかけ離れ、数倍にも水増しされた「発行部数」を元に、広告料収入を得てきた経緯があります。
メディコムでは、その悪習を否定し、「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を創刊号以来、発表しつづけています。
徳島人9月号 実売部数報告1309_徳島人部数報告.pdf

徳島人9月号 実売部数報告です。
徳島人9月号の売部数は、3,909部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。

メディコムでは、自社制作している
「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を発表しております。
月刊タウン情報トクシマ9月号 実売部数報告1309_タウトク部数報告.pdf

月刊タウン情報トクシマ9月号 実売部数報告です。
タウトク9月号の売部数は、7,075部でした。
詳しくは、上部のファイルをクリックしてください。
メディコムは、「月刊タウン情報トクシマ」「月刊タウン情報CU」「徳島人」「結婚しちゃお!」「徳島の家」の実売部数を創刊号から発表しつづけています。

雑誌の実売部数を発行号ごとに速報として発表している出版社は、当社以外では日本には一社もありません。実売部数は、シェア占有率を算出し、媒体影響力をはかるうえで最も重要な数値です。他の一般的な業界と同様に、出版をなりわいとする業界でも正確な情報開示がなされるような動きがあるべきだと考えています。わたしたちの取り組みは小さな一歩ですが、いつかスタンダードなものになると信じています。

2013年10月07日

バカロードその60 川の道の届かないゴール
文=坂東良晃(タウトク編集人、1967年生まれ。1987年アフリカ大陸を徒歩で横断、2011年北米大陸をマラソンで横断。世界6大陸横断をめざしてバカ道をゆく)

 フルマラソンよりも長い距離を走ることをウルトラマラソンと呼ぶ・・・なんて今さら説明の必要もないけど、100kmよりも遠くまで走る行為を総じてどう呼ぶかは、迷いのあるところである。
 200kmくらい走ったあとに精魂尽き果てのろのろと商店街なぞ歩いていると、地元びとから「よーにいちゃん、ゼッケンつけた人が朝から時々やってくるけど、何やってんの?」と声を掛けられる機会がけっこうある。そんなとき、「ウルトラマラソンです」とは言いにくい。マラソンというからには、走ってないとダメな気がするのだ。右手にご当地サイダー、左手にご当地ソフトクリームを携え、物見遊山気分で未知の土地を歩いている自分を「ランナーです」と自己紹介しにくい。
 かといって地元びとに「ウォーキングの大会なの?」と尋ねられると、少しプライドが傷つく。なんせ2昼夜かけて200km走ったもんですから、歩いて筋力回復させてるトコなんですよ。本来は走ってるんですよ、今はたまたま歩いてるだけでして。商店街アーケード内を走るのも無粋でしょう? なんて地味に心中で反論する。
 他人様に「何をやっているのか」と問われて明瞭に答えるすべを持たないこのジャンル。けっきょく「○○から××まで走ったり歩いたりしてます」と、そのまんまな説明で妥協する。
 あえて日本語化するなら「超長距離走」なんだけど、大会によって主旨も参加者の質も違うから、現実問題としてひとまとめにできそうにもない。250kmを厳しい制限時間のなかで高速で駆け抜ける、スパルタスロンやさくら道ネイチャーに代表される競技性の高い大会もあれば、500kmを時速5キロペースで押していく「川の道」のような耐久的なフットレースもある。
 毎晩、宿泊先を決めて1日70〜100kmを刻んでいく「ステージレース」形式で、旧街道や宿場町を経由して旅と走りを組みあわせる「ジャーニーラン」と呼ばれる世界もある。山野をクロスカントリー走しチェックポイントをめぐる「ロゲイニング」や、地図を片手に街や野山をラン&ウォークする「マラニック」、テント担いで山岳、砂漠、極地を駆ける自炊型の「アドベンチャーレース」もある。1000kmや1週間といった単位でタイムや走破距離を競うガチンコな超ウルトラレースも存在する。
 きっと、これらを総まとめする固有名詞はない。現在60代、70代の齢を迎えた遠くまで走ることを愛する伝説的なランナーの方々が、昭和40年代頃から日本中にたくさんの種まきをし、ユニークな大会をスタートさせてくれた。その歴史に乗っかって、ぼくらは超長距離走を楽しませてもらっている。あちこちの大会に顔を出していると、いまだ現役の「伝説のランナー」たちと走りを共にすることができる。豪快にビールをかっくらいながら100km、200kmとエッホエッホと肩で風切る伝説のオジサンたち。往年の神かがり的な走りではなくマイペースランに努めているのだろうが、それでも彼らの姿を間近で見られるのは幸せである。
 夏は太陽の放射熱に焼かれ、冬は横殴りの風雪に身を震わせ、ブヨブヨに腫れあがらせた「象足」で前進を続ける。それがこの世界。必死でやってるのに、競技名すら定かでない世界。他人と競ってないから「レース」ではなく、勝手気ままに移動してないので「旅」でもない。名無しなのに、全身全霊で打ち込める世界。まったく、ヘンなものに夢中になったものである。
      □
 出発から200km。メイン道路を時々はずれ、裏道の旧道へと回り道などしながら、夕方まで淡々と距離を刻む。長野県南牧村を過ぎると、海尻、海の口、小海・・・と「海」の名を冠する地名や標識が続々と登場する。こんな内陸の高原地帯になぜ「海」かと不思議に思う。1000年以上前に八ヶ岳の大崩落によってこの辺りに造られた巨大な堰き止め湖に由来しているという。その湖もやがて大決壊して、下流の村々に被害を出した。わずか100年ほどの短い期間存在した堰止め湖を「海」と呼んだ習慣が、1000年経った今でも受け継がれているのだなぁと感心する。
 一歩ごとに骨まで衝撃がくる足の裏の弱さも、腸をこねくり回すような持病の腹の痛みも、いったん受け入れてしまえばどうということもない。苦難とは、そうでない幸せな境遇の頃と比較するから苦難として認識してしまうものだ。苦痛のある状態が平時なんだと割り切ってしまえば、脳は意外とすんなり順応する。
 佐久市街にさしかかったあたりで日没し、3度目の夜を迎える。郊外バイパス道の凡庸な風景が連続するため、道に迷うランナーが少なくない場所だが、幸いかなぼくは3年前の経験があり、その時は正確にコースをトレースした。土地勘はある、との自信から記憶に残る建物や交差点を探す。しかし眼前に展開される風景と、記憶の中の淡い映像がなかなか一致しない。見覚えのないファーストフード店、存在するはずのない大型ショッピングセンター、・・・おかしいな。
 3年前も睡眠不足、そして今も睡魔に誘われ中。朦朧とした記憶を、朦朧とした脳でたどれば、結果として至るのは「迷子」なのか。ついに自分がどこにいるのか、わからなくなってしまった。広大なイオンモールの敷地の外周を一周した。次に佐久平駅前から西へ北へと移動しているうちに、気づけば15分前にいた佐久平駅前に戻っている。砂漠のリングワンダリング現象ってヤツである。
 駅前に交番があった。ここはひとつジャーニーランナーたるプライドをかなぐり捨て、国家権力のお世話になろう。お巡りさんにコース地図を見せて、通過しなくてはならない交差点を示す。若いお巡りさんは地図をぐっと睨みつけながら、道路を指でなぞったりし、地名をぶつぶつと暗唱する。そのうち、地図を右にしたり逆さにしたりしはじめる。どうやら土地勘のない新人警官くんのようだ。時はいたずらに過ぎていく。このままではゴール時間に間に合わない。若手お巡りさんの手から地図を取り戻し、「きっと自分でいけると思います」と断り、行く方向も定めず交番を飛び出す。すると、「ちょっと待って!」と年配のベテランお巡りさんが追いかけてくる。そして弁説明瞭な道案内でもって、ぼくの行きたい交差点の場所を教えてくれる。ううっ、知ってるならさっさと教えてよ・・・。
 ベテランお巡りさんの指示にしたがい正規ルートに復帰する。残り1時間で距離8km、問題なくゴールできそうだ。と安心したのは束の間だった。自分は正常だと信じていても、周囲からは異常人格者だと思われてる人は少なくない。明るく礼儀正しいと評判の人が、実は猟奇殺人犯だったって話も珍しくない。自分の立ち位置を客観的に把握するのは、とても難しいのだ。自分が今そういう状態に突入しているとは、自分では気づけない。
 それからも、何度も道を間違えた。曲がり角のたびに、曲がる道を間違えた。方向感覚は失われ、道が登り坂なのか下り坂なのか判別がつかなくなった。地図上に破線で示されたコースを忠実に守って走っているはずなのに、自分の位置を地図上に見つけられない。二次元図面である地図を、現実の空間に照らし合わせて認知する脳の活動領域が眠りに入っている。
 時間はどんどん失われていき、キロ5分で走りつづけてギリギリ間に合うという所まで追いつめられる。260?走った脚でキロ5分なんて走れっこないのだが、それでも全速力で走る。寒いはずなのに額や首筋から汗が猛然と噴き出している。
 コース上に決して現れてはいけない大きな商店街が現れる。黄色やオレンジの街灯がずらりと並ぶ商店街はお祭り会場のようだ。どこなんだ、ここは? しなの鉄道の小諸駅が遠く眼下に見える。ゴール会場は小諸駅に対して低地にある。見当違いの場所へと突っ走ってきたわけだな。
 もはやゴール時間に間に合うかどうかは二の次となり、今という時間を全力で走ることしか考えられなくなった。見えない未来に自分がどうなるかなんて考えても運命は変わらない。この瞬間をどう生きるかが重要なんだ。
 小諸駅に向かって駆け下りる。遠くに懐中電灯を持った出迎えの方が見える。そこがゴールかと思いラストスパートをかけると、彼は「あと500メートル!間に合うから頑張れ!」と励ましながら併走をはじめる。脚のバネを使って、地面にバンバン着地し、空中を飛ぶ。キロ4分00秒ペース、こんなスピードが体内に宿っていたのだ。絶対にゴールしてやる!ぼくはきっとできる! 「川の道フットレース」という強烈な磁場に組み込まれた劇的なクライマックスに向かって、ぼくは疾走する。
 ところがゴール目前にして強大な国家権力が眼前に立ちはだかった。交差点の信号が赤に変わったのだ。そう、フットレースの絶対的なオキテ「交通ルールは厳正厳粛に守らなくてはならない」のである。制限時間残り5秒でゴール!という感動ドラマを演じる手はずだったぼくと、突然の名コーチに名乗りをあげた見ず知らずの出迎えランナーの方は、2人でおとなしく横断歩道の白線の手前に立ち止まり、赤信号を静かに見つめつづけた。車も人もいない暗い夜道なのに、信号が変わるまでむやみやたらと長かった。
 青信号を待って、再スパートをかけた。結局2分だけ間に合わなかった。265?走って60時間と02分。悔しくもなく、やりきった感もなく、しずかに結果を受け入れる。それが2013年という時の断面に、ぼくが出せたすべてだから。